Mozilla Thunderbird

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テンプレート:Infobox テンプレート:ルビテンプレート:ルビを起源とし、オープンソースで開発が行われている電子メールクライアントである。プロジェクト開始当初は テンプレート:ルビと呼ばれていた。レンダリングエンジン テンプレート:ルビを使用し、優れた描画性能、高速性、拡張機能、テーマ機能など拡張性に富む。テンプレート:ルビあるいは テンプレート:ルビと同様の機能を持つ。

RSS を取得・購読するためのRSSリーダーや、ベイズ理論による学習型迷惑メールフィルタ機能(受信時に迷惑メールと判断されたメールに迷惑メールの印を付け、設定によってはさらに「迷惑メールフォルダ」へ振り分けることも可能)、タブ表示インターフェイスを標準で備えるなど、他の電子メールクライアントに見られない独自の利便性を打ち出している。テンプレート:ルビなどの他の電子メールクライアントからの容易な移行機構も備える。

概要

テンプレート:ルビと同じように、Gecko エンジン上に テンプレート:ルビを用いて構築されているため、マルチプラットフォームでありながら、開発ソースは単一である。また XUL を利用した拡張機能が利用できる。ただし、Gecko エンジンに問題が発生すると、Thunderbird も影響を受けるため、アップデートの必要性が生じてくる。

Outlook Express などのメールソフトに見られるような、左にフォルダ、右上部にメール一覧、右下部にメールの内容が表示されるという3ペインのインターフェイスをしている(設定により、2ペインに変更可能)。メールソフトとして利用できるプロトコルPOP3SMTPIMAP である。それ以外には、ニュースグループの購読や、HTTP を通じて RSS、Atom の取得をしたり、RSS を通じてポッドキャスティングされたデータを取得することが可能である。

Thunderbirdソースコードを利用した派生電子メールクライアントとして テンプレート:ルビの後継となる テンプレート:ルビが開発中である。

Mozilla からの切り離しと再統合

それまでプロジェクトを推し進めてきた テンプレート:ルビは2008年2月19日に Thunderbird プロジェクトのための新組織 テンプレート:ルビの設立を発表した[1]ThunderbirdMozilla の開発側やコミュニティが Firefox ほどに注力しておらず小規模開発となっていることが原因で、切り離しは Thunderbird に興味・意欲のある人間を集めて開発を活性化させることが目的であった。

これに際し、テンプレート:ルビ最高経営責任者テンプレート:仮リンクは以下の3つの選択肢を掲げ、どのような形態で運営するかの検討を進めていた[2]

  • Mozilla ファウンデーションのように別組織を設立する
  • Mozilla ファウンデーションの下に子会社を設立する
  • テンプレート:ルビテンプレート:ルビのようにコミュニティプロジェクトとして分離し、コミュニティが新会社設立などによる開発を行う

なお、この切り離しに際してネット上で「広告収入を供与しているテンプレート:ルビテンプレート:ルビとの競合を理由に圧力をかけたのではないか」という噂が流れたが、ベイカーはこれを否定した[3]

その後、Mozilla ファウンデーションは2011年4月に、Thunderbird の開発チームを テンプレート:ルビに統合すると発表した[4]

バージョンの変遷

Firefox と並行してアップデートが行われるためバージョンの数字は同時期リリースの Firefox に合わせられる。このため、2.0系統まではたびたびバージョンの数字が飛んでいた。3.0系統や3.1系統では同時期の Firefox のバージョンとずれていたため(それぞれ3.5と3.6)数字が飛ぶことは無かったが、5.0以降は再び Firefox に合わせられたため、4.0系統が跳ばされている。

なお、MozillaFirefox 4 以降、Firefox のリリースサイクル(周期)を短縮すると発表した(詳細は Mozilla Firefox を参照)。これに伴い、Thunderbird もリリースサイクルを短縮し、今後は6週間ごとに定期的なアップデートを行っていく予定[5][6]

Firefox と同様、正式版の他に、ベータ版 (Thunderbird)・オーロラ版(テンプレート:ルビ)・ナイトリー版(テンプレート:ルビ)の3種類のエディションがリリースされている。ベータ版は原則毎週、オーロラ版とナイトリー版は毎日更新される。

2012年7月、Thunderbird の主要開発チームは不具合の修正に専念する計画が発表され、新機能の追加はコミュニティが行うこととなった[7][8]

1.0系列

Firefox の対応するバージョンにおける修正とほぼ同じである。Gecko エンジンのバージョンは1.7.x。

バージョン リリース日 備考
1.0 2004年12月6日
(日本語版は24日)
最初の正式リリース
1.0.2 2005年3月15日 GIF 画像の処理におけるヒープオーバーフロー等を修正
1.0.5 2005年7月12日 JavaScript 無効時にも XBL スクリプトが実行される脆弱性等の修正。英語版のみリリース。
1.0.6 2005年7月19日 1.0.5 における拡張機能関連 API の不具合の解消
1.0.7 2005年9月29日 ヘルプが「テンプレート:ルビ」になる問題等の修正
1.0.8 2006年4月21日 安定性の向上、セキュリティフィックス。1.0系列の最終アップデート。

1.5系列

Firefoxと同様、もともとは1.1としてリリースされる予定だったものが1.5として改められた。Geckoエンジンのバージョンは1.8.0.x。

バージョン リリース日 備考
1.5 2006年1月11日 正式リリース
1.5.0.2 2006年4月21日 安定性の向上、セキュリティフィックス
1.5.0.4 2006年6月1日 テンプレート:ルビへの正式対応。安定性の向上、セキュリティフィックス。Firefox 1.5.0.4と同時リリース。
1.5.0.5 2006年7月27日 安定性の向上、セキュリティフィックス。Firefox 1.5.0.5と同時リリース。
1.5.0.7 2006年9月14日 安定性の向上、セキュリティフィックス。Firefox 1.5.0.7と同時リリース。
1.5.0.8 2006年11月7日 安定性の向上、セキュリティフィックス。Firefox 1.5.0.8と同時リリース。
1.5.0.9 2006年12月19日 安定性の向上、セキュリティフィックス。Firefox 1.5.0.9と同時リリース。
1.5.0.10 2007年3月1日 安定性の向上、SSL 2 の処理に関するバッファオーバーフロー等の修正。
1.5.0.12 2007年5月30日 安定性の向上、APOP 認証に関する脆弱性などの修正。
1.5.0.13 2007年8月23日 2.0.0.5、2.0.0.6と同等の修正。
1.5.0.14 2007年12月19日 Firefoxテンプレート:ルビの相互作用で発生する深刻な脆弱性を修正、及びメモリ破損でクラッシュが起きる不具合を修正。また、1.5系列の最終アップデート。

2.0系列

2010年6月までセキュリティアップデートが提供された[9]Gecko のバージョンは1.8.1.x。

バージョン リリース日 備考
2.0.0.0 2007年4月18日 正式リリース。Gecko のバージョンは1.8.1.3。正式版公開は2007年第一四半期を予定[10]していたが、Firefox の予期せぬセキュリティフィックス作業に伴い延期となり、4月にずれ込んだ[11]
2.0.0.4 2007年5月30日 安定性の向上、APOP 認証に関する脆弱性などの修正。Gecko のバージョンは1.8.1.4。
2.0.0.5 2007年7月19日 IE経由でのURLハンドラを悪用した脆弱性の修正。メモリ破損に関連した脆弱性の修正。朝鮮語版のリリース。
2.0.0.6 2007年8月1日 外部プログラムに渡されるURIがエスケープされていない問題の修正。セキュリティフィックス。
2.0.0.9 2007年11月15日 メッセージ作成ウインドウを開いたときにクラッシュする不具合の修正等。セキュリティフィックス。
2.0.0.12 2008年2月27日 外部 MIME ボディ内のヒープバッファオーバーフローの修正等。セキュリティフィックス。
2.0.0.14 2008年5月2日 JavaScript の特権昇格と任意のコード実行」の修正等。セキュリティフィックス。
2.0.0.16 2008年7月23日 CSS参照カウンタのオーバーフローによるリモートコード実行」の修正等。セキュリティフィックス。
2.0.0.17 2008年9月26日 UTF-8 URL スタックバッファオーバーフロー」等、最高2件を含む7件の修正。セキュリティフィックス。
2.0.0.18 2008年11月20日 Canvas と HTTP リダイレクトを通じた画像の読み取り」等7件の修正。セキュリティフィックス。
2.0.0.19 2008年12月31日 loadBindingDocument を通じた情報の読み取り」等7件の修正。セキュリティフィックス。
2.0.0.21 2009年3月19日 「メモリ安全性の問題を修正するための PNG ライブラリの更新」等5件の修正。セキュリティフィックス。
2.0.0.22 2009年6月22日 text/enhanced パートを含む multipart/alternative メッセージを表示したときのクラッシュ」等7件の修正。セキュリティフィックス。
2.0.0.23 2009年8月20日 「証明書の正規表現パースにおけるヒープオーバーフロー」等2件の修正。セキュリティフィックス。
2.0.0.24 2010年3月16日 「潜在的に悪用可能なクラッシュ修正の旧版ブランチへの移植」等5件の修正。セキュリティフィックス。2.0.0.x 系の最後のセキュリティアップデート。

3.0系列

コードネームは テンプレート:ルビGecko エンジンのバージョンは1.9.1.x。検索エンジン「テンプレート:ルビ」による検索機能の強化やタブ表示などのインターフェイスの変更が行われた[12]。2010年12月サポート終了[13]

追加された主な機能として、以下のものがある。

メッセージアーカイブ機能
選択したメッセージを年別のアーカイブフォルダへ移動して、まとめて保管できる。
自動メールアカウント設定機能
名前とメールアドレス、パスワードの入力のみで、Mozilla の保有するプロバイダデータベースを参照し、自動的にサーバ関連(POPSMTPサーバ名、ポート番号など)の設定が行われ、メールを送受信する設定が完了する。プロバイダデータベースに登録されていない場合も、ポートスキャンにより自動設定を試みる。
バージョン リリース日 備考
3.0 2009年12月8日 正式リリース。Gecko のバージョンは1.9.1.5。
3.0.1 2010年1月20日 セキュリティフィックスとインターフェイスの若干の見直し。添付ファイルの取り扱いに対する不具合の修正。Gecko のバージョンは1.9.1.7。
3.0.2 2010年2月25日 安定性とセキュリティの強化。Thunderbird 2 から Thunderbird 3 へのアップグレードに関する修正。IMAP に関するいくつかの修正。Gecko のバージョンは1.9.1.8。
3.0.3 2010年3月1日 Thunderbird 3.0.2 へ更新を行った後、場合によって一部メールフォルダが表示されない、あるいはフォルダペインが空欄になってしまう問題の修正。Gecko のバージョンは 1.9.1.8 のまま。
3.0.4 2010年3月30日 安定性とセキュリティの強化。ユーザインタフェースに関するいくつかの修正。Gecko のバージョンは 1.9.1.9。
3.0.5 2010年6月17日 安定性とセキュリティの強化。ユーザインタフェースに関するいくつかの修正。メッセージの索引付けと、ネットワーク上に保存されているプロファイルへのアクセスにかかるパフォーマンス向上。Mac OS X での未読メッセージ通知の表示改善。Gecko のバージョンは 1.9.1.10。
3.0.6 2010年7月21日 安定性とセキュリティの強化。Gecko のバージョンは 1.9.1.11。
3.0.7 2010年9月8日 安定性とセキュリティの強化。Gecko のバージョンは 1.9.1.12。
3.0.8 2010年9月16日 安定性の強化。Gecko のバージョンは 1.9.1.12 のまま。
3.0.9 2010年10月19日 安定性とセキュリティの強化。Gecko のバージョンは1.9.1.14。
3.0.10 2010年10月27日 重大なセキュリティ問題1件の修正。Gecko のバージョンは1.9.1.15。
3.0.11 2010年12月9日 安定性とセキュリティの強化。Gecko のバージョンは 1.9.1.16。3.0.x 系の最後のセキュリティアップデート。

3.1系列

コードネームはテンプレート:ルビ[14]。バージョン3.0と比べ、メッセージの索引作成を高速化、直感的な検索が可能なクイックフィルタツールバーを搭載するなどの改良を行った。Firefox ではバージョンが当初の 3.1 から 3.5 に変更されたが、Thunderbird では変更されず正式に 3.1 としてリリースされた。Gecko エンジンのバージョンは 1.9.2.x。2012年4月サポート終了[15]

バージョン リリース日 備考
3.1 2010年6月24日 正式リリース。Gecko のバージョンは 1.9.2.4。
3.1.1 2010年7月21日 安定性とセキュリティの強化。ユーザインタフェースに関するいくつかの修正。Gecko のバージョンは 1.9.2.7。
3.1.2 2010年8月6日 安定性の強化とユーザインタフェースに関するいくつかの修正。Gecko のバージョンは 1.9.2.8。
3.1.3 2010年9月8日 安定性とセキュリティの強化。ユーザインタフェースに関するいくつかの修正。Gecko のバージョンは 1.9.2.9。
3.1.4 2010年9月16日 安定性の強化とユーザインタフェースに関するいくつかの修正。Gecko のバージョンは 1.9.2.9 のまま。
3.1.5 2010年10月19日 安定性の強化とユーザインタフェースに関するいくつかの修正。Gecko のバージョンは 1.9.2.11。
3.1.6 2010年10月27日 重大なセキュリティ問題1件の修正。Gecko のバージョンは 1.9.2.12。
3.1.7 2010年12月9日 パフォーマンスと安定性、安全性を改善するいくつかの修正。ローカルに保存されている巨大なフォルダやファイルの処理を改善するいくつかの修正。IMAP メールボックスのローカルコピーが破損する状況を防ぐいくつかの修正。Gecko のバージョンは 1.9.2.13。
3.1.8 2011年3月1日 安定性とセキュリティの強化。Gecko のバージョンは 1.9.2.14。
3.1.9 2011年3月4日 3.1.8 で一部のユーザに影響していた、更新後のクラッシュを修正。
3.1.10 2011年4月28日 2件のセキュリティ問題を修正。Gecko のバージョンは 1.9.2.17。
3.1.11 2011年6月21日 6件のセキュリティ問題を修正。バグ22個修正。Gecko のバージョンは 1.9.2.18。
3.1.12 2011年8月16日 1件のセキュリティ問題を修正。Gecko のバージョンは 1.9.2.20。
3.1.13 2011年8月30日 不正なSSL証明書に関する問題を修正。
3.1.14 2011年9月6日 証明書の信頼例外を削除。
3.1.15 2011年9月27日 安定性とセキュリティの強化。
3.1.16 2011年11月8日 安定性とセキュリティの強化。
3.1.17 2011年12月20日 セキュリティの強化。
3.1.18 2012年1月31日 パフォーマンス・安定性・安全性の改善。
3.1.19 2012年2月16日 1件のセキュリティ問題の修正。
3.1.20 2012年3月13日 いくつかのセキュリティ問題の修正。3.1.x 系の最後のセキュリティアップデート。

5.0 - 16.0系列

前述の通りバージョン5.0以降はリリースサイクルが短縮され、6週間間隔(5.0と6.0の間は例外的に8週間)で新バージョンがリリースされるようになった。後述の法人ユーザー向けの延長サポート版を除き、最新のバージョンがリリースされた時点で前のバージョンのサポートは終了する。Firefox と同じく、Gecko のバージョンはバージョン番号と統一されている。

バージョン10.0以降は、高速リリース版に加え、法人ユーザー向けに延長サポート版 (ESR[16]) も提供される。ESR は7バージョンごとにリリースされ、セキュリティ・安定性の問題を修正するアップデートが54週間提供される。

バージョン リリース日 備考
5.0 2011年6月28日 起動時間の短縮、操作の応答性向上、新しいアドオンマネージャの導入、タブをドラッグ・アンド・ドロップで並べ替えたり、他のウィンドウへ移動できるようにするなどの改良を行った。当初はバージョン3.3として開発されていた。
6.0 2011年8月16日 Windows 7 のジャンプリストへの対応、ユーザーインターフェースの改良。
6.0.1 2011年8月30日 不正なSSL証明書に関する問題を修正。
6.0.2 2011年9月6日 証明書の信頼例外を削除。
7.0 2011年9月27日 UIの改良、添付ファイル処理の修正、アドレス帳のバックエンドの改良、複数のメールの要約を印刷する機能を追加。
7.0.1 2011年9月30日 一部のアドオンが表示されなくなる問題を修正。
8.0 2011年11月8日 アドオン管理機能の強化、検索機能のキーボードショートカットの変更、添付ファイル一覧のアクセシビリティの改善、フォルダペイン切り替えボタンを削除。
9.0 2011年12月20日 パフォーマンスデータを Mozilla に送信するオプトインを追加、メッセージ編集ウィンドウとアドレス帳ウィンドウが Personas に対応、添付ファイルのキーボード処理を改善、Windows 版でメニューバーを テンプレート:Keypress キーで隠せるようになった。
9.0.1 2011年12月23日 Windows 2000、XPで起動しないことがある問題を修正。
10.0、ESR 10.0 2012年1月31日 ウェブ検索機能の追加、メッセージ検索機能の改良、メッセージの下書き機能に関する問題の修正。ESRはバージョン19.0のリリース時までサポートされる予定。
10.0.1、ESR 10.0.1 2012年2月12日 安定性とセキュリティの強化。
10.0.2、ESR 10.0.2 2012年2月16日 1件のセキュリティ問題の修正。
ESR 10.0.3 2012年3月13日 いくつかのセキュリティ問題、添付ファイルの表示に関する問題、および不正なURLを含む署名付きのメッセージを編集した場合に生じる問題の修正。
ESR 10.0.4 2012年4月24日 いくつかのセキュリティ問題を修正、オフラインモード時、MAPIを通じて送信されたメッセージを送信済みトレイに正しく保存するようになる、言語パックがESRの全バージョンに対応。
ESR 10.0.5 2012年6月5日 いくつかのセキュリティ問題を修正、相互運用性を向上させるため MAPI インタフェースに MAPIResolveName API を追加。
ESR 10.0.6 2012年7月17日 いくつかのセキュリティ問題を修正。
ESR 10.0.7 2012年8月28日 いくつかのセキュリティ問題を修正。
ESR 10.0.8 2012年10月9日 いくつかのセキュリティ問題を修正。
ESR 10.0.9 2012年10月12日 いくつかのセキュリティ問題を修正。
ESR 10.0.10 2012年10月29日 いくつかのセキュリティ問題を修正。
ESR 10.0.11 2012年11月20日 いくつかのセキュリティ問題を修正。
ESR 10.0.12 2013年1月8日 いくつかのセキュリティ問題を修正。
11.0 2012年3月13日 タブをメニューバーの上に移動、Growl 1.3 以降で通知が表示されない問題を修正。
11.0.1 2012年3月28日 IMAP アカウント上のメッセージを処理する際にハングを引き起こす可能性のある問題とメッセージを特定のフォルダへ移動させるフィルタが誤って変更されてしまう問題を修正。
12.0 2012年4月24日 グローバル検索の結果のメッセージの抜粋を表示する機能の追加、RSSフィードの購読と処理を改善、様々な形式のローカルメールストレージを提供するアドオンに対応。
12.0.1 2012年4月30日 POP3 アカウントの新着メッセージ通知とメッセージフィルタに関するいくつかの問題、起動時のクラッシュ、および テンプレート:ルビ使用時にメッセージ本文が読み込まれない問題を修正。
13.0 2012年6月5日 オンラインストレージサービスへのファイルアップロード機能、テンプレート:ルビテンプレート:ルビのメールアドレスを取得できる機能を追加。このバージョンより Windows XP SP2 以降のみに対応する。
13.0.1 2012年6月15日 テンプレート:ルビへアップロードしたファイルへのリンクが1週間以降期限切れにならない問題、パスワードを変更していないにも関わらずネットワークエラー発生時にパスワードの再入力を求められる場合がある問題、Linux でインストールディレクトリ以外から起動できない場合がある問題、安定性と表示に関するいくつかの問題を修正。
14.0 2012年7月17日 様々なバグ修正とパフォーマンスの向上、いくつかのセキュリティ問題を修正。
15.0 2012年8月28日 チャット機能に対応(IRCテンプレート:ルビ等)、テンプレート:ルビ[17]が有効に、テンプレート:ルビのオンラインストレージサービス テンプレート:ルビ追加、新しいテーマデザイン テンプレート:ルビを採用しタブやツールバーなどのインターフェイスを刷新。
15.0.1 2012年9月10日 メッセージの検索や転送を行ったときにクラッシュする安定性の問題を修正。編集画面で検索・置換など一部の機能が正しく動作しない問題を修正。
16.0 2012年10月9日 Filelink のオンラインストレージサービスに box.com を追加、サイレントバックグラウンドアップデートに対応。
16.0.1 2012年10月11日 悪意のあるサイトへアクセスした際に履歴情報が漏洩する脆弱性を修正。[18]
16.0.2 2012年10月29日 セキュリティ問題(Location オブジェクトの悪用)を修正。IMAP アカウントでメールをダウンロードし続けることがある問題を修正。

17.0系列

前述の開発計画の変更により、Thunderbird 17.0 系列のリリース版は、Firefox ESR 17.0 系列相当の内容となった。

バージョン リリース日 備考
17.0、ESR 17.0 2012年11月20日 新しいメニューボタンが画面右上側(デフォルトで「検索バー」の隣)に追加された(「≡」のアイコン)。タブがタイトルバーの場所へ移動(Windows のみ)。
17.0.2、ESR 17.0.2 2013年1月8日 いくつかのセキュリティ問題を修正。Windows でウィンドウを閉じるボタンを押したとき、アプリケーション全体を終了するのではなく、そのウィンドウ1つだけを閉じるようにした。フィルタ処理の後でローカルフォルダがまれに破損する問題が修正。オフラインモードの使用中にIMAPフォルダに保存した草稿が削除されてしまう問題が修正。
17.0.3、ESR 17.0.3 2013年2月19日 いくつかのセキュリティ問題を修正。メール編集ウィンドウで添付ファイルをキーボード操作では削除できないことがあった問題を修正。
17.0.4、ESR 17.0.4 2013年3月11日 HTML エディタのメモリ解放後、その領域を利用して任意のコードが実行できる脆弱性を修正。
17.0.5、ESR 17.0.5 2013年4月2日 いくつかのセキュリティ問題を修正。メールの編集時のフォントサイズ変更が簡単に。
17.0.6、ESR 17.0.6 2013年5月14日 いくつかのセキュリティ問題を修正。Twitter API を 1.1 へ変更。
17.0.7、ESR 17.0.7 2013年6月25日 いくつかのセキュリティ問題(8件)を修正。
17.0.8、ESR 17.0.8 2013年8月6日 いくつかのセキュリティ問題(8件)を修正。
ESR 17.0.9 2013年9月17日 いくつかのセキュリティ問題(9件)を修正。
ESR 17.0.10 2013年10月29日 いくつかのセキュリティ問題を修正。

24系列

Thunderbird 17.0 系列に続くメジャーバージョンアップ。通常版と ESR 版が統合された。

Thunderbird 24 系列のリリース版は、Firefox ESR 24 系列相当の内容となった。Thunderbird 18.0 から 23.0 は、ベータ版までの公開で、リリース版は公開されなかった。

バージョン リリース日 備考
24.0 2013年9月17日 メールをスレッド単位で無視できるようになった。IDN に基づくメールアドレスにメールを送れるようになった。編集ウィンドウでのズーム機能の実装。編集ウィンドウでの テンプレート:Keypress + テンプレート:Keypressテンプレート:Keypress + テンプレート:Keypressテンプレート:Keypress + テンプレート:Keypressテンプレート:Keypress + テンプレート:Keypress の振る舞いの変更。Twitter においてツイートへの返信がすべてのユーザに対して送られるようになった。フィルタリストダイアログの操作性の向上。チャットで言及されたユーザの名前がハイライトされるようになった。IRCでの長いメッセージが分割されて送信され、省略されなくなった。セキュリティ修正(13件)。
24.0.1 2013年10月11日 メール編集時のスペルチェック機能をオフにできない不具合を修正。ニュースグループ購読ダイアログ表示時にクラッシュする場合がある不具合を修正。表示色のコントラストに関する問題を修正。
24.1.0 2013年10月29日 署名が可読性を失うほど白に近い灰色で表示される問題を修正。メールに返信時に、自動 CC が動作しない場合がある問題を修正。セキュリティ修正(9件)。
24.1.1 2013年11月19日 セキュリティ修正(1件)。
24.2.0 2013年12月10日 複数の署名がついた長いメールを読めなくなる場合がある不具合を修正。ローカルフォルダが標準と異なる場所に設定されている場合、アカウント情報を編集できなくなる場合がある不具合を修正。セキュリティ修正(9件)。
24.3.0 2014年2月4日 reply-to ヘッダの取り扱いを修正。セキュリティ修正(7件)。
24.4.0 2014年3月18日 返信時の BCC の取り扱いを修正。セキュリティ修正(10件)。
24.5.0 2014年4月29日 セキュリティ修正(8件)。
24.6.0 2014年6月10日 セキュリティ修正(3件)。
24.7.0 2014年7月22日 セキュリティ修正(6件)。

31系列

Thunderbird 24.0 系列に続くメジャーバージョンアップ。次のメジャーバージョンアップは、Thunderbird 38 の予定。

Thunderbird 31 系列のリリース版は、Firefox ESR 31 系列相当の内容となる。Thunderbird 25.0 から 30.0 は、ベータ版までの公開で、リリース版は公開されなかった。

バージョン リリース日 備考
31.0 2014年7月22日 名前もしくはメールアドレスの一部を入力することで、補完が利用できるようになった。ニュースグループへのメール作成時にニュースグループ名が補完されるようになった。NTLMv2 以前の安全でない NTLM認証が利用できなくなった。セキュリティ修正(10件)。

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

関連項目

外部リンク

テンプレート:Mozilla プロジェクト テンプレート:電子メールクライアント

テンプレート:暗号ソフトウェア
  1. テンプレート:Cite press release
  2. テンプレート:Cite web
  3. テンプレート:Cite web
  4. テンプレート:Cite web
  5. テンプレート:Cite web
  6. テンプレート:Cite web
  7. テンプレート:Cite web
  8. テンプレート:Cite web
  9. テンプレート:Cite web
  10. Mozilla Thunderbird 2 Roadmapテンプレート:リンク切れ
  11. テンプレート:Cite news
  12. Thunderbird 3.0 リリースノート
  13. テンプレート:Cite web
  14. 米国ハワイ州オアフ島の砂浜に由来。
  15. テンプレート:Cite web
  16. テンプレート:Lang-en-short
  17. ウェブ検索でトラッキングの拒否を明示する機能。
  18. テンプレート:Cite web