玉岡かおる
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玉岡 かおる(たまおか かおる、女性、1956年11月6日 - )は、兵庫県三木市生まれの作家。
来歴・人物
三木市立三樹小学校・三木市立三木中学校・兵庫県立小野高等学校を経て神戸女学院大学文学部卒業。三木市立三木中学校で2年間教職に就いたあと文筆業に転向し、神戸大学の川端柳太郎に師事。
子育て中の1987年、『夢喰い魚のブルーグッドバイ』で、神戸のタウン誌『月刊神戸っ子』の神戸文学賞を受賞[1][2] 。同作が1989年に刊行されて文壇デビューを果たす。おもに関西を舞台にした作品で多くの読者を獲得する。1997年、『をんな紋―まろびだす川』が山本周五郎賞候補作になる。2008年、『お家さん』で織田作之助賞大賞を受賞。
歯科医と結婚し、2人の子供をもうけて、兵庫県加古川市に在住。『ブロードキャスター』などテレビのコメンテーターとしても活動。関西テレビ・FNNスーパーニュースアンカーの木曜コメンテーターを担当(2009年4月からは月曜を、2007年9月までは金曜を担当)。フジテレビアナウンサー・田中大貴は高校の後輩。熱狂的な阪神タイガースファン、また宝塚歌劇ファンとしても有名。2000年加古川市特別文化賞受賞。2006年兵庫県文化賞受賞。
著書
- 『夢食い魚のブルー・グッドバイ』新潮社 1989年 のち文庫
- 『なみだ蟹のムーンライト・チアーズ』新潮社 1990年 のち文庫
- 『サイレント・ラヴ』新潮社 1992 のち文庫
- 『ティア・ドロップ・プラネット』大和書房 1993 「恋をするには遅すぎない」と改題、角川文庫
- 『クォーター・ムーン』新潮社 1993 のち文庫
- 『神戸ハートブレイク・ストリート』大和書房 1994
- 『捨て色』角川書店 1995 のち文庫
- 『ラスト・ラヴ』新潮社 1997年
- 『をんな紋 まろびだす川』角川書店 1997年 のち文庫
- 『をんな紋 はしりぬける川』角川書店 1998年 のち文庫
- 『をんな紋 あふれやまぬ川 』角川書店 1999年 のち文庫
- 『黒真珠』新潮社 1999
- 『水晶婚』講談社 2001
- 『天涯の船(上・下)』新潮社 2003年 のち文庫
- 『蒼のなかに』角川書店 2004年
- 『タカラジェンヌの太平洋戦争』新潮新書 2004年
- 『お家さん』新潮社 2007 のち文庫
- 『銀のみち一条』新潮社、2008 のち文庫
- 『自分道 自分をつらぬき歴史を作った女たち』角川SSC新書 2009
- 『負けんとき ヴォーリズ満喜子の種まく日々』新潮社【上・下】 2011 のち文庫
- 『ひこばえに咲く』PHP研究所、2013
- 『虹、つどうべし 別所一族ご無念御留』幻冬舎、2013
共著
- 夕焼けエッセー 1-2 時実新子 産経新聞ニュースサービス 2003-04
- 『モノ書く女への道』時実新子 有楽出版社 2004年
- 『夕焼けエッセーまとめて5年分』時実新子, 眉村卓共選 産経新聞出版 2009
ラジオ
- 関西名刹紀行(ラジオ関西、2009年7月4日-2010年8月7日)
- 〜神仏融合〜玉岡かおるの巡拝の旅(ラジオ関西、2010年8月14日-)