JT硬式野球部

テンプレート:社会人野球チーム JT硬式野球部（ジェイティ・こうしきやきゅうぶ）は、宮城県仙台市に本拠地を置き、日本野球連盟に所在していた社会人野球チームである。

概要・歴史

1980年、当時の日本専売公社東北支社と同仙台工場の軟式野球部が統合し、硬式野球部に再編。同時にチーム名を日本専売公社東北硬式野球部（呼称「専売東北」）とした。その後専売公社の民営化、CI導入などにより3度の名称変更を経る中で東北の強豪として全国大会の常連となる。しかし、たばこ需要の減少から本社がスポーツ部門の再編を進める中、2003年に仙台工場が閉鎖されたのに伴い、次年度限りでの廃部を発表される。最後の夏となった2004年、理事会推薦特別枠で1年限りの増枠となった東北第3代表で都市対抗野球大会に出場。七十七銀行硬式野球部とともにベスト4まで進出し、東北旋風を巻き起こした。チーム創設3年目から23年間在籍し続ける「ミスターJT」こと原野優選手など、個性の強い選手が多い名チームであった。

練習用施設として仙台工場の敷地内にJT球場（2005年から東仙台球場）を所有しており、社会人野球の他高校野球の公式戦も行われたが、2006年限りで閉場した（東仙台球場については県営宮城球場も併せて参照）。

沿革

• 1980年　「専売東北」として創部
• 1983年　日本選手権初出場（初戦敗退）
• 1985年　専売公社民営化に伴い、チーム名を「日本たばこ東北」に改称
• 1988年　練習グラウンド（JT球場）竣工、チーム名を「日本たばこ」に改称、都市対抗野球大会初出場（8強）
• 1989年　チーム名を「JT」に改称
• 2003年　2004年限りでの廃部を発表
• 2004年　シーズン終了後解散
• 2005年　JT球場を仙台市に貸与、東仙台球場に改称
• 2006年　東仙台球場閉鎖

主要大会の出場歴・最高成績

• 都市対抗野球大会　出場12回、4強1回（2004年）
• 社会人野球日本選手権大会　出場14回、4強1回（1991年）

主な出身プロ野球選手

• 佐藤誠一投手（1982年日本ハムドラフト2位；退部後の指名）
• 古溝克之投手（1984年阪急ドラフト2位→阪神→日本ハム）

かつて在籍していた選手

• 中須賀諭投手
• 江井康胤内野手
• 原野優外野手

元プロ野球選手の競技者登録

• 熊谷陵投手（元ボストン・レッドソックスA級。現ヤマハ）