豊洲
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豊洲(とよす)は、東京都江東区の町名。現行行政地名は豊洲一丁目から豊洲六丁目[1]。2013年(平成25年)1月1日時点での豊洲一丁目から六丁目までの人口総計は28,191人[1]。郵便番号は135-0061(一部のビルを除く)[2]。
目次
地理
深川地域内にあたる。東京都中央区月島・晴海の南方、江東区東雲・有明の北方、江東区枝川の西方に位置する。
鉄道の駅は東京メトロ有楽町線・ゆりかもめの豊洲駅、ゆりかもめの新豊洲駅、市場前駅が設置されている。幹線道路は晴海通りが通る。大まかに、北側(豊洲一丁目から豊洲五丁目)と南側(豊洲六丁目)のブロックに分けられる。東京湾埋立5・6・7号地。
元々は工業地が多くを占めたが、現在は区画整理、大規模再開発が盛んで、中高層の共同住宅や商業施設が多くなっている。都心にも近い一方で他地域の同水準の物件に比べて坪単価が2-3割安い豊洲では埋立地の開発が進み[3]、築地市場の移転先(豊洲新市場)にも決定している。豊洲では2011年(平成23年)までの10年間に7,620戸もの新築マンションが供給され、駅別に見たランキングでは川崎(7,803戸)に次ぐ第2位であった[3]。
アーバンドック
アーバンドックは、豊洲にある再開発地区であり、晴海運河に面した7街区の名称である。東京都江東区豊洲2丁目区画整理事業の一部として、石川島播磨重工業東京第一工場の跡地約50ヘクタールが再開発された。アーバンドック ららぽーと豊洲、パークシティ豊洲などが立地している。
河川
地価
住宅地の地価は、2014年(平成26年)1月1日の公示地価によれば、豊洲4-11-30の地点で47万9000円/m2となっている。江東区内で最も地価が高い。[4]
歴史
1923年(大正12年)の関東大震災の瓦礫処理で当地や有明、東雲などが埋め立てられた。このエリアは、1980年代後半までは主に工業地として使われていた。元来、湾岸にて働く肉体労働者が多く住む街であり、コリアンタウンが形成されていた。大戦により開催されなかった幻の東京オリンピック (1940年)に向けての会場確保の目的にて、台頭・墨田・江東区に住んでいた数千人規模の在日朝鮮人を強制的に移住させたという経緯があるためであり、現在の枝川2丁目当たりにはいまでもコリアンタウンが形成されている[5]。
工業地として発展し、20世紀後半までに、石川島播磨重工業などの工場、新東京火力発電所(東京電力、廃止→新豊洲変電所)などの他に、種々の流通設備が立地し、さらに関係者向けの商店、社宅等もあるという状況が続いた。この時代、日本初のコンビニエンスストアとも言われるセブンイレブン日本法人の一号店や、当時珍しかったスポーツクラブ(ドゥ・スポーツプラザ)が設置された。転機としては、有楽町線開通、産業構造の変化などがある。
豊洲センタービルなどオフィスビルの立地、その後の再開発や区画整理が本格化し、マンション建設ラッシュも見られ、商業地や住宅地への移行が進んでいる。さらに大規模な商業施設の立地も進み、日々姿が変わっていく過程にある。
一方、豊洲新市場の土地は東京ガスの都市ガス製造工場の跡地であるが、土壌には環境基準を大幅に上回るヒ素、シアン、ベンゼンなどの汚染物質が含まれていることが明らかになった。2001年(平成13年)に同社が公表している。2007年(平成19年)10月6日の専門家会議では更に、環境基準の1,000倍に当たる高濃度の有害物質ベンゼンが検出されたと報告された。1,000倍の数値を計測した地点は、これまでの調査から、高い濃度は予想されていなかった [6][7][8]。
地名の由来
1937年(昭和12年)7月、この埋立地に町名がつけられる際、将来の発展を願い、豊かな土地になるように「豊洲」とした。
- 豊洲一丁目 - 第3期隅田川改良工事の5号埋立地に成立。
- 豊洲二丁目 - 第3期隅田川改良工事の5号埋立地および豊州突堤埋立工事、豊州拡張埋立工事で成立。
- 豊洲三丁目 - 枝川改修工事の7号埋立地に成立。
- 豊洲四丁目 - 枝川改修工事の6号埋立地に成立。
- 豊洲五丁目 - 第3期隅田川改良工事の5号埋立地および豊州物揚場背面埋立工事で成立。
- 豊洲六丁目 - 豊洲突提先埋立工事で成立。
施設
公共機関
- 江東区役所豊洲出張所
- 東京消防庁深川消防署豊洲出張所
- 豊洲区民館
- 豊洲子ども家庭支援センター
- 江東区立豊洲図書館
教育機関
- 芝浦工業大学 豊洲キャンパス
- 江東区立豊洲北小学校
- 江東区立豊洲小学校
- 江東区立深川第五中学校
- 江東区立豊洲幼稚園
この他、2015年度には江東区立豊洲西小学校(仮称)が豊洲五丁目に新設される予定[9]。
企業・オフィスビル
- 豊洲IHIビル - IHI(旧称・石川島播磨重工業)本社。
- 豊洲センタービル・豊洲センタービルアネックス - NTTデータ本社、住友ゴム工業本社。
- 豊洲ONビル - 日本ユニシス本社。
- 豊洲フロント - SCSK本社、マルハニチロホールディングス本社が入居する。
- 豊洲キュービックガーデン - アスクル本社、第一生命保険株式会社豊洲本社が入居する。
- 豊洲フォレシア
- NBF豊洲キャナルフロント
- NBF豊洲ガーデンフロント
- SIA豊洲プライムスクエア
- 東京電力新豊洲変電所・テプコ豊洲ビル(ビッグドラム)
- 新豊洲センタービル
大規模集合住宅
商業施設
- アーバンドック ららぽーと豊洲
- セブン-イレブン豊洲店 - 日本のセブン-イレブン第1号店であり、初の日本型コンビニ店舗とされる。
- スーパービバホーム豊洲店(ホームセンター)・専門店街(ノジマ、文化堂(スーパー)、くまざわ書店、マツモトキヨシなど)
- シエルコート(豊洲シエルタワー内)
- MAGIC BEACH (新豊洲)
その他
- ガスの科学館 がすてなーに - 東京ガス豊洲工場跡地の一部に建設された科学館。
- 昭和大学附属豊洲病院・豊洲クリニック
- 豊洲公園
- 春海橋公園
- 豊洲第三公園
脚注
関連項目
- いちばんきれいな水 - 当地でロケーションが行われた映画。
- フジ・ロック・フェスティバル - 1998年に、第2回のこのイベントを緊急避難的に当地で開催。
- 東京都港湾局専用線 - かつて豊洲地区の工場を結んでいた貨物専用線。
外部リンク
テンプレート:東京23区の地域- ↑ 1.0 1.1 人口統計の関連ドキュメント「3. 町丁別世帯数、人口及び人口密度(平成10年~平成25年)」、江東区。2013年6月12日閲覧。
- ↑ 東京都 > 江東区、日本郵便。2013年6月12日閲覧。
- ↑ 3.0 3.1 “首都圏の駅別マンション供給、川崎が首位、2位は豊洲――工場跡・湾岸の再開発映す。”、『日本経済新聞』2012年2月8日朝刊、地方経済面、東京、15ページ。
- ↑ 国土交通省地価公示・都道府県地価調査
- ↑ 人が住む場所ではない…江東区・東雲の脱法シェアハウス! 中国人マフィアが搾取する無法地帯の実態!! | TOCANA
- ↑ テンプレート:PDFlink、国土交通省・関東地方整備局。テンプレート:リンク切れ
- ↑ テンプレート:PDFlink、東京地学協会。(2005年12月22日時点のアーカイブ)
- ↑ 豊洲新市場予定地における 土壌汚染対策等に関する専門家会議、東京都中央卸売市場。(2010年9月23日時点のアーカイブ)
- ↑ テンプレート:PDFlink、江東区。2013年6月12日閲覧。