赤瀬駅
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赤瀬駅(あかせえき)は、熊本県宇土市赤瀬町にある、九州旅客鉄道(JR九州)三角線の駅である。
海際の山中に存在し、かつて近隣の赤瀬海水浴場が賑わっていた頃は、夏季の乗降客は多かったが、現在は年間を通して利用者は少ない。
駅構造
単式ホーム1面1線を持つ地上駅。2012年4月現在、ホームが一部嵩上げされており、バリアフリー化されている箇所がある。駅舎はすでに撤去されておりホームと待合所のみがある。待合所は荒れていた時期もあったが、屋根や壁面は修繕され利用できるようになっている。
無人駅であり駅員はいないが名誉駅長指定駅となっている(名誉駅長を紹介するプレートは設置されていない)。
駅周辺
このあたりは海ぎりぎりまで山が迫っている。当駅もそのような山中にあるため、海沿いの国道57号から急な坂道を登らねばならない。かつて石打ダム駅がなかった頃は、同駅周辺の住民が線路を歩いて当駅まで来ていたという。なお、駅から集落内の道を200mほど下ると国道57号に出る。右方向に100mほどの距離に産交バス赤瀬バス停があり三角駅方面と宇土駅方面を結ぶ路線を利用できる(快速あまくさ号は通過する。また、産交バス1日フリー乗車券は当停留所以西では利用できない)。
歴史
- 1907年(明治40年)8月5日 - 赤瀬簡易停車場として鉄道院が開設(海水浴客のための停車場。季節営業)。
- 1909年(明治42年)10月16日 - 簡易停車場から仮停車場となる。
- 1941年(昭和16年)1月1日 - 仮停車場から駅となる。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により九州旅客鉄道が継承。
その他
- 青春18きっぷのポスターに登場したことがある。