百地章
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百地 章(ももち あきら、1946年10月4日 - )は、日本の法学者。専攻は憲法学。日本大学法学部教授。国士舘大学大学院客員教授。保守派の論客。
人物
静岡県周智郡森町出身。学生時代は民族派の運動に参加し(党派未詳)、1969年に京都商工会議所大ホールで開催された全日本学生文化会議の第1回全国大会「日本の文化と伝統を護る学生の集い」では大会実行委員長を務めるなどした。
左翼的な風潮の強い憲法学界においては珍しく、保守的な学説を展開している。特に靖国神社問題や在日外国人の参政権問題、創価学会の政治活動・選挙活動の当否について日本の国益を重視する説を唱える。保守系政治組織日本会議の政策委員も務める。
皇位継承問題に関しては、男系すなわち万世一系の皇統護持を主張し、女系天皇推進派や女性宮家創設の動きを批判している[1]。
国旗国歌問題では教職員組合の反対を“妨害活動”と批判している[2]。
憲法改正論議においては改憲の立場をとっている。民社協会系の「創憲会議」が2005年2月14日に発表した「創憲」を考えるための提言書の内容は百地を始め加藤秀治郎、西修らの原案を元にしている。
学歴
- 1969年 - 静岡大学人文学部法学科卒業
- 1971年 - 京都大学大学院法学研究科修士課程修了
- 1974年 - 京都大学大学院法学研究科博士後期課程満期退学
- 1993年 - 博士(法学)(京都大学、学位論文『憲法と政教分離』」)
職歴
社会的活動
- 日本会議政策委員
- 日本を守る愛媛県民会議[3]運営委員長
- 「21世紀の憲法と日本」有識者懇談会事務局長
- 産経新聞「正論」執筆メンバー
- 愛媛県公文書公開審査会会長
- 愛媛県個人情報保護審議会会長
- 国家基本問題研究所客員研究員
- 英霊にこたえる会副委員長
著書
- 『憲法と政教分離』(成文堂、1991年)
- 『政教分離とは何か 争点の解明』(成文堂、1997年)
- 『靖国と憲法』(成文堂、2003年)
- 『憲法の常識 常識の憲法』(文藝春秋[文春新書]、2005年)
- 『新版 外国人の参政権問題Q&A』(明成社ブックレット、2009年、改訂版2010年)
- 『憲法と日本の再生』(成文堂、2009年)
共著
- 『日本人なら知っておきたい靖國問題』(青林堂、2007年)
大原康男・小林よしのり・小堀桂一郎・高森明勅・中西輝政・西尾幹二・長谷川三千子と - 『国家と宗教の間―政教分離の思想と現実』 (大原康男・阪本是丸と、日本教文社〈教文選書〉、1989年)
- 『「女性宮家創設」ここが問題の本質だ!』(櫻井よしこ・竹田恒泰と、日本会議編集、明成社、2012年)
人物
脚注
外部リンク
- 百地ゼミ公式ホームページ - 日本大学法学部