清水駅 (静岡県)
清水駅(しみずえき)は、静岡県静岡市清水区真砂町にある、東海旅客鉄道(JR東海)東海道本線の駅である。旧・清水市の中心駅で、現在は清水区の中心駅となっている。
身延線経由で甲府駅方面に向かう特急「(ワイドビュー)ふじかわ」が停車する。また廃止された「(ワイドビュー)東海」も停車していた。1986年までは大垣夜行(上りのみ)が深夜に停車していた。
目次
駅構造
島式ホーム1面2線を持つ地上駅。ホームに接する線路が本線で、その両側にホームのない副本線(待避線)がある。上り副本線側に保線基地、下り副本線側に保線車両の車庫が設置されている。構内の東西を結ぶ自由通路に接して橋上駅舎を備える。
駅長・駅員配置駅(直営駅)である。管理駅として、興津駅・草薙駅を管理している。駅舎内にはみどりの窓口や自動改札機、自動券売機などがある。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | テンプレート:Color東海道本線 | 上り | 沼津・熱海方面[1] |
2 | テンプレート:Color東海道本線 | 下り | 静岡・浜松方面[1] |
貨物取扱
かつて当駅では貨物の取り扱いがあり、2002年まで日本貨物鉄道(JR貨物)の駅だった。晩年は車扱貨物のみの取り扱いで、最後まで行われていたのは武田薬品工業の化学薬品の取り扱いで、新南陽駅から輸送されたポリプロピレングリコール (PPG) を当駅でタンクローリーに詰め替えていた。
2001年(平成13年)6月末まで、現在も駅北東にある東燃ゼネラル石油清水油槽所の荷役設備へ専用線が続いており、潤滑油発送が行われていた。晩年の発送先は汐見町駅や安善駅であった。1980年代までは駅南東にある豊年製油静岡工場(現・J-オイルミルズ静岡事業所)へ続く専用線もあり、接着剤などの発送が行われていた。
国鉄分割民営化前には、駅舎北に複数の有蓋車用貨物ホームが、駅東南(現在の清水テルサ付近)に1面1線のコンテナホームがあったが、1984年(昭和59年)1月に東静岡駅に集約され廃止された。現在コンテナホーム跡は保線車両の留置線及び資材積み込み所となっている。
利用状況
「静岡県統計年鑑」によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
1993年 | 14,085 |
1994年 | 13,357 |
1995年 | 13,170 |
1996年 | 13,078 |
1997年 | 12,529 |
1998年 | 12,227 |
1999年 | 11,855 |
2000年 | 11,699 |
2001年 | 11,663 |
2002年 | 11,251 |
2003年 | 11,352 |
2004年 | 11,271 |
2005年 | 11,278 |
2006年 | 11,272 |
2007年 | 11,329 |
2008年 | 11,374 |
2009年 | 11,049 |
2010年 | 11,001 |
2011年 | 10,822 |
2012年 | 10,984 |
駅周辺
西口(江尻口)
東口(みなと口)
- 清水港
- エスパルスドリームフェリー・水上バス江尻のりば
- 清水テルサ(静岡市東部勤労者福祉センター) - かつての清水港線ホームや貨物ホームがあった場所にある。
- 清水文化会館(マリナート)
- 清水魚市場(河岸の市)
- 清水漁業協同組合
- 東燃ゼネラル石油清水油槽所
バス路線
区内のバス交通はしずてつジャストラインが運行している。路線名の前の数字は幕番号(行先番号)である。
西口発着
- 1番乗り場
- 209 国道東静岡清水線:東静岡駅方面
- 280 船越堤公園線:船越堤公園方面
- 2番乗り場
- 226・227・232 山原梅蔭寺線:新清水・梅蔭寺・久能山下方面
- 244 港南厚生病院線:忠霊塔方面
- 236 梅ヶ谷・蜂ヶ谷市立病院線:新清水・市立病院方面
- 3番乗り場
- 54・57・58 三保山の手線:新清水・折戸車庫、三保松原、三保車庫、東海大学水族館方面
- 新清水・日の出センター方面
- 4番乗り場
- 250・253・260 三保山の手線:但沼方面
- 240 港南厚生病院線:清水厚生病院方面
- 241・242・243・244 庵原線:上伊佐布、吉原、茂畑方面
- 5番乗り場
- 213 梅ヶ谷市立病院線:梅ヶ谷方面
- 212 山原梅蔭寺線:山原方面
- 214 蜂ヶ谷市立病院線:蜂ヶ谷方面
- 215・217 北街道線:静岡駅方面
- 西友前乗り場
JR東海バスと共同運行会社が運行する高速バスが停車する。
- 渋谷・新宿ライナー静岡号:東名江田・渋谷駅(マークシティ)・新宿駅西口方面
- 静岡・富士五湖号:富士急ハイランド・河口湖駅方面
東口発着
- 日本平スタジアムシャトルバス(清水エスパルス試合開催時に運行)
- 土肥港行フェリー乗り場 無料送迎バス
- 清水まちなか巡回バス(試験運行期間:2007年10月1日 - 2009年3月31日)
- エスパルスドリームプラザ送迎用無料シャトルバス(2009年5月より西口から移転)
歴史
- 1889年(明治22年)2月1日 - 官設鉄道(現在の東海道本線)の江尻駅(えじりえき)として、 国府津 - 静岡間開通時に開業。一般駅。
- 1895年(明治28年)4月1日 - 線路名称制定。東海道線(1909年に東海道本線に改称)の所属となる。
- 1916年(大正15年)7月10日 - 東海道本線の貨物支線(後の清水港線)が江尻 - 清水港間で開業。
- 1934年(昭和9年)12月1日 - 清水駅に改称。
- 1944年(昭和19年)12月1日 - 東海道本線の貨物支線が清水港線として旅客営業が開始。
- 1984年(昭和59年)
- 1986年(昭和61年)11月1日 - 荷物の取扱を廃止。上り「大垣夜行」の停車取り止め。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により東海旅客鉄道・日本貨物鉄道が継承。
- 1992年(平成4年)12月19日 - 自動改札機を設置。
- 2001年(平成13年)8月 - 貨物列車の発着が終了。
- 2002年(平成14年)4月1日 - 日本貨物鉄道の駅(貨物取扱)が廃止。
- 2003年(平成15年)6月22日 - 清水駅の橋上駅舎と自由通路が完成。
- 2008年(平成20年)3月1日 - TOICAのサービス開始。
その他
- 開業時の「江尻駅」は、現在の駅よりも若干静岡寄りに位置していたが、後に移転する。現在の位置は二代目となる。
- 西口側の国道1号上には、1975年3月まで静岡鉄道清水市内線の停留所があった(ただし、前年7月から営業休止)。
- かつては、清水港線廃止と引き替えに新設された南口改札口があった。朝夕のラッシュ時に使用され、清水港線廃止代替バスの乗換え口ともなっていたが、橋上駅舎の落成に伴い廃止され、現存しない。
- 現在清水港線ホーム跡は貨物ヤード共々区画整理され、住宅地となっている。
- 前述の通り、エスパルスドリームプラザのシャトルバス乗り場がルート変更によって西口から東口に改められている。以前は駅前のロータリーの一角、アーケード街の入口に乗り場があった。
隣の駅
- 東海旅客鉄道
- 東海道本線
- 特急「ふじかわ」停車駅
- テンプレート:Colorホームライナー
- テンプレート:Color普通
- ※清水駅から2.3km興津寄りには、1926年 - 1964年の間に海水浴シーズンの臨時駅として、袖師駅が設けられていた。
かつて存在した路線
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:東海道本線 (JR東海) テンプレート:清水港線
テンプレート:静岡鉄道清水市内線