LOVE PHANTOM

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索

テンプレート:Pathnav テンプレート:Infobox SingleLOVE PHANTOM』(ラヴ・ファントム)は、日本音楽ユニットB'zの18作目のシングル

解説

8thアルバム『LOOSE』の先行シングル。

このシングルからB'zロゴが現在でも使用されているデザインに変更された。このシングルとアルバム『LOOSE』、次シングル「ミエナイチカラ 〜INVISIBLE ONE〜/MOVE」はロゴの下に「TAK MATSUMOTO」・「KOHSHI INABA」と表記されている。その後、シングル「Real Thing Shakes」よりメンバー名表記が無くなり現在のロゴになった。2000年発売の『B'z The "Mixture"』はこのロゴが使用されたが、1999年発売の「ギリギリchop」から2003年発売の「野性のENERGY」まではオリジナルロゴ[1]が使用された。2004年発売の「BANZAI」から再び使用開始され、一部例外[2]もあるが2012年発売の「GO FOR IT, BABY -キオクの山脈-」でも使用されている。数あるB'zロゴの中でこのシングルのロゴが最も息が長い。

当初は9月末発売予定だったが、現在の発売日に変更となった。B'zのシングルで発売延期となったのは今作が初であった。

ジャケットから「BE THERE」より続いたタイアップ表示が無くなり、シールで保護フィルムに貼る方式に変更された。また、Rooms RECORDS(現在のVERMILLION RECORDS)より発売されたそれまでのシングルのジャケットにもタイアップ表示が消えた。しかし、「BE THERE」から「裸足の女神」までが12cm化で再発売された時、曲名が表記されたシールにタイアップ表示が復活した[3]

記録

発売を1ヵ月後に控えたアルバムからの先行シングルにも関わらず、初動売上は当時の歴代1位(2013年6月現在、歴代16位)となる95.1万枚を記録し、発売から2週間でミリオンセラーとなった。1995年に年間シングルチャートで10位を獲得し、1991年から5年連続でトップ10入りを果たした(こちらも当時の歴代1位)。B'zのシングルでは「愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない」に次いで2番目の売上を記録しており、B'zの代表作の1つである。

この曲でCHAGE&ASKAのシングル総合売上最多枚数を抜き総売上約1650万枚となった。

参加ミュージシャン

収録曲

  1. LOVE PHANTOM (4:38)
    ストリングスによる約1分20秒のイントロから始まる。ストリングスやオペラヴォーカルが使用されている一方、デジタル色も強く、一部の歌詞は宇徳敬子が歌っている。
    初披露は1995年のライブツアー「B'z LIVE-GYM Pleasure '95 BUZZ!!」。同ライブツアーにおいて稲葉がバンパイアの扮装をし、高さ数十メートルのセットの高台からダイブするという演出用に制作された楽曲。
    PVは会場で流された「イタリアバージョン」、ライブの模様を収めた「ライブバージョン」、「イタリアバージョン」とライブ映像を組み合わせたものの3種類が存在する。
    使用ギターはYAMAHA MG-M CUSTOM Black Burst(松本孝弘モデル、公式サイトではMGM-IIと紹介されている)。これは長年使用され数タイプあったヤマハ松本モデルの最終形とも言えるギターであり、ヤマハMG-Mとしてシングルでメイン・フィーチャリングされた最後の曲になる。
    発売前にテレビ朝日系『ミュージックステーション』でこの曲が披露された。なお、当番組で2回目の演奏時にはストリングスのイントロをカットし、代わりに「spirit loose」をイントロに使用した。その際ドラムを務めたのが黒瀬蛙一であり、この時に抜擢されたのがきっかけで『Brotherhood』のレコーディングに参加することになった。
    上記のようにライブのために書き下ろした曲だったため松本によると当初はシングルにするつもりは全くなく、この曲について当時の会報では「(演出用だったので)メロディが2つしか出てこない簡単な曲」と評している。
    ライブの定番曲で演奏される際はレーザー光線がよく使用されるが、上記のようにストリングスのイントロをカットすることがある。
    シングルA面曲では初めてタイトルがボーカルの歌詞に登場しない曲である(ただしイントロのラップで曲名は登場)。
    NHKスキウタでは62位にランクインした。
    『ミュージックステーション』では今夜月の見える丘にultra soul愛のバクダンとならんで一番演奏された回数が多いB'zの楽曲になっている。
    後に上木彩矢がライブで「juice」と共にカバーしたことがある。また、音源化されているものとしてはチン☆パラアカペラでカバーしている(『La-Punch 改』収録)。
  2. FUSHIDARA 100% (3:52)
    女性目線で歌詞が書かれている。曲の最後に聴こえる「Ah」という女性の声は飯島直子である。20thシングル「Real Thing Shakes」のレコーディングの際に英語バージョンが製作されたが、そちらは未発表のままである。『ミュージックステーション』で表題曲と一緒に披露され、「LIVE-GYM'96 Spirit LOOSE」でも演奏された。なお、ライブでは日本語と英語が融合した新バージョンで演奏されている。

タイアップ

収録アルバム

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ テンプレート:Reflist

テンプレート:B'z テンプレート:オリコン月間シングルチャート第1位 1990年代後半

テンプレート:オリコン週間シングルチャート第1位 1995年
  1. 一部例外もあるが「ギリギリchop」と『Brotherhood』、「今夜月の見える丘に」から「熱き鼓動の果て」まで、『GREEN』から『BIG MACHINE』までに分けられる。
  2. OCEAN」「衝動」「SPLASH!」はオリジナルロゴを使用。
  3. 発売当時ノンタイアップだった「ZERO」を除く。