矢部明雄
矢部 明雄(やべ あきお)は、『実況パワフルプロ野球(以下パワプロ)』、『パワプロクンポケット(以下パワポケ)』シリーズに登場する架空の野球選手。ポジションは外野手[1]、右投右打。血液型B型。『パワプロ4』のサクセスモードで初登場。
パワポケシリーズの「表サクセス」で登場のメガネ一族と、2シリーズ、派生作品[2]に登場する派生キャラクターなどについても本項で解説する。
基本設定
- トレードマークはメガネで、素顔が明かされたことは無い(主人公も気にしている)。またパワプロ君と同様に帽子を常に付けているため、髪型も不明。
- 語尾に「~でやんす」を付けるのが口癖(初登場であるパワプロ4の時は普通のしゃべり方になったことがある。またパワプロ12では「~でやんす」を忘れたことも)。
- 極度のオタクで、フィギュア(特にガンダーロボ)が大好き(『パワプロ5』から)。野球部でなければ漫画部に入っていた模様。
- パワプロシリーズのサクセス全てで主人公の同僚として登場するが、在籍せずに敵チームなどの扱いになっている作品もある。
- 『パワプロ'98開幕版』では最後に対戦するパワフル高校の一員として参加している。容姿は若干異なる。また、その当時の能力は、見た目の貧弱さには程遠く('98開幕版のパワフル高校の選手能力は、他の作品に比べると非常に高い)。なお、『実況パワフルメジャーリーグ』(パワメジャ)では頑張パワフルズの一員として参加している。
- 『実況パワフルプロ野球'99開幕版』冥球島編で、通常ルートでは主人公と共に最後まで同行するが、裏ルート(一般的には真矢部ルートと呼ばれている)では1回戦後に体が限界を迎えそのまま倒れてしまうがその後武井田譲として変装し潜入ていたダイジョーブ博士の手術により真矢部としてプロとの最終戦に駆けつける。真矢部は通常の矢部とは比べ物にならないほど能力が上がり、仲間になった主力選手とも引けをとらない。
- 『パワプロ7』の公式設定では日本ハムファイターズに所属。背番号99。
- また、『パワプロ7』〜『パワプロ9』オープニングムービーでは、日ハムのユニフォームを着用している。
- 『パワプロ2010』のオープニングムービーでは、埼玉西武ライオンズのユニフォームを着用している。
- 『パワプロ10』、『パワメジャ』の公式設定では「頑張パワフルズ」(セ・リーグの架空球団)に所属した。
- 初期能力は他のキャラクターと比べて少々低いが、走塁と守備が得意。このため、『パワプロ8』から登場の「友情タッグ練習」は、走塁、守備練習が多い。
- 『パワプロ14』では盗塁の技術に磨きがかかった。
- 女性とはほとんど縁が無い。ただ早川あおいとは何らかの因縁がある。2011ではときめき青春高校のイベントで、矢部が女子生徒に告白し成功してしまうこともある。
- 猪狩守の決め球、ライジングショットを完成に導いた男(『パワプロ9』)。
- かわいい子を見るとすぐに一目惚れし、要らないことを周囲に言い回る癖がある。
- 矢部徳子[3]という姉がいる(『パワプロ6』、『パワポタ3』、『パワプロ2010(名前のみ)』『パワプロ2013(イベントデッキに組み込むと登場)』)。『パワプロ2013』にて初めてパワプロシリーズに登場、明雄がメガネを外すと顔がそっくりというイベントも発生する。
- パワプロ2010では矢部徳江という矢部徳子の娘がおり、矢部の姪っ子であり名前のみの登場する。
メガネ一族
パワポケシリーズの「表サクセス」(パワプロ5のサクセスを含む)には、矢部明雄に姿形・性格がそっくりな異母兄弟が多数[4]存在する。彼らは公式サイトなどで「メガネ一族」と呼ばれている。全員(天本玲泉、矢部徳子[5]は除く)語尾に「~でやんす」をつける上、極度のマニア。ただ、不器用なのでプラモデルを買わない(具田)、萌えに興味が無い(湯田)など、個人差はある。全員見た目が少しずつではあるが違い、ポジションもそれぞれ異なる。
なお、矢部明雄本人がイラストつきで登場するのは、パワポケ1と2のみである(後の作品でも名前だけが登場することはある)。
現在判明しているメガネ一族は13人となる。凡田大介はメガネ一族の長男であると、山田平吉、天本玲泉はこの家庭事情を知っているが、そのほかの人物は、他の異母兄弟の存在は知らない(ただし一部のメガネ(湯田と荷田)はプロ野球選手だった矢部と凡田の存在を知っている。パワポケ11終了後具田と湯田は同じナマーズの選手となった、パワポケ14では山田・落田・湯田の3人が主人公の育ての親として登場しているなど他のメガネ一族の存在を知っている場合がある。)
- 矢部明雄(パワプロ5、パワポケなど)
- 亀田光夫(パワポケ、パワポケ3など)
- 凡田大介(パワポケ2、パワポケ5など)
- 山田平吉(パワポケ4、パワポケ6、パワポケ14)
- 天本玲泉(パワポケ4、パワポケ6)
- 矢部徳子[3](パワポケではパワポケ大全の設定のみに登場)
- 落田太二(パワポケ6、パワポケ14)
- 湯田浩一(パワポケ7[6]、パワポケ8、パワポケ11、パワポケ14)
- 無田税(パワポケダッシュ)
- 三田輝家(パワポケ9)
- 荷田幸浩(パワポケ10)
- 具田幸太(パワポケ11)
- 餅田浩紀(パワポケ13)
- パワポケ14の主人公(メガネはかけていない)(パワポケ14)[7]
容姿も性格も似ていないが、女性である天本玲泉(パワポケ4、パワポケ6)もメガネ一族であることが明らかになっている。つまり、同じ作品に登場する山田とは異母兄弟である。
また、パワプロ6に登場する矢部徳子は、矢部の姉。パワプロ5/パワポケシリーズに登場していないものの、パワポケ大全に、天本玲泉には徳子という姉がいるという記述があるので、パワポケシリーズの世界でも存在しているようである。
- 矢部と血縁関係がない、もしくは不明な人物
- パワポケ7の中田まゆみは湯田の妹だが、湯田の母と再婚した男の連れ子であり、メガネ一族との血縁関係はない。
- パワポケ9の神田カンタは他人の空似でありメガネ一族と血縁関係はない。
- パワポケ12の開田具智は、メガネ一族なのか他人の空似なのかは不明。
世界観が毎回リセットされるパワプロシリーズとは異なり、パワポケシリーズは各作品間でシナリオが繋がっている。そのため、パワポケ11の時代では、すでに矢部は引退している(年齢は41歳)。
語尾に特徴があるのは、展開上どうしても説明口調が多くなってしまう彼の台詞が、主人公の台詞や説明文と混ざってしまわないようにするため。なお、現在では吹きだしの形状により誰の台詞かを区別することができるが、旧作の名残として矢部の語尾はそのままになっている(パワポケシリーズ公式サイトの「しつもんコーナー」の記述より)。
派生キャラクター
- 『パワプロ10』、『パワプロ2011決定版』、パワプロ2013』、『実況パワフルメジャーリーグ』シリーズでは彼をモチーフにした『ヤーベン・ディヤンス』が登場し、『パワプロ13決定版』では矢部とヤーベンが対面して意気投合した。実況パワプロ2011決定版では、戦国時代編で天下統一を達成するとアメリカ代表として出場してくる。
- なお、『実況パワフルメジャーリーグ2009』の一部シナリオでは、矢部が主人公の同僚として登場する(矢部が登場する場合、ヤーベンは対戦相手として登場する)。
- パワプロ2011決定版では、戦国時代編で矢部ノ助という矢部の先祖が登場する、能力もほぼ同じで成長後も『パワプロ99決定版』冥球島編時とほぼ変わらない。
- 『パワプロ13』では彼をモチーフにした「矢倍」が対戦相手として登場する。同作の矢部よりもやや能力が高い。
- 『パワポタ4』では、パワプロ君同様、矢部をモチーフにした女性『矢部田 亜希子(やべた あきこ)』が登場。一人称がオラで語尾は「~だべ」。同作の「白薔薇かしまし学園大学」編と『パワプロ2013』の「聖ジャスミン学園」編では、主人公の友人・チームメイトとして登場する。
- パワポケシリーズの「裏サクセス」の一部シナリオでは、メガネ一族に酷似している人物が主人公の同僚として登場する。
- 『パワポケ甲子園』、『あつまれ!パワプロクンのDS甲子園』では、チームメイト1人の名前は、必ず「田」の文字を含み(「○田」)、メンバーから外せない。また、DS甲子園の監督モードでは、メガネ君(名前は小山田で固定)は自分の野球部の部長として登場する。彼らはメガネ一族に酷似しているが、パワポケ甲子園の公式サイトでは「メガネ君」が正式名称であるとされている。
- 『パワプロ2013』イベントキャラクター追加配信で各高校、矢部そっくりな人物たちが登場する。メガネ一族とは完全に「他人の空似」であり、能力は矢部と同じ(異なるキャラもいる)だが、外見や嗜好にやや差異がある。あるキャラを5人そろえるとコンボイベントが発生する。
脚注
- ↑ 『パワプロ4』のみ二塁手。
- ↑ 『実況パワフルメジャーリーグ』シリーズ、『パワポケ甲子園』、『あつまれ!パワプロクンのDS甲子園』など。
- ↑ 3.0 3.1 『パワプロ サクセス・レジェンズ』では矢部のりこと表記されている。
- ↑ 書籍など設定を含む、表サクセスの世界観で13人が確認したが、パワポケ7のキャラクタープロフィールで「矢部明雄と「同じ顏」の異母兄弟が14人存在する」、パワポケ8の公式サイトやパワポケ10・パワポケ11のQ&Aなどで「矢部(湯田)の異母兄弟人数は不明」など諸説がある。
- ↑ パワプロ2013では語尾に「~でやんす」をつけるシーンが存在するほか、矢部の家族が全員語尾に「~でやんす」を付けることが明かされている。
- ↑ パワポケの歴史(1~7)
- ↑ ファミ通パワポケ13の攻略本より