熊本電気鉄道藤崎線
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|} 藤崎線(ふじさきせん)は、熊本県熊本市北区の北熊本駅から同市中央区の藤崎宮前駅までを結ぶ熊本電気鉄道の鉄道路線である。
菊池線の御代志駅方面との列車はすべて藤崎宮前駅発着で、運転系統上は菊池線の一部のようになっている。なお、藤崎宮前 - 黒髪町間には軌道法準拠(路面電車)で建設された名残として、併用軌道が存在する。
路線データ
運行形態
テンプレート:Main 朝に北熊本 - 藤崎宮前間の列車がある(6時台の始発のみ休日運休)が、ほかはすべて菊池線に直通する御代志 - 藤崎宮前間の列車である。混雑時15分間隔、閑散時30分間隔で運転される。
なお、正式な起点は北熊本駅だが、列車運行および旅客案内では藤崎宮前駅から北熊本駅へ向かう列車が下り、逆方向が上りとなっている。
歴史
- 1909年(明治42年)3月3日 軌道特許状下付[1]。
- 1911年(明治44年)10月1日 菊池軌道により池田(現在の上熊本) - 千反畑(現在の藤崎宮前)間が開業[1]。軌間914mm
- 1913年(大正2年)8月27日 広町(藤崎宮前) - 御代志 - 高江間が開業し[1]、池田 - 隈府(のちの菊池)間が全通
- 1923年(大正12年)8月2日 上熊本 - 室園間を1067mm軌間に改軌、電化
- 1942年(昭和17年)5月1日 藤崎宮前 - 隈府間を軌道法による軌道から地方鉄道法による鉄道に変更[2][3]
- 1948年(昭和23年)1月1日 現社名の熊本電気鉄道となる
- 1949年(昭和24年)4月1日 藤崎宮前 - 亀井間を室園経由から北熊本経由に変更
- 1950年(昭和25年)10月1日 上熊本 - 隈府間を菊池線、北熊本 - 藤崎宮前間を藤崎線とする
- 1953年(昭和28年)6月26日 上熊本 - 藤崎宮前間が水害で不通
- 1954年(昭和29年)6月1日 上熊本 - 藤崎宮前間を廃止し、熊本市交通局へ譲渡。同年10月1日に熊本市電坪井線として開業(1970年(昭和45年)5月1日廃止)
駅一覧
現存区間
駅名 | 駅間営業キロ | 累計営業キロ | 接続路線 | 所在地 |
---|---|---|---|---|
北熊本駅 | - | 0.0 | 熊本電気鉄道:菊池線(御代志方面と直通) | 北区 |
黒髪町駅 | 1.2 | 1.2 | 中央区 | |
藤崎宮前駅 | 1.1 | 2.3 |
廃止区間
上熊本駅 - 本妙寺口駅 - 京町口停留場 - 加藤社前駅 - 内坪井駅 - 藤崎宮前駅 - 立町駅 - 三軒町駅 - 室園駅 - 松崎駅 - 亀井駅
脚注および参考文献
- ↑ 1.0 1.1 1.2 『地方鉄道及軌道一覧 昭和10年4月1日現在』(国立国会図書館近代デジタルライブラリー)
- ↑ 「軌道ヲ地方鉄道ニ変更許可」『官報』1942年7月16日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ↑ 「地方鉄道運輸開始」『官報』1942年8月1日(国立国会図書館デジタルコレクション)