黒崎播磨
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
黒崎播磨株式会社(くろさきはりま、英文社名 KROSAKI HARIMA CORPORATION)は、福岡県北九州市八幡西区に本社を置く、耐火物やファインセラミックスの製造などを行う企業である。主力の耐火物事業は日本国内大手。東京証券取引所1部・福岡証券取引所上場。新日鐵住金グループに属する。
主要事業所
- 本社 - 福岡県北九州市八幡西区東浜町1番1号
- 鹿島工場 - 茨城県神栖市光1-1(新日鐵住金鹿島製鐵所構内)
- 千葉工場 - 千葉県千葉市中央区新浜町1番地
- 木更津不定形工場 - 千葉県木更津市築地7番地の1号
- 名古屋マッド工場 - 愛知県東海市東海町5丁目3番地 (新日鐵住金名古屋製鐵所構内)
- 清水工場 - 静岡県静岡市清水区三保510番地
- 赤穂工場 - 兵庫県赤穂市鷆和1061番地
- 高砂不定形工場 - 兵庫県高砂市荒井町新浜1丁目3番1号
- 大分マッド工場 - 大分県大分市西ノ州1番地 (新日鐵住金大分製鐵所構内)
- 室蘭石灰工場 - 北海道室蘭市仲町65-1
沿革
黒崎窯業
- 1918年(大正7年)10月14日 - 耐火煉瓦の販売を目的として、黒崎窯業株式会社設立。
- 1942年(昭和17年)7月 - 大星工場発足。
- 1949年(昭和24年)5月16日 - 東京証券取引所・大阪証券取引所に株式を上場。
- 1949年(昭和24年)6月 - 福岡証券取引所に株式を上場。
- 1953年(昭和28年)6月 - 黒崎築炉株式会社(後の黒崎炉工業株式会社)を設立。
- 1956年(昭和31年)10月 - 八幡製鐵が資本参加。
- 1956年(昭和31年)10月 - 大星工場を分離し黒崎炉材株式会社を設立。
- 1961年(昭和36年)8月 - 岸和田工場操業開始。
- 1964年(昭和39年)4月 - 千葉工場操業開始。
- 1964年(昭和39年)9月 - 堺工場操業開始。
- 1967年(昭和42年)9月 - 泉佐野工場(現・イオンモール日根野)操業開始。
- 1969年(昭和44年)9月 - 木更津工場(現・木更津不定形工場)操業開始。
- 1977年(昭和52年)3月 - 岸和田工場閉鎖。
- 1985年(昭和60年)4月 - ファインセラミックス事業部門発足。
- 1986年(昭和61年)5月 - セラミックス開発センター開設。
- 1989年(平成元年)10月 - スペインのAMR Refractarios,S.A.を買収し、子会社化。
- 1991年(平成3年)4月 - 泉佐野工場閉鎖。
- 1992年(平成4年)9月 - 堺工場閉鎖。
- 1995年(平成7年)4月 - 中国に合弁会社無錫黒崎蘇嘉耐火材料有限公司を設立。
- 1999年(平成11年)4月 - 黒崎炉工業株式会社を合併、ファーネス事業部発足。
ハリマセラミック
黒崎播磨発足後
- 2000年(平成12年)4月1日 - 黒崎窯業とハリマセラミック(旧・播磨耐火煉瓦、大証(現・東証)1部上場企業)が合併、黒崎播磨株式会社に社名変更。
- 2002年(平成14年)5月 - 九州耐火煉瓦株式会社を子会社化。
- 2002年(平成14年)5月 - アメリカに krosaki USA Inc. を設立。
- 2003年(平成15年)12月7日 - 大阪証券取引所上場廃止。
- 2004年(平成16年)1月 - 東芝セラミックス株式会社(現・コバレントマテリアル)と共同で株式会社SNリフラテクチュア東海を設立。
- 2007年(平成19年)3月 - SNリフラテクチュア東海を子会社化。
- 2007年(平成19年)8月 - 九州耐火煉瓦を株式交換により完全子会社化。
- 2012年(平成24年)2月 - 営業企画部員らによるインサイダー取引が発覚[1]。
関連会社
- 九州耐火煉瓦株式会社
- 黒崎播磨セラコーポ株式会社(平成22年4月1日、株式会社K&Kを存続会社として黒崎産業、黒崎機工と合併し商号変更)
- 株式会社SNリフラテクチュア東海
- 菊竹産業株式会社
- 新日本サーマルセラミックス株式会社
- AMR Refractarios S.A. (スペイン)
- 無錫黒崎蘇嘉耐火材料有限公司 (中国)
- Krosaki USA Inc. (アメリカ)
関連項目
- 板井圭介 - 元大相撲小結力士。入門前、前身の黒崎窯業相撲部に在籍。
- イオンモール日根野 - 当社の泉佐野工場跡地に所在する。施設や土地は当社が引き続き保有している。
- 安川電機 - 事実上の本家。実は旧八幡製鐵とも業務面等での取引関係はあった。
脚注
- ↑ インサイダーで利益3千万?…自社株売買の疑い 読売新聞 2012年2月25日