農夫の朝食
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農夫の朝食(のうふのちょうしょく、Bauernfrühstück)は、ドイツ料理ではよく知られたジャガイモを使ったメニュー。レストランでもメニューに掲載されている。
小さく角切りにしたベーコンと予め茹でたジャガイモをスライスしたもの、タマネギをこんがりと炒めて、最後に溶き卵で閉じたもの。スライスしたジャガイモの炒め物料理のバリエーションの一つ。鶏卵でオムレツのように閉じてもいい。その場合は、「ドイツ風オムレツ」と呼ばれることもある。その上に、ピクルスを添えて出来上がり。好みによっては、浅葱、トマトのスライスなどを添えたり、一緒に炒めたりなどするのもお勧め。
一般にドイツ料理と見られているが、イギリスなどでも食べられるし、最近は日本でも料理教室などでジャガイモ料理として紹介されている。
名前から朝食メニューと誤解されることが多いが、ボリュームがあり、週末などのブランチに向いている。本来は体力仕事の農夫のための高カロリーの食事である。名前のままに朝食に食べるものではない。
またドイツで似たような料理に「ツヴィーベル・フライシュ」(Zwiebel + Fleisch)と呼ばれるのがある。「たまねぎ肉炒め」の意。ビヤホールなどのメニューにある。 早い話が農夫の朝食の牛肉版である。
ピッティパンナ
上記の料理に似たものでスウェーデンではピッティパンナ(pyttipanna)と呼ばれる家庭料理になる。
肉とジャガイモを炒めたものの上に目玉焼きを乗せる料理である。上記の農夫の朝食のようなベーコンやソーセージを使うのとは違い、豚や牛のサイコロ肉を使う事の方が多い。上に必ず目玉焼きを乗せるのがスウェーデン風である。スウェーデンの家庭ではよく食べられている料理である。
店によってはピティパンナと書いてある場合がある。この料理のドイツ版がツヴィーベル・フライシュである。
材料
- じゃがいも 3個以上
- 玉ねぎ 2~3個
- ソーセージ、豚肉・牛肉のサイコロ切り(ウィンナー、ランチョンミートでもおいしい)
- 卵 2個~ 3個
- パセリ(セージでも良い) 適量
- バターもしくはマーガリン 適量
- 塩・こしょう 適量
- ウスターソース 適量
お好みで