郊外型犯罪
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郊外型犯罪(こうがいがたはんざい)とは、大都市郊外のベッドタウン(または衛星都市)や、地方で発生しやすい犯罪傾向を総称する造語。
概要
郊外都市住民の匿名性と、交通機関を利用しての移動、逃走の可能性などが掛け合わされ、犯罪者がなかなか捕まらずに、周辺住民に心理的な悪影響を残しやすい。
米国の郊外、コロンバイン高校銃乱射事件や、レイプや殺害目的の誘拐、日本国内の性的行為目的の児童誘拐、殺人、監禁などに顕著な現象。いずれも、死刑になるケースが多くなっている。
国内の特に若者を中心とした郊外型事件については、宮台真司の『まぼろしの郊外 ―― 成熟社会を生きる若者たちの行方』朝日新聞社 1997年 ISBN 4022612908 に詳しい。
主要な郊外型犯罪
- 芦屋市幼児誘拐事件 1985年3月 兵庫県芦屋市
- 東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件 1988年8月~1989年6月 埼玉県入間市・飯能市・川越市、東京都江東区
- 足利事件 1990年5月 栃木県足利市
- 沖縄女子中学生強姦殺人事件 1996年6月 沖縄県名護市
- 神戸連続児童殺傷事件(酒鬼薔薇事件) 1997年2~6月 兵庫県神戸市須磨区
- 奈良県月ヶ瀬村女子中学生殺人事件 1997年5月 奈良県添上郡月ヶ瀬村(現・奈良市)
- 京都小学生殺害事件 1999年12月 京都府京都市伏見区
- 新潟少女監禁事件 2000年1月発覚 新潟県三条市
- 世田谷一家殺害事件 2000年12月 東京都世田谷区
- 奈良小1女児殺害事件 2004年11月 奈良県奈良市
- 広島小1女児殺害事件 2005年11月 広島県広島市安芸区
- 栃木小1女児殺害事件 2005年12月 栃木県今市市(現・日光市)
- 川崎男児投げ落とし事件 2006年3月 神奈川県川崎市多摩区
- 秋田児童連続殺害事件 2006年4月~5月 秋田県山本郡藤里町
描かれた郊外型犯罪
- 映画
- 「クライム&パニッシュメント」2000年 アメリカ