愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない
テンプレート:Pathnav テンプレート:Infobox Single 「愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない」(あいのままにわがままに ぼくはきみだけをきずつけない)は、日本の音楽ユニット・B'zの12作目のシングル。
概要
B'zのシングル初めての横向きデザインのジャケット。「B'z LIVE-GYM '93 RUN」ツアー中に発売された。
2013年現在、B'z最大のヒットシングルであり、オリコン週間シングルチャートで4週連続1位を獲得し、1993年度オリコン年間チャートもシングルでは自身最高となる2位を記録。また、発売から10年後の2003年に再発盤との合算で累計売上202.1万枚となり、シングルでは唯一200万枚を突破した[1]。
当時はビーイング系列の売上を伸ばしたビーイングブームだったこともあり、1993年度オリコン年間1位を獲得した「YAH YAH YAH/夢の番人」(CHAGE and ASKA)の勢いを2週間で止め、1993年3月29日付のオリコンチャートでは本作が1位となった。本作を皮切りにビーイング系列のシングルは同年7月26日付のオリコンチャートまで18週連続で1位を独占した。
2003年3月26日に34thシングル「IT'S SHOWTIME!!」と他のB'zの過去のシングル10作(4thシングル「BE THERE」- 13thシングル「裸足の女神」)と共に再発売(リマスタリング、12cm化)され、2003年4月7日付けオリコン週間シングルチャートでは再発売シングル10作が上位を占め(本作は5位)、トップ10中9タイトルを独占した[2]。
タイトルについて
AKB48「鈴懸の木の道で「君の微笑みを夢に見る」と言ってしまったら僕たちの関係はどう変わってしまうのか、僕なりに何日か考えた上でのやや気恥ずかしい結論のようなもの」がオリコンシングルチャート1位を獲得するまで、長らくオリコンシングルチャート1位獲得作品の中で最も曲名が長い作品であった。稲葉によると当初の表記は『愛のままにわがままに』だけだったらしいが、周りの「もっとインパクトが欲しい」とのリクエストでこのようになった。稲葉は会報で「いつかこれくらい長い曲名の曲を作りたい」と語っているが、現在まで実現していない。
本作がリリースされた頃はB'zが所属するビーイングの他のアーティストも以下のような長いタイトルの曲を発売しており、2000年代でも三枝夕夏 IN dbを代表にビーイング系の伝統となっている[3]。
- ZARD - 「サヨナラは今もこの胸に居ます」
- 大黒摩季 - 「別れましょう私から消えましょうあなたから」
- WANDS - 「愛を語るより口づけをかわそう」
- T-BOLAN - 「おさえきれない この気持ち」
- ZYYG - 「君が欲しくてたまらない」
- MANISH - 「声にならないほどに愛しい」
- DEEN - 「このまま君だけを奪い去りたい」
- 宇徳敬子 - 「あなたの夢の中 そっと忍び込みたい」
- 中原薫 - 「街中の素敵みんな着飾って」
- 柳原愛子 - 「きっと ふたり 会えてよかった」
- grram - 「悲しいほど 今日の夕陽 きれいだね」
- Chicago Poodle - 「君の笑顔がなによりも好きだった」
- 上木彩矢 - 「もう君だけを離したりはしない」
- 愛内里菜 - 「恋はスリル、ショック、サスペンス」
- doa - 「心のリズム飛び散るバタフライ」
ビーイング系以外のアーティストでは、以下のような例がある。
- UN'z(ウッチャンナンチャン)「風を受け走る君には恐いものは何も無い」(1994年)
- 番組内でのB'zパロディコントのキャラクターのため、意図的に長いタイトルが使用されている。
- ポルノグラフィティ 「幸せについて本気出して考えてみた」 (2002年)
- BEGIN 「それでも暮らしは続くから 全てを 今 忘れてしまう為には 全てを 今 知っている事が条件で 僕にはとても無理だから 一つづつ忘れて行く為に 愛する人達と手を取り 分けあって せめて思い出さないように 暮らしを続けていくのです」(2002年)
- 「島人ぬ宝」のカップリング曲
- 大塚愛「黒毛和牛上塩タン焼680円」(2005年)
- 発売する際に「B'zの(愛のまま-)に負けないくらいインパクトのある長いタイトルをつけたかった」と発言している。
- ave;new & あべにゅうぷろじぇくと feat. 佐倉紗織「ぴすとっ☆SMILE♪ノンすとっP!!〜輝け明日のスター大作戦〜」(2012年)
- 大日本鉄倶楽部【あさき&96】「お米の美味しい炊き方、そしてお米を食べることによるその効果。」(2013年)
- AKB48「鈴懸の木の道で「君の微笑みを夢に見る」と言ってしまったら僕たちの関係はどう変わってしまうのか、僕なりに何日か考えた上でのやや気恥ずかしい結論のようなもの」(2013年)
収録曲
- 愛のままにわがままに 僕は君だけを傷つけない
- 稲葉曰く「究極のわがままな歌」とのこと。
- 前作「ZERO」とは異なり再びポップ路線となっており、一部打ち込みを使用している。タイアップとなった1993年版『西遊記』を意識したため、オリエンタルな雰囲気に仕上がっている。
- 上記の通り自身最大のヒットシングルであるがライブではめったに演奏されず、1994年から2003年までの9年間は一切演奏されなかった[4]。理由としてメンバーは過去のインタビューで「ライブ映えしない」「(当時のライブで)思ったほど客のリアクションがなかった」などとコメントしていており、[5]「B'z LIVE-GYM Pleasure 2008 -GLORY DAYS-」ツアーのパンフレット内でのインタビューでも、稲葉は「(ライブでは)ノリにくい曲」と評した。
- オリジナルアルバムには収録されておらず、ベストアルバム『B'z The Best "Pleasure"』『B'z The Best "ULTRA Pleasure"』『B'z The Best XXV 1988-1998』に収録された。また、松本のソロアルバム『House Of Strings』にはインストゥルメンタルバージョンが収録されている。
- JOY
- 1曲目同様オリエンタルな要素をとり入れた曲で、松本は当時「サウンド的にも実験的なことをやっている作品」と述べている。
- オリジナルアルバムには未収録だが、マストアルバム(裏ベストアルバム)『B'z The "Mixture"』に「JOY -Mixture mix-」が収録されている。
- ライブ未演奏曲である。
参加ミュージシャン
- 松本孝弘:ギター・全曲作曲・編曲
- 稲葉浩志:ボーカル・全曲作詞
- 明石昌夫:ベース・全曲編曲
- 田中一光:ドラム
- 生沢佑一:コーラス(#1)
- 大黒摩季:コーラス
- やまもとこうじ(表記不明):サックス(#1)
- さわのつる(澤野博敬):トランペット(#1)
- 五反田靖:トランペット(#1)
- 野村裕幸:トロンボーン(#1)
- HIIRO Strings:ストリングス
- B+U+M
タイアップ
収録アルバム
- B'z The Best "Pleasure"(#1)
- B'z The Best "ULTRA Pleasure"(#1)
- House Of Strings(#1、インスト)
- B'z The "Mixture"(#2)
- B'z The Best XXV 1988-1998(#1)
参考
- ↑ ダブルミリオン到達最長週数記録となる
- ↑ ただし、2位に「世界に一つだけの花」(SMAP)がランクインしたためTOP10独占までには至らなかった。
- ↑ 「君と約束した優しいあの場所まで」「眠る君の横顔に微笑みを」「へこんだ気持ち 溶かすキミ」「飛び立てない私にあなたが翼をくれた」など
- ↑ これまでにLIVE-GYMで演奏されたのは以下の通り。
B'z LIVE-GYM '93 "RUN"(※後半から)
B'z LIVE-GYM '94 "The 9th Blues"-Part1-(※前半のみ)
B'z LIVE-GYM 2003 The Final Pleasure "IT'S SHOWTIME!!" (※渚園公演2日目除く)
B'z LIVE-GYM 2008 "ACTION" (※アコースティックアレンジ、アリーナ公演中盤から)
B'z LIVE-GYM 2010 "Ain't No Magic"
- ↑ 音楽評論家の佐伯明は「B'zの大ブレイク以降、J-POPでは『愛のままに~』のような曲が常套手段として模倣されるようになり、逆に本人達が食傷気味になってしまった」と分析している。(『What's in!?』1998年5月号より)
関連項目
テンプレート:B'z テンプレート:オリコン月間シングルチャート第1位 1990年代前半 テンプレート:オリコン週間シングルチャート第1位 1993年