遠阪トンネル
遠阪トンネル(とおざかトンネル)は、兵庫県の丹波市と朝来市の間にある、兵庫県道路公社が管理・運営している有料道路である。2.6km(2,585m)がトンネル、道路延長は4.7kmとなっている。
概要
県道山東柏原線のうち、丹波地方と但馬地方の境となる氷上郡青垣町遠阪(現丹波市青垣町遠阪)から朝来郡山東町柴(現朝来市山東町柴)にかけての遠阪峠は、急勾配でヘアピンカーブが多く、特に冬期は積雪や路面凍結が多いため、交通の難所となっていたことから、これをトンネルによりバイパスすることが計画された。
- 構造は2012年12月2日天井板の落下事故が起きた笹子トンネルと同様のつり下げ式天井トンネルになっていたが、[1][2]この事故を受け、2014年5~6月に天井板を撤去、新たに換気のためのジェットファンが設置された。[3][4]
1973年(昭和48年)に着工し、1977年(昭和52年)竣工、同年5月27日に開通した。
1982年(昭和57年)10月29日、県道西脇和田山線とともに国道427号に指定された。
1993年(平成5年)4月1日には国道483号(国道427号との重複区間)に指定された。のじぎく兵庫国体に合わせて、氷上IC-和田山JCT・ICが2006年7月22日開通し、北近畿豊岡自動車道と一体化された。
このとき、高規格幹線道路である北近畿豊岡自動車道との安全な接続のため、遠阪トンネル有料道路も自動車専用道路とする必要があったことから、7月12日以前は利用可能であった小型自動二輪車(原付二種)は通行禁止となった(迂回路は遠阪峠)。 このとき、国道427号の指定が外され、自動車専用道路の国道483号となっている。
北近畿豊岡自動車道は無料であるが、遠阪トンネルのみ有料となっている。料金所は朝来市側の山東ICの付近にある。 従来は現金および回数券のみ利用可能であったが、氷上IC-和田山JCT・ICの開通に合わせてETCカードが利用可能となった。また、ETCレーンが建設され、ノンストップ化が実現されている。なお、その他のクレジットカードは利用できない。
料金
普通車 : 310円 中型車 : 360円 大型車 : 510円 特大車 : 870円 軽自動車等 : 210円
周辺情報
- 丹波市
- 高源寺
- 丹波少年自然の家
- パラグライダー・スクール
- 朝来市
- ヒメハナ公園
- よふど温泉
- 楽音寺
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:北近畿豊岡自動車道- ↑ 神戸新聞,つり下げ式天井トンネル,県内の高速道は2カ所2012/12/4
- ↑ 同じ構造のトンネル さらに12本 公共放送NHKニュース 2012/12/5
- ↑ 遠阪トンネル天井板撤去工事に伴う通行規制について
- ↑ 「遠阪トンネル きょう通行止め解除」『神戸新聞』2014年6月6日付27面。