ONE MORE YMO
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テンプレート:Infobox 『ONE MORE YMO』(ワン・モア・ワイエムオー)は、イエロー・マジック・オーケストラ(以下、YMO)のライヴ・ベスト・アルバム。
2000年4月26日に東芝EMIより発売、2007年3月21日にソニー・ミュージックダイレクトより再リリースされた。
解説
- 前年の『YMO GO HOME!』に続く公式ベスト・アルバム第2弾。「ライヴは幸宏のもの」という細野晴臣の発言から高橋幸宏が選曲・監修を担当。リマスタリングは小池光夫、一部の曲は高橋の手によりミキシングが行われている。
- コンサートに関する詳細なデータのほか、高橋による収録曲や各コンサート・ツアーのコメントも掲載。
- 1980年、TBSラジオそれ行け・スネ−クマン!放送のオープニング音源[1]から始まり、選曲はほぼ時系列をたどった形で収録されている。
- ボーナス・トラックは写楽祭で演奏されたアコースティック演奏の「グリーン・バック・ダラー」。同イベントで、アコースティック・トリオのスタイルで演奏された3曲のうち、唯一フル・ヴァージョンでCD化されていなかった曲である[2]。またウィンター・ライヴ1981からは、原曲と違った坂本のピアノが聴ける「マス」他3曲を収録。
- 2005年にはライヴ・アルバムをまとめたCDボックス『YMO/L-R TRAX』の一部として再発され、2007年3月27日にはデザインを変更し、単独のアルバムとして再発された。
- ジャケット・デザイン:奥村靫正(オリジナル)、羽良多平吉(再発)
収録曲
- ライブのデータはライナーノーツに基づく。
- SNAKEMAN SHOW IN BUDOKAN (未発表テイク)
- スネークマンショーの咲坂守(小林克也)・畠山桃内(伊武雅刀)によるイントロデュース。TBSラジオ「それいけ!スネークマン」で放送されたもの。同番組が関係したイヴェント『写楽祭』の際に起きた騒動で、それまで「ある意味秘蔵音源」といわれた「坂本が観客に怒鳴る」「幸宏が観客をなだめる」音声が収録。放送時に存在した「司会生島ヒロシが観客をなだめる」音声、「恐竜の真似」の音声はカットされている。なお、バックで流れている曲は、リヒャルト・シュトラウスの「ツァラトゥストラはかく語りき」。
- RYDEEN
- ライヴ・アット・武道館1980と同じく、元はフジテレビで放送された音源。但し、ライヴ・アット・武道館1980収録の冒頭には「We Are Yellow Magic Orchestra」と言う坂本のボコーダーボイスがある。
- BEHIND THE MASK
- COSMIC SURFIN'
- DAY TRIPPER
- 1979年11月6日、ボトムライン(NY)
- 作詞・作曲:Lennon-McCartney
- SOLID STATE SURVIVOR (リミックス)
- 高橋は、ライナーノーツで「このチャップリンスタジオでのライヴは業界関係者[3]を招いてのライヴであったため、別日のチケットを買って来た観客の前で行ったライヴのテイクを入れたかったが、録っていなかったのでこれを選んだ」と言っている。
- LA FEMME CHINOISE
- 1979年11月6日、ボトムライン(NY)
- 作詞:クリス・モスデル、作曲:高橋幸宏
- CASTALIA (リミックス/未発表テイク)
- 1979年11月6日、ボトムライン(NY)
- 作曲:坂本龍一
- TONG POO
- THOUSAND KNIVES (リミックス)
- グリーン・バック・ダラー (リミックス)
- 1980年4月23日、日本武道館
- 作詞・作曲:HOYAXTON
- キングストン・トリオのカヴァー。
- PURE JAM (未発表テイク)
- 1981年12月24日、新宿コマ劇場(東京)
- 作詞:Peter Barakan、作曲:高橋幸宏
- ウィンター・ライヴ1981 (アルバム)では聞こえなかった「ジャムデショ」「ソレジャムデショドーゾ」を聞く事が出来る。声の主はピーター・バラカン。
- SEOUL MUSIC (未発表テイク)
- MASS (未発表テイク)
- WILD AMBITIONS
- I TRE MERLI
- TECHNOPOLIS (リミックス/未発表テイク)
- 1979年10月16日、ヴェニュー(ロンドン)
- 作曲:坂本龍一
脚注