行政院長
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テンプレート:台湾の政治 行政院長(ぎょうせいいんちょう)は、中華民国(台湾)の行政院の長であり、首相に相当する。
概要
総統や副総統のポストが空席の時、最長3か月まで臨時総統を務める。
権限
- 行政院会議(いわゆる閣議)の主宰。
- 閣僚の推薦(総統が任命)。
- 立法院へ施政方針と報告書の提出。
- 立法院への出席と答弁。
- 総統が署名する法令への副署。
- 立法院へ行政命令提案権の提出 - 法律、予算、戒厳令、大赦、宣戦・講和、条約の締結。
- 緊急事務処理権 ‐ 総統は緊急な処理の事務をとることを求めて、行政院会議の決議。
- 国会解散権 - 総統の同意を必要とする。
- 再議権力 - 立法院の採決の法律案、予算案はおよび行政院に重要な政策の決議を変えるように求めて、総統の認可を得た後で移すことができて立法院に再議してもらう。
選出方法
総統によって直接任命される(憲法増修条文3条1項により立法院の同意は不要)。
ただし、立法院において行政院長不信任決議案が可決されたときは失職する(憲法増修条文3条2項3号)。
歴代行政院長
憲法施行前
代 | 氏名 | 就任日 | 退任日 | 副院長 | 秘書長 | 主席 |
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1 | 60px 譚延闓 | 1928年10月28日 | 1930年9月22日 | 馮玉祥 | 呂必籌 | 蒋介石 |
代理 | 60px 宋子文 | 1930年9月23日 | 1930年10月1日 | |||
2 | 60px 蒋介石 | 1930年10月1日 | 1931年12月16日 | 宋子文 | 呂必籌 | |
代理 | 60px 陳銘枢 | 1931年12月16日 | 1932年1月1日 | 林森 | ||
3 | 60px 孫科 | 1932年1月1日 | 1932年1月29日 | 陳銘枢 | 鄭洪年 | |
4 | 60px 汪兆銘 | 1932年1月29日 | 1935年12月11日 | 宋子文 | 曾仲鳴→褚民誼 | |
代理 | 60px 宋子文 | 1932年8月22日 | 1933年3月17日 | |||
5 | 60px 孔祥熙 | 1935年7月1日 | 1935年8月25日 | 孔祥熙 | 褚民誼→翁文灝 | |
代理 | 1935年11月2日 | 1935年12月15日 | ||||
6 | 60px 蒋介石 | 1935年12月11日 | 1938年1月1日 | 孔祥熙 | 翁文灝→魏道明 | |
代理 | 60px 孔祥熙 | 1936年12月12日 | 1937年4月5日 | |||
代理 | 60px 王寵恵 | 1937年4月5日 | 1938年1月1日 | |||
7 | 60px 孔祥熙 | 1938年1月1日 | 1939年12月11日 | 張群 | 魏道明→蒋廷黻 | |
8 | 60px 蒋介石 | 1939年12月11日 | 1945年6月24日 | 孔祥熙 | 陳儀→張厲生 | |
蒋介石 | ||||||
代理 | 60px 宋子文 | 1944年12月7日 | 1945年6月4日 | |||
9 | 1945年6月4日 | 1947年3月3日 | 翁文灝 | 蒋夢麟→甘乃光 | ||
代理 | 60px 蒋介石 | 1947年3月3日 | 1947年4月18日 | |||
10 | 60px 張群 | 1947年4月23日 | 1948年5月24日 | 王雲五 | 李惟果→端木愷 |