自由が丘
テンプレート:Pathnav テンプレート:Infobox Settlement 自由が丘(じゆうがおか)は、東京都目黒区の地名。現行行政地名は自由が丘一丁目から自由が丘三丁目。2014年1月現在の人口は7,353人[1]。郵便番号は152-0035。
目次
地理
目黒区南部に位置する。地域内には東急東横線と大井町線が通り、それらが交差する自由が丘駅がある。また、地域の中央部に自由通り、北端に隣接して目黒通りが通る。 駅周辺は戦前に衾沼と言う沼地を埋め立てて造成された土地であるため、丘と言う地名ながら、周辺と比較して低地となっている。
二・三丁目には丘が多いが、自由が丘の南に九品仏川があり、そこへ流れていた雨水が削っていったためである。自由が丘駅正面口ロータリーには女神像「あおぞら」(澤田政廣作)があり、あおぞらに因んで「自由が丘女神まつり」が毎年10月に開催される。 近年、自由が丘駅周辺は慢性的な交通渋滞に悩まされている。自由通りや学園通り、すずかけ通りなど主要道路の狭さや路上駐車等の問題、東横線や大井町線踏切によるボトルネックなど抱える問題は多い。これらを解消しようと駅周辺道路の拡幅を含めた道路整備構想などもあるが、いずれも地元商店街の反対が強く、実現の目処は立っていない。
一丁目に自由が丘駅、みずほ銀行自由が丘支店、三菱東京UFJ銀行自由が丘支店、城南信用金庫自由が丘支店、自由が丘デパート、自由が丘東急プラザ、自由が丘とうきゅう、二丁目に三井住友銀行自由が丘支店、横浜銀行自由が丘支店、さわやか信用金庫自由が丘支店がある。
東は緑が丘、西は世田谷区等々力、南は世田谷区奥沢、北は八雲・中根と接する。
広域地名
東急東横線と東急大井町線の交差する自由が丘駅を中心として目黒区自由が丘と世田谷区奥沢に広がる住商業地域が、一般に自由が丘地域として認識されることが多い。
河川
地価
住宅地の地価は、2014年(平成26年)1月1日の公示地価によれば、自由が丘2-18-26の地点で89万円/m2となっている。[2]
歴史
目黒区成立前は荏原郡碑衾町大字衾字谷畑(やばた)で、近郊農村であった。1927年(昭和2年)8月28日に東京横浜電鉄東横線(現:東急東横線)が開通し、九品仏前駅を設置。同年に手塚岸衛により、自由ヶ丘学園が開校する。
1929年(昭和4年)になると目黒蒲田電鉄二子玉川線(現在の東急大井町線。東京横浜電鉄を傘下に入れた)開通により九品仏の門前に駅が開設されることになり、この新駅が九品仏駅を名乗ることになったことから、九品仏前駅は、地名より衾駅に改称することとなったが、新しい地名を採り「自由ヶ丘駅」と改称した[3]。
自由ヶ丘学園の名称は駅名として取り入れられるだけでなく当地の通称としても定着し、1932年(昭和7年)10月1日の東京市域拡張による目黒区成立時(目黒町と碑衾町が合併)に東京市目黒区自由ヶ丘となった。また、1965年(昭和40年)の住居表示施行時には「自由が丘」となった。翌年1966年(昭和41年)には、駅名も「自由が丘駅」に改称されている。
自由が丘は東急東横線が開通するまでは竹やぶだったが、鉄道開通後は急速に発展し、文化人や芸能人が高級住宅を構えた。1933年に創業されたモンブラン(日本初の、モンブランを提供する洋菓子店)に文化人が集まったことで、「高級志向」の街といった認識をされるようになった[4]。駅前ははじめ20軒ほどの商店街があるのみであったが、第二次世界大戦後の復興にあたって駅前広場を設置し、1956年(昭和31年)には537軒もの店が構えられるようになり[3]、1963年には自由が丘商店街振興組合(後述)が設立された。1970年ごろには町の形がほぼ整ったが、住宅街には木が多く、また、熊野神社に竹やぶの一部が残っている。1974年に九品仏川は暗渠化され、九品仏川緑道として整備された。2000年ごろからは雑誌の取り上げられ方にも変化が見え、これまでの高級路線とは別に、親しみやすさや庶民派というフレーズも見られる街となってきている[5]。
町名の由来
地域内に設置された自由ヶ丘学園及び、それにちなんで改称された自由ヶ丘駅にちなみ「自由ヶ丘」となった。その後、「自由が丘」に改称された。大正、昭和初期に活躍した舞踊家の石井漠が、この地に舞踊研究所を開き、その際「自由ヶ丘」の地名を最初に名乗ったとされている。
人口
2014年1月現在
- 1丁目 2,548人
- 2丁目 2,665人
- 3丁目 2,140人
合計 7,353人[1]
交通
道路
鉄道
バス
また、コミュニティバスとして「サンクスネイチャーバス」があり、天ぷら油で走るバスといわれる [6] [7] 。このバスの燃料はVDF(Vegetable Diesel Fuel)といい、廃油をリサイクルして精製された「地球に優しいクリーンな」という触れ込みの代替燃料である[7]が、さらに改良の余地があるともされる[6]。
自由が丘が舞台の作品
- 自由ヶ丘夫人(1961年・武田繁太郎) - この映画によりハイソサエティな街のイメージが一層広まる[5]。
- 窓ぎわのトットちゃん(1981年、黒柳徹子)
- お坊っチャマにはわかるまい!(1986年、TBS)
- デジモンフロンティア(2002年、フジテレビ)
- 映画チェリーパイ(2006年)
催事
- 1月 元旦祭―800年以上の歴史を誇る熊野神社で行われる。目黒区の無形文化財。
- 4月 自由が丘さくら祭り―グリーンストリートで行われる。例年4月の第1金曜日に満開の桜の下で行われる花と音楽の祭典。
- 4月・5月 スプリングフェスティバル―自由が丘駅正面口側を中心に行われる。ゲストを招いてのイベントが名物になっている。
- 5月 マリクレール祭り―自由が丘駅南口のマリクレール通りを中心に行われる。シャンソン歌手などのコンサートが名物になっている。
- 8月 自由が丘盆踊り―駅前ロータリーで行われる。大きな櫓が名物。
- 9月 熊野神社例大祭―毎年9月第一日曜日に五穀豊穣を願い開催される。自由が丘中を沢山の神輿や山車が練り歩く。
- 10月 自由が丘女神まつり―数あるイベントの中でも最大のイベントで数十万人もの人々が集まる。メインステージは駅前に設置され、有名歌手によるコンサート、米軍音楽隊による演奏、キャラクターショー、一流スタイリストによるヘアーカットショーや有名レストランのウエイターによるギャルソンレース、バトンクラブによるパレードなどが行われ、街中に青空市も出る。
- 12月 クリスマスイベント―駅前に飾られるクリスマスツリーの点灯式が区長出席の下で行われる。玉川小羊幼稚園の園児による聖歌をバックに、ゴスペル聖歌隊も登場する。
施設
- 東急東横線・大井町線自由が丘駅
- 自由が丘公園
- 自由が丘デパート
- 自由が丘東急プラザ
- 三菱東京UFJ銀行自由が丘支店
- 自由が丘とうきゅう
- みずほ銀行自由が丘支店
- 三井住友銀行自由が丘支店
- 横浜銀行自由が丘支店
- さわやか信用金庫自由が丘支店
- 城南信用金庫自由が丘支店
- 熊野神社
- Luz自由が丘
自由が丘商店街振興組合
自由が丘商店街振興組合は1963年(昭和38)11月に発足した組織 [8] 。振興組合としては日本最大の規模で、インフォメーションセンター、ウェブサイトの運営、行政と共同での町並みの整備などの活動を行っている [5] [8] [9] [10] 。また、地元のコミュニティバス「サンクスネイチャーバス」(上述『バス』節を参照)の後援・協力も行っている [11] 。
2009年より「自由が丘森林化計画」を開始し自由が丘の緑化も推進している。これは自由が丘に新しく「エコタウン」といったイメージをも付加しようという計画である [12] 。この活動では地域独自の「自由が丘エコポイント」という名称のポイントサービスや、上部にスナゴケを設置した変わった自動販売機の設置などを行っている [12] [13] [14] 。この自動販売機は2010年9月15日に除幕式が行われ、30社以上の報道陣が集まり、翌日のテレビ、ラジオや新聞で報道されたという [15] [16] 。
これらの活動は「自由が丘の街づくりに深く関与している」と評価されている [5] 。
脚注
関連項目
- 自由が丘駅
- 産業能率大学
- 自由が丘産能短期大学
- グレッグ外語専門学校
- 自由ヶ丘学園高等学校
- 東京急行電鉄
- ランキンランキン
- トレインチ自由が丘
- 東急バス目黒営業所
- シェルガーデン
- 亀屋万年堂
- 世田谷区
- ホイップるん
参考文献
参考サイト
外部リンク
テンプレート:Pref-stub- ↑ 1.0 1.1 テンプレート:Cite web
- ↑ 国土交通省地価公示・都道府県地価調査
- ↑ 3.0 3.1 角川日本地名大辞典 13 東京都(角川書店)
- ↑ テンプレート:Harvnb
- ↑ 5.0 5.1 5.2 5.3 テンプレート:Harvnb
- ↑ 6.0 6.1 テンプレート:Cite web
- ↑ 7.0 7.1 テンプレート:Cite web
- ↑ 8.0 8.1 テンプレート:Cite web
- ↑ ウェブサイトは1999年に開始。「外部リンク」節の#自由が丘オフィシャルガイドのこと。
- ↑ 美化事業としては、以下の活動が紹介されており、「街を支えている」と評価されている。 テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ 12.0 12.1 テンプレート:Cite web
- ↑ 色も赤(通常コカ・コーラの自動販売機は赤)ではなく緑である。 テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
- ↑ テンプレート:Cite web
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