BASFジャパン
BASFジャパン株式会社(ビーエーエスエフジャパン)は、ドイツに本拠を置く世界最大の総合化学メーカー「BASF」の日本法人である。
目次
主力製品・事業
日本のBASFグループは、BASFジャパン株式会社と6社の子会社・関連会社で構成されており(2012年5月時点)、主要生産拠点は三重県 四日市市(熱可塑性ポリウレタン、ポリマーディスパージョン)と、神奈川県茅ヶ崎市(コンクリート混和剤、建設化学品)と横浜市 戸塚区(塗料)、茨城県 古河市(パーソナルケア製品原料)、茨城県 北茨城市(プラスチック添加剤)である。尼崎研究開発センターでは、エレクトロ二クスおよびエネルギー分野をはじめ、塗料、インク、接着剤、包装材向け原料の研究開発およびテクニカルサービスを行っている。また2012年1月には「横浜イノベーションセンター」(エンジニアリングプラスチック)を新設した。
グループ全体で化学品、プラスチック、機能性化学品、高機能製品、農業関連製品の5部門を擁する。
化学品
基礎化学品、接着剤、半導体・太陽電池業界向けの電子材料化学品から溶剤、可塑剤のほか、洗剤、プラスチック、繊維、ペイントおよびコーティング材、医薬品などの原料まで供給は多岐にわたる。
プラスチック
エンジニアリングプラスチック 、スチレン発泡体、ポリウレタン、硬質フォームなどを取り扱う。
高機能製品
ビタミン、食品添加物、医薬品成分、衛生・ホームケア・パーソナルケアなどの商品成分を取り扱う。
機能性化学品
自動車・工業用触媒、自動車・工業用塗料、コンクリート混和剤のほか、タイル用接着剤や建築用塗料などの建築用システムを供給する。
農業関連製品
真菌病や害虫、雑草から作物を保護するための製品を供給する。植物バイオテクノロジーの研究活動も行う。
沿革
- 1888年(明治21年) BASFが日本市場へ初めて接触。
- 1898年(明治31年) BASFの代表的染料であるインディゴ・ピュアBASFが山田商店および柴田商店によって輸入開始。
- 1949年(昭和24年)10月12日 BASFとの意志交換に基づき山田商店と柴田商店により日本においてBASFの製品を専門に扱う会社、カラケミー貿易(株)を設立。BASF AGより製品輸入・販売開始。
- 1965年(昭和40年) カラケミー貿易(株)からバーディシェ染料化学品(株)へ社名変更。
- 1974年(昭和49年) 社名をビーエーエスエフジャパン(株)へ変更(BASFジャパン(株)へは2000年に変更)
- 1988年(昭和63年) 四日市事業所開設
- 1995年(平成 7年) BASFによる現在のBASF出光(株)の50%の株式取得
- 1999年(平成11年) ポリウレタン事業の再編、BASF INOACポリウレタン(株)に社名変更
- 2000年(平成12年) アメリカン・ホーム・プロダクツの農薬事業統合、サイアナミッド・ジャパン(株)の株式取得 翌年BASFアグロ(株)に社名変更
- 2005年(平成17年) 現日油との塗料事業の合弁会社の全株式取得、BASFコーティングスジャパン(株)に社名変更
- 2007年(平成19年) 建設化学部門の3社の合併により、BASFポゾリス(株)発足
- 2009年(平成21年) BASFアグロ(株)をBASFジャパンに統合
- 2010年(平成22年) チバ・ジャパン(株)をBASFジャパンに統合、ムサシノガイギー(株)をBASFジャパンに統合
- 2011年(平成23年) コグニスジャパン(株)をBASFジャパンに統合
事業拠点
BASFジャパン
- 本社
- 東京都 港区
- オフィス
- 大阪、名古屋
- 事業所
- 四日市
- 工場
- 磯原・北利根・四日市六呂見・四日市霞
- 研究所
- 田原、尼崎研究開発センター(エレクトロ二クス分野)、横浜イノベーションセンター(エンジニアリングプラスチック分野)
主なグループ会社
- BASFコーティングスジャパン株式会社
- BASFポゾリス株式会社
- BASF・メタルズ・ジャパン株式会社
- BASF出光株式会社
- BASF INOACポリウレタン株式会社
- エヌ・イー ケムキャット株式会社
キャッチフレーズ(コーポレート・ステートメント)
「We create chemistry(~私たちは化学でいい関係を作ります~)」
世界をリードする化学メーカーとして、資源の保護、健康的な食料と栄養の確保および人々の生活の質(クオリティ・オブ・ライフ)の向上、さらに持続可能な将来をつくることを目指す企業戦略。