福知山電車区
テンプレート:Notice テンプレート:車両基地 福知山電車区(ふくちやまでんしゃく)は、京都府福知山市及び兵庫県豊岡市にある西日本旅客鉄道(JR西日本)の車両基地である。
目次
概要
福知山線宝塚駅 - 福知山駅間と山陰本線福知山駅 - 城崎温泉駅(当時は城崎駅)間の電化にあわせて建設されたもので、福知山支社が管轄している。
本区
本区は福知山市半田にあり、福知山駅の西方1.5kmに設けられている。敷地面積は、223,000㎡である[1]。車両基地建設の際、整地作業の直後に多数の古墳や塚(主に弥生時代の人類の住居跡)が点在されているとして教育委員の調査が行われたが、資料保存のための調査が完了した後にそれらはすべて取り壊されてしまった。そのため、現在の福知山電車区は古墳跡の上に所在していることになる。
また、福知山線宝塚駅 - 福知山駅間と、山陰本線福知山駅 - 城崎駅間の電化訓練運転の訓練線として回送線が建設された。こうした経緯から、本区への入出区線は本線並みの設備を持っている。
豊岡支所
テンプレート:Main 豊岡支所は豊岡市大手町にあり、豊岡駅構内に設けられている。敷地面積は77,000㎡[1]。
所属車両の車体に記される略号
所属組織の略号と、福知山の電報略号である「フチ」または豊岡の電報略号である「トカ」から構成され、電車は「福フチ」、気動車は「福トカ」である。
機関車は豊岡を意味する「豊」である。
所属車両
北近畿地区で運用される車両が配置されている。2014年4月1日現在の所属車両は以下の通り[2][3]。
区所 | 電車 | 気動車 | 機関車 | 客車 | 貨車 | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
本区 | 133両 | 0両 | 0両 | 0両 | 0両 | 133両 |
豊岡 | 0両 | 19両 | 3両 | 0両 | 6両 | 28両 |
合計 | 133両 | 19両 | 3両 | 0両 | 6両 | 161両 |
本区
- 287系電車(46両)
- FA編成として4両編成7本、FC編成として3両編成6本が所属している。
- 特急「きのさき」や「こうのとり」(2011年3月11日までは「北近畿」[4])などの「北近畿ビッグXネットワーク」で運用されている183系電車の老朽化にともなう置き換え用として2011年3月12日のダイヤ改正から営業運転を開始した。
- 「こうのとり」「きのさき」「はしだて」の一部列車と「まいづる」の大半に使用される。
- 381系電車(40両)
- 223系電車(32両)
- 113系電車(12両)
- 5300番台の2両編成(S編成)6本が所属している。ワンマン運転に対応している。5300番台にはリニューアル車も所属している。ただし車内はセミクロスシートのままになっている。
- 3800番台2両編成(N編成)9本は223系5500番台に置き換えられ全車廃車となった。ワンマン改造されるまでは4両(または3両)固定編成で、221系が本格的に福知山線に進出されるまでは大阪駅発着の快速列車を中心に運用されていた。
- 山陰本線(綾部駅 - 城崎温泉駅)・舞鶴線・北近畿タンゴ鉄道宮福線で運用されている。
- 115系電車(2両)
- 6500番台2両編成(R編成)1本が所属している。ワンマン運転に対応している。
- 当初は2両編成×5本が所属していたが、2008年末期から一部下関にいる550番台を置き換えるために、下関総合車両所に転属している。
- 山陰本線(綾部駅 - 城崎温泉駅)・舞鶴線・北近畿タンゴ鉄道宮福線で運用されている。
- クモヤ145形電車(1両)
このうち113系・115系は2000年7月頃から福知山支社が独自に製作した路線案内図をドア上部(1両につき2箇所)に掲げている。嵯峨野線円町駅開業に伴うマイナーチェンジを経て、2003年6月頃からは小浜線の運用もW編成に限定して受け持つようになった関係で小浜線の駅名表示が入ったものに一新された。2006年10月21日改正で同線からの運用から撤退した後もしばらくそのままで残っていたものの、2008年3月頃には小浜線の駅名表示が路線案内図から省かれた。
過去の車両
豊岡支所
気動車
深紅に黄緑のワンポイントを入れた区所専用色から、単色(朱色)への変更が進んでいる。
- キハ40形気動車(3両)
- キハ41形気動車(5両)
- 2000番台5両が所属している。キハ40形と共通で播但線(寺前駅 - 和田山駅)で運用される。キハ40形と同様で、キハ47形と編成を組んで山陰本線運用にも入ることもある。
- キハ47形気動車(11両)
- 0番台が7両(キハ47 1・2も配置されている)、1000番台が4両所属している。基本的に1000番台は豊岡側に連結されるが、0番台車は鳥取側にも豊岡側にも連結される。山陰本線(豊岡駅 - 鳥取駅)で運用されており、主に浜坂以東で運用されるが、豊岡~鳥取間を通しで運行する2往復のうちの1往復にも使用される。また、臨時快速の山陰海岸ジオライナーの豊岡を午前に出る便と、鳥取を午後にでる便にも使用されている。
機関車
- DE10形ディーゼル機関車(1両)
- 1両が所属している。入換、臨時列車牽引用。
- DE15形ディーゼル機関車(2両)
- 2両が所属している。除雪用(ラッセル式、単線用・複線用各1両)。
貨車
歴史
- 1981年(昭和56年)5月29日:福知山電車基地の起工式が挙行される[10]。
- 1986年(昭和61年)
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化で西日本旅客鉄道の施設になる。福知山運転区が福知山運転所に改称されたことにより、福知山支区から福知山支所に変更[13]。
- 1996年(平成8年)3月16日:福知山支所から電車グループに改称[14]。
- 1999年(平成11年)10月:気動車の車両基地が豊岡鉄道部へ移管[1]。
- 2007年(平成19年)7月1日:福知山運転所から独立し、福知山電車区が発足[15]。
- 2010年(平成22年)6月1日:組織改正により豊岡鉄道部が廃止され、車両・検修部門が福知山電車区豊岡支所になる[16]。
脚注
関連項目
テンプレート:西日本旅客鉄道福知山支社- ↑ 1.0 1.1 1.2 『 Rolling stock & machinery 』2011年9月号、日本鉄道車両機械技術協会、p.48。
- ↑ ジェー・アール・アール『JR電車編成表 2014夏』交通新聞社、2014年、pp.188 - 191。ISBN 978-4-330-46614-9。
- ↑ 「JR旅客各社の車両配置表」『鉄道ファン』2014年7月号、交友社。
- ↑ 2010年10月定例社長会見 - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2010年10月20日
- ↑ 『鉄道ダイヤ情報』2011年5月号、交通新聞社、p.23。
- ↑ 381系が“こうのとり”運用を終える - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp鉄道ニュース 2011年6月1日
- ↑ 『 j train 』イカロス出版 vol.14、2004年、p.80。
- ↑ 『鉄道ファン』交友社 2004年7月号 「JR各社の車両配置表」 p.74
- ↑ ジェー・アール・アール『JR電車編成表 2011冬』交通新聞社、 p.243 - p.245。ISBN 978-4- 330-18410-4。
- ↑ 『近畿地方の日本国有鉄道-大阪・天王寺・福知山鉄道局史』大阪・天王寺・福知山鉄道局史編集委員会、2004年、p.197。
- ↑ 『近畿地方の日本国有鉄道-大阪・天王寺・福知山鉄道局史』大阪・天王寺・福知山鉄道局史編集委員会、2004年、p.254。
- ↑ ジェー・アール・アール『復刻版 国鉄電車編成表1986.11 ダイヤ改正』交通新聞社、2009年、p.251。ISBN 978-4-330-10609-0。
- ↑ 『JR気動車客車情報 87年版』ジェー・アール・アール、1987年。
- ↑ 『JR気動車客車編成表 '97年版』ジェー・アール・アール、1997年。ISBN 4-88283-118-X。
- ↑ ジェー・アール・アール『JR気動車客車編成表 2010』交通新聞社、2010年。ISBN 978-4-330-14710-9。
- ↑ ジェー・アール・アール『JR気動車客車編成表 2011』交通新聞社、2011年。ISBN 978-4-330-22011-6。