茂尻駅

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茂尻駅(もしりえき)は、北海道赤平市茂尻元町南2丁目にある北海道旅客鉄道(JR北海道)根室本線駅番号T24電報略号モシ

かつては急行列車「狩勝」「そらち」【初代】の停車駅だった。

駅構造

1面2線の島式ホームを持つ地上駅無人駅である。河岸段丘の崖のふちに線路があるため、駅舎には階段を上っていかなければならない。

駅名の由来

アイヌ語の「ポン・モシリ」(小さな島)より。空知川の中州のことである。

駅周辺

茂尻の集落がある。

歴史

ファイル:Moshiri eki.jpg
1977年の茂尻駅と周囲約750m範囲。右が富良野方面。既に貨物扱いをやめており、写真中央から少し右下へ分岐していた茂尻炭砿の専用線は撤去されていて、路盤とポケットだけが残されている。昭和43年に51万トンの出炭量を記録した雄別炭礦茂尻炭砿も、柏炭鉱になってからは深堀を止めたために10万トン以下となり、この写真の3年前には枯渇して閉山。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

明治44年創業の財閥企業の一つであった株式会社大倉組から大正7年に大倉鉱業株式会社が独立し、当時は下平岸と呼ばれていたこの地に茂尻炭砿を開坑するに当たって、当駅の開設及び同社の資金による選炭場までの岐線の敷設許可を申請した。この結果、当駅及び岐線は同時に開設される事となり、大正7年7月13日に茂尻炭砿の萬慶坑の開坑となった。後に大倉組の撤退と茂尻炭礦株式会社の独立、三菱鉱業系列の雄別炭礦鉄道による買収と所有者は変遷した[1]が、同砿閉山まで当駅はこの炭鉱を中心として運用されて来た。

隣の駅

北海道旅客鉄道
根室本線
赤平駅 (T23) - 茂尻駅 (T24) - 平岸駅 (T25)

参考図書

  • 赤平市史 下巻 平成13年1月発行
  • 茂尻炭砿50年史 雄別炭礦株式会社茂尻礦業所 昭和42年6月発行

脚注

  1. 大正7年6月:大倉鉱業 - 昭和6年12月分離独立:茂尻炭礦 - 昭和10年7月買収:雄別炭礦鉄道 - 昭和34年6月分離独立:雄別炭礦 - 昭和44年8月分離独立:茂尻炭礦(ただし同年9月に本砿区消滅、一部砿区のみで露天採炭)

関連項目

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