白夜書房
テンプレート:Infobox 株式会社白夜書房(びゃくやしょぼう、Byakuya-Shobo CO.,LTD.)は、日本の出版社。旧社名はセルフ出版。
概要
パチンコを中心としたアミューズメント関連に限れば最大手版元だった。宝島社が急拡大した「社員成金計画」は、白夜書房の経営方針を参考にしている。
歴史
書籍部門を福田博人が、雑誌部門を末井昭が担当[1]。福田は薔薇十字社出身で、初期の白夜書房が上野昂志『巷中有論』やイタロ・カルヴィーノ『蜘蛛の巣の小道』などシリアスな本を出していたのは福田の企画による[1]。
やがて雑誌部門が主流となり、昭和60年代くらいまでは、青年娯楽誌を多数発行するアダルト系出版社として知られていた。現在は一般向け趣味娯楽誌のみへと路線変更、競馬・競輪などのギャンブル誌各種と「ダンスファン」「楽しい熱帯魚」「オーディション」「野球小僧」などギャンブル以外のジャンルも刊行する準大手出版社となっている。
かつての青年誌の代表作である「写真時代」は、文化人が多数執筆したため、現在でもその価値は高い。写真時代は編集業界で名編集者として知られる末井昭(パチンコ必勝ガイド編集人)の出世作でもある。当時も「写真時代」のような雑誌を作る傍ら、一方で音楽・映画・プロレスなど各種趣味娯楽の単行本も多く出しており、文化から本能までの幅広い刊行にはかつてファンも多かった。
また、エロ漫画及びエロ漫画雑誌を刊行していたころ、大塚英志、小形克宏らが編集する漫画雑誌『漫画ブリッコ』も生まれた。
かつてのアダルト・サブカルチャー的部門等は旧少年出版社(現・コアマガジン)に一任し、現在は一般書のみの刊行を行っている。これは、「エロでビルが建つ」の悪評から逃れるためと一部では囁かれた。また同社および系列会社の雑誌広告代理店を運営する「宣伝ルーム」も子会社の一つである。なお同社は、2013年までは漫画専門書店「まんがの森」を運営していた。
圧倒的な出版市場シェアを誇るパチンコ・パチスロ関連誌も数多く発行していた。しかし、後述の事件の影響でパチンコ・パチスロ関連誌は2012年4月に白夜書房から分社したガイドワークスへ移管したため、コアマガジンともどもパチンコ・パチスロ関連誌からは撤退している。
事件
2012年2月、白夜書房の子会社・白夜プラネットが運営する携帯サイト・「カジパラ」で提供されているゲームが換金可能なシステムを用いて行われていたため、白夜書房社長の長男である同社の社長ら3人が常習賭博容疑で逮捕された。
これに関連して、白夜書房が発行する『パチンコ必勝ガイド』『パチスロ必勝ガイド』などの発行が、2012年4月より休止されることになった[2]。その後、株式会社ガイドワークスが設立され、『パチンコ必勝ガイド』『パチスロ必勝ガイド』の他、コアマガジンから刊行の『パチンコオリジナル必勝術』などのパチンコ・パチスロ関連雑誌が新会社へ移管されることとなった。
代表雑誌
- 現在発行中の雑誌
など
- 休刊誌など
- けいりんマガジン - 2013年4月号を以って休刊
- 野球小僧 - 2012年10月にイマジニアモバイルメディア事業本部コンテンツ事業部ナックルボールスタジアム発行・廣済堂出版発売へ移管の上『野球太郎』に改題
- 中学バスケットボール(『中学・高校バスケットボール』に改題)
- 笑芸人 - 2005年12月号を以って休刊
- ハッカージャパン - 2013年11月号をもって休刊
ガイドワークスへ移管した雑誌に関してはガイドワークスを参照。