添谷芳秀
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テンプレート:Infobox scientist 添谷 芳秀(そえや よしひで、1955年 - )は日本の政治学者。専門は、国際政治学、日本外交。
略歴
学歴
研究歴
所属団体
主張
憲法九条と日米安保条約という二つの要因に拘束された戦後日本外交を、大国間の抗争が行なわれるパワー・ポリティクスとは別次元で推移したものであったと捉え、それはオーストラリア、カナダなどの中規模国家の外交と同様に、米国、ソ連、中国などの大国の間で形成された国際政治構造を前提とし、その構造を下支えする形で展開される「ミドルパワー」的なものであったと論じる。
論壇などでは日本が自らの「ミドルパワー」としての来歴を自覚したうえで、戦略的な外交を展開するべきとの議論を展開している。
著書
単著
- 『日本外交と中国――1945~1972』(慶應通信, 1995年)
- Japan's Economic Diplomacy with China, 1945-1978, (Clarendon Press, 1998).
- 『日本の「ミドルパワー」外交――戦後日本の選択と構想』(筑摩書房[ちくま新書], 2005年)
共著
- (薬師寺泰蔵・吉野直行・田中俊郎・田村次朗)『成熟時代の日米論争』(慶應義塾大学出版会, 1996年)
- UN Peace-Keeping Operations: A Guide to Japanese Policies, with L. William Heinrich Jr., and Akiho Shib, (United Nations University Press, 1999).
- Japan as a 'Normal Country' ?: A Country in Search of its Place in the World ,with Masayuki Tadokoro & David Welch, (Toronto: University of Toronto Press, 2011)
編著
- 『21世紀国際政治の展望』(慶應義塾大学出版会, 1999年)
共編著
- (赤木完爾)『冷戦後の国際政治――実証・政策・理論』(慶應義塾大学出版会, 1998年)
- (山本信人)『世紀末からの東南アジア――錯綜する政治・経済秩序のゆくえ』(慶應義塾大学出版会, 2000年)
- (石井明・朱建栄・林暁光)『日中国交正常化・日中平和友好条約締結交渉――記録と考証』(岩波書店, 2003年)
- (田所昌幸)『現代東アジアと日本(1)日本の東アジア構想』(慶應義塾大学出版会, 2004年)
- (渋沢雅英・山本正)『日本の世界貢献とシヴィル・ソサエティ』(慶應義塾大学出版会, 2008年)