香月泰男

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香月 泰男(かづき やすお、1911年10月25日 - 1974年3月8日)は山口県大津郡三隅町(現・長門市)出身の画家

略歴

没後、遺族によりシベリア・シリーズ57点のうち45点を山口県へ寄贈、残り8点が山口県に寄託され、1979年開館の山口県立美術館に展示されている。

香月泰男美術館

泰男は、創作活動のほとんどを「<私の>地球」と語った三隅町の自宅で行っていた。その泰男の功績をたたえる目的で、1993年10月26日に、生家に近い三隅町湯免三隅町立香月美術館として開館。2005年に三隅町の合併により香月泰男美術館に改名の上、長門市に運営が移管された。最晩年まで泰男の手元にあった作品や、香月のアトリエ(復元)などが展示されている。

なお、香月泰男美術館ではシベリア・シリーズの一部について常設展示を県に希望しているが、専属の学芸員が館にいないことを理由とし山口県が難色を示しており、完成作の展示が出来ない(原画のみが展示されている)。

また画作の一方で、油絵の作品の他、晩年は海外での風景作品や身の回りの針金、空き缶などを再利用して製作した子どものためのおもちゃが複数あり、これらも同様に展示されている。

定期的に「<私の>○○展」という企画展を開催しているほか、小中学生を対象とした絵画コンクール「香月泰男ジュニア大賞絵画展」を主催している。

住所
山口県長門市三隅中湯免226番地
アクセス

関連書籍

  • 『香月泰男画集 -生命の賛歌』(2004年、小学館) ISBN 4096997137
  • 『シベリア鎮魂歌 香月泰男の世界』(2004年、立花隆著、文藝春秋

関連項目

外部リンク