江波車庫
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テンプレート:Vertical images list 江波車庫(えばしゃこ)は、広島県広島市中区江波西1丁目にある、広島電鉄の路面電車の車庫、及び広電バスの路線バスの車庫(都市圏輸送営業部・江波営業課)である。なお、電車の運行管理を行う電車事業本部・電車営業部江波出張所も併設されている。
概要
広島電鉄江波線江波電停の先に位置する。構内には電車の車庫・バスの車庫のほか、広電ストアが経営しているスーパーマーケットの「マダムジョイ江波店」もある。
歴史
- 1952年10月1日 - 江波陸軍射的場跡地に江波車庫が完成。江波電停もあわせて現在地に移設された。
- 原爆投下後、亡くなった被爆者を射的場跡地で火葬したといわれる。
- 2000年 - マダムジョイ江波店が開店。
- 2002年 - マダムジョイ江波店内にウォンツ江波店が開店。
- 2006年3月9日 - CNGガス供給施設「江波エコ・ステーション」オープン。
電車車庫
広島電鉄の車両基地。担当路線は6、7、8、9号線。市内線の車両を主に保管している。 超低床電車のグリーンムーバーがドイツから空輸された際、広島空港から江波車庫に搬入され組み立てられた。また超低床電車第二弾の国産グリーンムーバーmax(マックス)も2004年12月19日に江波車庫で組み立てられている。
在籍車両
- 貨50形 : 51
- 100形 : 101
- 150形 : 156(被爆電車)
- 200形 : 238
- 600形 : 602
- 700形 : 705、706、711 - 714
- 800形 : 803 - 809
- 900形 : 904 - 907、910 - 914
- 1000形 : 1001、1002、1005
- 1900形 : 1912 - 1915
このほか、千田車庫所属の3000形の1編成が常駐している(以前は当時千田車庫に所属していた3950形のほか同車庫所属の3700形が常駐していることもあった)。
保管車両
ファイル:150形156号と650形653号.jpg
江波車庫に保管されている156号と653号 2007年2月
被爆電車である4輪単車の150形156や、2006年6月26日のダイヤ改正で定期運用を離脱した650形653が保管されており、2両とも車籍を保持する。 以前は、後にレストラン電車「トランヴェール・エクスプレス」となった、70形76号も保管されていた。
バス車庫(江波営業課)
- 広電バスの広島市内路線バス車両が配属されており、市内バス 3号線、6号線、8号線、10号線を担当している[1]。
- 中国地方の民間バス会社では初めて導入されたCNGノンステップバスも配属されている。車庫内には広島ガスが運営するCNGガス供給施設「江波エコ・ステーション」がある。
- 2006年11月30日、所属する運転手が無免許運転を行っていたとして、中国運輸局広島運輸支局より、道路運送法違反で文書警告を受けた。
周辺
- 江波電停
- 広島市立江波中学校
- 広島県立広島商業高等学校
- 江波皿山公園
- 舟入神社
- 江波山公園
- 広島市江波山気象館 - 気象をテーマとする博物館。「広島地方気象台」の施設であった建物を改装し、1992年に江波山気象館として開館した。