稚内分屯地
Ωテンプレート:Coord 稚内分屯地(わっかないぶんとんち、JGSDF Vice-Camp Wakkanai)は、野寒布岬近くの北海道稚内市恵比須5-2-1に所在し、航空自衛隊、陸上自衛隊、海上自衛隊や防衛省情報本部の分遣班が共同使用している防衛省施設のうち、陸上自衛隊における呼称であり、陸上自衛隊名寄駐屯地の分屯地や海上自衛隊の陸上施設が併設されており、主要な施設や敷地は航空自衛隊三沢基地の屯基地である航空自衛隊稚内分屯基地が占めている。
海上自衛隊は「稚内基地」(わっかないきち、JMSDF Wakkanai)、陸上自衛隊は「稚内分屯地」(わっかないぶんとんち、JGSDF Vice-Camp Wakkanai)と各自衛隊拠点の呼称があるが、1954年(昭和29年)12月アメリカ空軍のレーダーサイトに、航空自衛隊の北部航空警戒管制隊第1中隊第2小隊が展開して、その後、正式に「航空自衛隊稚内分屯基地(わっかないぶんとんきち、JASDF Wakkanai Sub Base)」となった。
陸上自衛隊の普通科部隊や海上自衛隊の護衛艦群などの実力部隊は配備されておらず、通信の傍受や宗谷海峡での船舶監視などを主な任務としている。最寄の演習場は、鬼志別演習場。航空自衛隊の分屯基地内には航空自衛隊が主に使用する共用ヘリポート(50m×20m)がある。各自衛隊の部隊では、海上自衛隊基地分遣隊の隊長は二等海佐、陸上自衛隊分屯地司令は第301沿岸監視隊長と兼務の二等陸佐、航空自衛隊分屯基地司令は第18警戒隊長と兼務の一等空佐をあてている。
目次
駐屯部隊・機関
テンプレート:自衛隊 管理業務の一部(警備・給食等)は名寄駐屯地業務隊稚内管理班及び第301沿岸監視隊所属の陸上自衛官・技官が行っている。また、電気・給気は海上自衛官も共同して実施している。
陸上自衛隊稚内分屯地
- 第301沿岸監視隊・・・宗谷海峡の監視
- 第439会計隊
- 第301基地通信中隊稚内派遣隊
- 名寄駐屯地業務隊稚内管理班
海上自衛隊稚内基地
- 大湊地方隊稚内基地分遣隊
- 稚内基地の基地管理・警備業務、稚内港の掃海や宗谷海峡警備業務のため寄港する艦船の受け入れを担当。陸海空の各部隊長の序列では当該部隊長が最先任者テンプレート:要出典となり自治体等との各種連絡業務でも自衛隊側の代表等の任を受ける。隊長は通勤時業務車1号を使用する(他の部隊長は徒歩での通勤)。1974年(昭和49年)3月16日に発足[1]。
航空自衛隊稚内分屯基地
沿革
- 1945年:アメリカ軍の稚内市内駐屯開始[2]
- 1952年:現位置に基地を移動[2]
- 1954年:レーダー運用部隊として航空自衛隊北部航空警戒管制隊第1中隊第2小隊が展開
- 1956年:第1警戒隊第2小隊に改編
- 1957年:第18警戒中隊に改編
- 1959年:アメリカ軍第848航空警戒管制中隊(848th Aircraft Control & Warning Squadron 本部:三沢)第18分遣隊よりレーダー運用移管
- 1961年:第18警戒群に改編
- 1972年:アメリカ軍が完全撤退[2]
- 1987年:J/FPS-2レーダー運用開始
- 2000年:第18警戒隊に改編
情報本部
- 電波部東千歳通信所稚内分遣班・・・ロシアの通信の傍受