農耕民族
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農耕民族(のうこうみんぞく)とは、生活の主体が稲作などの農業活動により形成されている民族とその文化をいう。アジアなどのモンスーン気候の地方に多く見られる。
牧畜民族に対比していわれるもので、和辻哲郎の著作『風土』のなかで、比較文化論としてこの両者が対比されて語られたことから、よく使われるようになったもの。但し、和辻哲郎の比較文化論の正否については地理学者などから批判もある。
「日本人は勤勉」の誤解
日本人は江戸時代の農民を例に、元々勤勉な民族で「農耕民族の国民性に根ざしている」と言われているが、実際はそうではないとしている[1]。