湖条れいか

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湖条れいか(こじょう れいか、本名〈旧姓〉: 堤優子〈つつみ ゆうこ〉、6月12日 - )は宝塚歌劇団卒業生・元星組トップ娘役。現役時の愛称(姓に由来)はツッツ

兵庫県神戸市出身。女優の湖条千秋は姉で、宝塚歌劇団では2年先輩に当たる。

来歴・人物

父は生前宝塚歌劇団オーケストラに在籍していた。姉・湖条千秋との2人姉妹。

大阪府立渋谷高等学校在学中の1973年、2度目の受験で宝塚音楽学校に合格。2年後の1975年春、61期生として宝塚歌劇団に入団。月組公演『春の宝塚踊り』『ラムール・ア・パリ』で初舞台を踏む。同期に朝香じゅん箙かおる若葉ひろみ一原けい桐さと実らがいる。

1976年星組へ配属。若手娘役として徐々に頭角を表し、1979年から1980年にかけ新人公演やバウホールでの若手公演のヒロイン役を連続で演じるなど注目を浴びたが、新人公演卒業の頃より伸び悩み、後輩たちの後塵を拝する状態が続いた。

1983年、『オルフェウスの窓』『アルジェの男』の2作品で薄幸の女性を演じた。同年末、星組トップ娘役に4年後輩の南風まいが就任。湖条は2番手格の娘役として翌1984年の『プラスワン』の1場面でトップスター峰さを理の相手役を務め、2番手男役山城はるかと組んでのバウホール公演『ラプソディ・イン・ブルー』で約4年ぶりに主演を果たすなど、再びスポットライトが当たるようになる。

同年、『我が愛は山の彼方に』でヒロインの万姫に抜擢され、以後は南風と共に正式なトップ娘役としての待遇を受けた。トップ娘役が固定制となって以降初のダブルトップという状況下、闊達さが魅力の南風・しっとりとした持ち味の湖条という個性の違いは、翌1985年の『哀しみのコルドバ』『西海に花散れど』で活かされた。

1986年7月に退団。さよなら公演『レビュー交響楽』でそれまでとは正反対の役とも言える、少々蓮っ葉だが気のいい娘を演じ、11年間の舞台生活に別れを告げた。

退団後の数年は単発的にディナーショーやコンサートに出演したが本格的な芸能活動は行わず、結婚を機に完全引退。1女の母である。

宝塚時代の主な舞台

初舞台・星組時代

  • 1975年
『春の宝塚踊り』 『ラムール・ア・パリ』(月組
ベルサイユのばら~アンドレとオスカル~』(花組
  • 1976年
『愛のファインダー』 テンプレート:Small
『ベルサイユのばら III』(星組配属)
『夕陽のジプシー』 『ハッピー・トゥモロー』
  • 1977年
風と共に去りぬ
『テームズの霧に別れを』新人公演: ジーン(本役: 月城千晴) 『セ・マニフィーク』
  • 1978年
誰がために鐘は鳴る』新人公演: ルチア(本役: 玉梓真紀
『宝花集』 『セ・シャルマン!』新人公演: クララ(本役: 遥くらら
  • 1979年
南太平洋』リアット テンプレート:Small
白夜わが愛テンプレート:Small
アンタレスの星』新人公演: メルセデス(本役: 遥くらら) 『薔薇パニック』
心中・恋の大和路禿 テンプレート:Small
  • 1980年
『恋の冒険者たち』ジョアンナ、新人公演: オリヴィア(本役: 東千晃) 『フェスタ・フェスタ』
『虹の橋』レオノーラ姫 テンプレート:Small
『響け!わが歌[1]大原女、新人公演: 由布姫(本役: 若宮あいの) 『ファンシー・ゲーム』
『アナトール』ギャブリエル テンプレート:Small
  • 1981年
小さな花がひらいた』ひろ、新人公演: おゆう(本役: 月城千晴)[2] 『ラ・ビアン・ローズ』
『海鳴りにもののふの詩が』お弘 『クレッシェンド!』
  • 1982年
『ミル星人パピーの冒険[2]』 『魅惑』
『エーゲ海のブルース』シャロン 『ザ・ストーム』
『海鳴りにもののふの詩が』花世 『魅惑』 テンプレート:Small
『心中・恋の大和路』 鳴渡瀬 テンプレート:Small
  • 1983年
『こぶし咲く春』おぶん 『ラブ・コネクション』
オルフェウスの窓』フリデリーケ
『ロンリーハート』 テンプレート:Small
『アルジェの男』アナ・ベル 『ザ・ストーム』
  • 1984年
『祝いまんだら[3]』 『プラスワン』シベール
『ラプソディ・イン・ブルー』キャロライン テンプレート:Small
我が愛は山の彼方に』万姫 『ラブ・エキスプレス』
回転木馬』ジュリー テンプレート:Small
  • 1985年
哀しみのコルドバ』エバ 『ルミエール』
『西海に花散れど』小雪 『ザ・レビューIII』
  • 1986年
『レビュー交響楽』オードリー

関連項目

脚注

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外部リンク

テンプレート:宝塚歌劇団

テンプレート:宝塚歌劇団星組主演娘役
  1. 東京公演では『美しき忍びの季節』と改題し脚本も大幅に改変して上演された。
  2. 2.0 2.1 1982年、東京で『ミル星人パピーの冒険』に差し替えて再演され、本公演及び新人公演の代わりに行われた役替わり公演(本役は若宮あいのに変更)でも再び同じ役を演じた。
  3. 東京公演では『春の踊り』に改題された。