石黒浩

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石黒 浩(いしぐろ ひろし、1963年10月23日 - )は、日本のロボット工学者大阪大学教授。ATR石黒浩特別研究室室長。専門は知能情報学工学博士(大阪大学)(1991年)。滋賀県出身。

二足歩行ロボットなどを研究している。彼の参加する産学協同の「チーム大阪(Team OSAKA)」はロボカップ世界大会のサッカー競技ヒューマノイドクラスで2004年から2007年の4連覇を達成。


略歴


著書

  • 『ロボットとは何か』(講談社現代新書、2009年11月)
  • 『どうすれば「人」を創れるか』(新潮社、2011年4月)
  • 『人と芸術とアンドロイド――私はなぜロボットを作るのか』(日本評論社、2012年9月)


学外における役職

  • ATR(国際電気通信基礎技術研究所)社会メディア総合研究所 石黒浩特別研究室 室長
  • Vstone(ヴィストン)(株)特別顧問
  • 次世代ロボット開発ネットワークRooBOのアドバイザー


評価

  • 2007年7月:CNNの「世界を変える8人の天才」に選出される[1]
  • 2007年10月:「世界の100人の生きている天才」で26位を獲得[2]
  • 2010年1月:ATRフェロー[3]


Team Osaka

石黒の率いる知能ロボット学研究室は京都大学のロボ・ガレージシステクアカザワ社、ヴイストン社(Vstone)、国際電気通信基礎技術研究所(ATR)などと共に組んだ産学官合同ドリームチーム「Team OSAKA」に参加しており、同チームのロボットVisiON(ヴィジオン)は、2004年にポルトガル・リスボンで開かれた「ロボカップ2004世界大会」自律型ロボットによるサッカー競技のヒューマノイド・リーグでクラス優勝を収めた。このロボットは自律歩行型で、自分で「考えて」(実際にはプログラムに従って)行動し、人の指示を必要としない。二足歩行し、転んでもひとりで起き上がる。


その他

  • 2010年の映画『サロゲート』の冒頭で映っているシーンがある。また、映画『サロゲート』についても、「決して荒唐無稽(むけい)なSFではない」と、コメントしている。
  • 2012年、3代目桂米朝米寿を記念するため「米朝アンドロイド」を製作したが、完成したアンドロイドを見た米朝は「気色悪い」と漏らした。アンドロイドの仕草は、米朝は年老いて高座に上がれなくなっていたため、息子の5代目桂米團治がモデルとなった[1][2][3]

脚注う

  1. さらに人間らしく 米朝アンドロイド「初高座」 “落語電脳対決”に歓声
  2. 「米朝アンドロイド」完成  大阪 発表会を開催
  3. 米朝アンドロイド・姫路落語会特別公演

外部リンク

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