皆生温泉
皆生温泉(かいけおんせん)は、鳥取県米子市にある温泉。弓ヶ浜の皆生海岸に面する東西1000m、南北400mの狭い範囲に大型ホテルを含む宿泊施設が集積する。その収容規模は約5000人で、山陰最大級[1]である。
泉質
主成分
皆生温泉の集中管理泉
- 陽イオン
- 陽イオン計4508.2mg/kg
- 陰イオン
- 陰イオン計7647.6mg/kg
- 遊離成分
- 非解離成分メタケイ酸(66.7mg/kg)、メタホウ酸(5.4mg/kg)計72.1mg/kg
- 溶存ガス成分遊離二酸化炭素(4.4mg/kg)
- 成分総計12.234g/kg
- 分析年月日 平成12年1月7日
- 分析者 鳥取県衛生研究所
温泉街
米子市街の北東部、住居表示で言えば「皆生温泉1丁目~4丁目」に当たるがホテル・旅館が立ち並ぶ温泉中心街は「皆生温泉3・4丁目」にあり、1・2丁目はほとんどが住宅街である。また白砂の美しい弓ヶ浜沿いにあり、夏季には海水浴場となる。湯上りの散策に好まれる温泉街は、東には美保湾越しに大山がよく見えて「日本の朝日100選」に選定されているほか、「日本の夕日100選」、「日本の渚100選」、「日本の白砂青松100選」、「都市景観100選」にも選定されている。浜の内側には大きな温泉旅館やホテルが浜に沿って一直線に立ち並ぶ。旅館街には、飲み屋・飲食店・風俗営業の店が集まる。
歴史
明治33年(1900年)に皆生海岸の浅瀬に湧き出る熱湯を漁師が偶然発見し、その後、有本松太郎によって山陰随一の温泉歓楽街として開発が進んだ[2]。
戦後は団体客が多く訪れるようになり、今日に見られるような温泉街に発達する。一方で歓楽温泉から健康的な温泉へイメージ変化を図っており、1978年(昭和53年)には弓ヶ浜に海水浴場を整備、1981年(昭和56年)には日本で最初のトライアスロン競技が開催され、その発祥の地として毎年大会を開催している。その他スキー、キャンプ、登山、釣りなどの拠点としての開発も行っており、その他イベントの開催や郷土文化の伝承、来訪者の手形を嵌め込んだ海岸遊歩道の整備など様々な試みが行われている。
なお、1925年(大正14年)~1938年(昭和13年)には米子電車軌道という路面電車が米子駅前と温泉を結んでいた。
アクセス
- JR山陰本線米子駅から5km、日交バス・日ノ丸バスで19分(280円)、タクシーで15分。
- 米子空港からタクシーで20分。
- 米子自動車道・山陰自動車道米子インターチェンジから6km、約10分。
- 高速バス「フライングフィッシュ号」
脚注
- ↑ 山陰但馬の城崎温泉の宿泊施設の収容規模は約7000人。
- ↑ 皆生温泉(かいけ)・皆生海水浴場