須磨寺
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須磨寺(すまでら)は、兵庫県神戸市須磨区にある仏教寺院。真言宗須磨寺派大本山。山号は上野山(じょうやさん)。本尊は聖観音である。宗教法人としての公称は福祥寺。平安時代の初め、漁師が和田岬の沖で引き上げた聖観音像を886年(仁和2年)に聞鏡上人が現在の地に移したのが始まりとされている[1]。平敦盛遺愛の「青葉の笛」や弁慶の鐘、敦盛首塚、義経腰掛の松など、多数の重宝や史跡が存在する[1] 。源平を偲んで訪れる文人も多く、境内には正岡子規・松尾芭蕉句碑がある[1]。
伽藍
- 本堂 - 1602年に豊臣秀頼が再建
- 護摩堂 - 1903年に再建
- 大師堂
- 経木供養所
- 本坊
- 書院
- 源平の庭
- 宝物館
- 三重塔 - 1984年再建
- 寺務所
- 敦盛塚
- 青葉殿
- 奥の院 - 本尊弘法大師
- 唐門
- 仁王門 - 源頼政が再建
塔頭
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仁王門
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唐門
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三重塔
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経木供養所
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平敦盛首塚
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源平の庭
文化財
重要文化財(国指定)
その他の文化財
- 不動明王立像(県指定文化財) - 南北朝時代(1369年)
- 仁王像
- 石造十三重塔(県指定文化財) - 南北朝時代
- 鰐口(県指定文化財) - 南北朝時代(1366年)
- 当山歴代古記録2巻(県指定文化財) - 南北朝時代~江戸時代中期
- 釣灯籠 - 南北朝時代(1360年)
- 銅鐘(梵鐘) - 室町時代(1460年)
- 平敦盛像 - 熊谷蓮生坊 作
- 平敦盛出陣の像 - 狩野牧心斎 筆
- 平敦盛像 - 狩野久蔵 筆
- 青葉の笛 - 伝・平敦盛 愛用
札所
- 真言宗十八本山霊場
- 新西国三十三箇所 第24番霊場
- 摂津国八十八箇所 第88番霊場
- 摂津西国 第7番霊場
- 福原西国 第7番霊場
- 神戸七福神霊場 (福禄寿尊)
- 神戸六地蔵 客番霊場 (堅固意地蔵)
- 神戸十三仏霊場 第11番 (阿閦如来)
周辺情報
- Shigehira.JPG
平重衡捕らわれの遺跡
- Sumareisen.JPG
須磨霊泉
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現光寺
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松風村雨堂
所在地
- 〒654-0071 兵庫県神戸市須磨区須磨寺町
交通アクセス
備考
本寺は由緒と関わらず、B級スポットとして紹介されることが多い。 また、本寺前の民宿には夏の高校野球選手権大会において各地の代表チームの宿泊所として使用されている民宿が多いことでも知られる。