神野直彦
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テンプレート:存命人物の出典明記 テンプレート:Infobox 経済学者 神野 直彦(じんの なおひこ、1946年2月9日 - )は、日本の経済学者。専門は財政学、地方財政論。東京大学名誉教授。埼玉県出身。
ドイツ財政学を継承し、シュンペーターの財政社会学を発展させようとしている。社会保障制度に関する著作も多数。地方財政審議会会長、国土審議会委員を務める。
経済学者の金子勝との共編著が多いが、マスコミへの出演が目立つ金子に対し、神野は行政の審議会などへの参加が多い。
野村ホールディングス会長の氏家純一とは、大学時代に同じゼミであった。
略歴
学歴
- 1964年 東京教育大学附属高等学校(現・筑波大学附属高等学校)卒業
- 1969年 東京大学経済学部卒業
- 1981年 東京大学大学院経済学研究科博士課程単位取得退学
職歴
- 1969年 日産自動車入社
- 1981年 大阪市立大学経済学部助手
- 1983年 同経済学部助教授
- 1990年 東京大学経済学部助教授
- 1992年 同教授
- 1998年 東京大学大学院経済学研究科教授
- 2003年 同経済学研究科長・経済学部長(2005年まで)
- 2009年3月 東京大学を定年退職
- 2009年4月 関西学院大学人間福祉学部社会起業学科教授に就任
- 2010年3月 関西学院大学を退職
学外における役職
- 2012年11月 社会保障制度改革国民会議委員
- 東京都税制調査会会長
- 政府税制調査会正委員
- 地方分権改革有識者会議座長
- 大阪市市政改革アドバイザー
- しまの大学 ~みんなのチカラを集めて希望の島をつくろう!学長
- 自然エネルギー財団評議員
栄典
著書
- 『システム改革の政治経済学』(岩波書店、1998年)
- 『地方自治体壊滅』(NTT出版、1999年)
- 『「希望の島」への改革 分権型社会をつくる』(日本放送出版協会、2001年)
- 『二兎を得る経済学 景気回復と財政再建』(講談社、2001年)
- 『人間回復の経済学』(岩波書店、2002年)
- 『痛みだけの改革、幸せになる改革 「迷路」から抜け出すための経済学』(PHP研究所、2002年)
- 『地域再生の経済学』(中央公論新社、2002年)
- 『財政学』(有斐閣、2002年)
- 『教育再生の条件――経済学的考察』(岩波書店, 2007年)
- 『財政のしくみがわかる本』(岩波ジュニア新書、2007年)
- 『「分かち合い」の経済学』(岩波新書 2010)ISBN 978-4004312390
共著
- (金子勝)『財政崩壊を食い止める』(岩波書店、2000年)
共編著
- (金子勝)『地方に税源を』(東洋経済新報社、1999年)
- (金子勝)『「福祉政府」への提言』(岩波書店、1999年)
- (山口定) 『2025年日本の構造』(岩波書店、2000年)
- (金子勝)『住民による介護・医療のセーフティーネット』(東洋経済新報社、2002年)
- (沢井安勇)『ソーシャル・ガバナンス』(東洋経済新報社、2004年)
- (宮本太郎)『脱「格差社会」への戦略』(岩波書店, 2006年)
- (井手英策)『希望の構想―分権・社会保障・財政改革のトータルプラン』(岩波書店, 2006年)