瀬越駅
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ファイル:Segoshi rinjijokojo.jpg
1977年の瀬越臨時乗降場と周囲約500m範囲。下が増毛方面。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成
瀬越駅(せごしえき)は、北海道(留萌振興局)留萌市にある北海道旅客鉄道(JR北海道)留萌本線の駅である。電報略号はコセ。
概要
当初は海水浴客への利便を目的にした季節営業の仮乗降場であったが、次第に周辺住民の利用が多くなり通年営業化、本社設定の臨時駅に昇格した。国鉄の分割民営化に伴い一般駅に昇格、ようやく営業キロが設定された。長期間営業しているにもかかわらず営業キロが設定されなかった臨時駅は当駅と常磐線偕楽園駅の2駅のみであった。
歴史
- 1926年(大正15年)7月1日 - 国有鉄道留萠線の留萠駅 - 礼受駅間に瀬越仮乗降場(局設定)として新設開業[1]。旅客のみ取扱い。
- 1931年(昭和6年)10月10日 - 線路名を留萠本線に改称、それに伴い同線の駅となる[1]。
- 1969年(昭和44年)10月1日 - 臨時駅に昇格。瀬越駅となる[1]。
- 1980年代後半 - 駅舎改築、貨車駅舎となる。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR北海道に継承。同時に駅に昇格。
- 1990年(平成2年)3月10日 - 営業キロ設定。
- 1997年(平成9年)4月1日 - 線路名を留萌本線に改称、それに伴い同線の駅となる[1]。
- 時期不詳 - 貨車駅舎撤去、待合所設置。
駅構造
単式ホーム1面1線を有する地上駅。ホームは線路の東側(増毛方面に向かって左手側)に存在する[2]。転轍機を持たない棒線駅となっている[2]。
仮乗降場に出自を持つ無人駅[3]で駅舎は無いが、ホーム北側に待合所を有する[2]。以前は礼受駅などと同仕様の貨車駅舎が設置されていたが(1993年(平成5年)3月時点では共用中であった)[2]、海辺に位置していたために劣化が激しかったため、コンクリート造りのユニット型の待合所に改築された[4]。トイレは無い[5]。
駅名の由来
当駅の所在する地名より。地名は、アイヌ語で「腕のように曲がった所」という意味らしいが不詳である[6]。
利用状況
- 1992年度(平成4年度)の1日乗降客数は64人[2]。
駅周辺
留萌市の中心地にも近い。目の前に海水浴場がある。ホームは海より高い位置にあり、日本海の展望がよい[4]。
- 国道231号(日本海オロロンライン)
- 北海道道22号留萌港線
- 留萌市役所
- 留萌警察署幸町交番
- 旭川地方検察庁留萌支部、留萌区検察庁
- 旭川地方裁判所留萌支部、旭川家庭裁判所留萌支部、留萌簡易裁判所
- 留萌郵便局
- 留萌沖見郵便局
- 留萌税務署
- 留萌信用金庫沖見支店
- 留萌市立港南中学校
- 留萌市立留萌小学校
- ゴールデンビーチるもい
- 瀬越浜
- 沖見海岸 - 駅前[5]。
- 黄金岬 - 駅から北西に約1.0km[2]。夕日の名所[2]。
- 沿岸バス「留萌税務署前」停留所
隣の駅
- 北海道旅客鉄道
- 留萌本線
脚注
関連項目
外部リンク
- 瀬越駅(旭川支社管内駅紹介) - 北海道旅客鉄道