止別駅
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ファイル:Yambetsu eki.jpg
1977年の止別駅と周囲約1㎞×600m範囲。左が網走方面。斜里平野の畑作地帯の北辺。駅裏にはオホーツク海岸線の草原が広がる。かつてこの駅から少し内陸にある小清水まで北見鉄道が連絡しており、貨物ホーム引込み線手前から網走側に本線と並走後、90°の緩やかなカーブを描きながら十三線を横切って南南西へ向きを変え、南六号辺りで国道391号横を並走して小清水へ向かっていた。この写真では、軌道跡がそのまま町道に置き換えられている。
相対式ホーム2面2線と駅裏側に副本線、駅舎横の網走側に貨物ホームと引込み線をもつ。貨車が多く留まっているが、駅裏のストックヤードは既に使用されなくなって久しい。また貨物ホーム側も殆んど貨物らしき物がない。かつては双方に木材が山のように野積みされていた事もあった。
貨物荷物取扱い廃止後に貨物線が撤去され、さらに相対側ホームも撤去されて駅舎ホームへ棒線化されたが、保線用引込み線が副本線跡の釧路側に敷き直されている。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成
相対式ホーム2面2線と駅裏側に副本線、駅舎横の網走側に貨物ホームと引込み線をもつ。貨車が多く留まっているが、駅裏のストックヤードは既に使用されなくなって久しい。また貨物ホーム側も殆んど貨物らしき物がない。かつては双方に木材が山のように野積みされていた事もあった。
貨物荷物取扱い廃止後に貨物線が撤去され、さらに相対側ホームも撤去されて駅舎ホームへ棒線化されたが、保線用引込み線が副本線跡の釧路側に敷き直されている。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成
止別駅(やむべつえき)は、北海道斜里郡小清水町字止別にある北海道旅客鉄道(JR北海道)釧網本線の駅である。駅番号はB73。電報略号はヤツ。
北海道在住タレント鈴井貴之監督映画『銀のエンゼル』のロケ地として当駅が使用された。
駅構造
単式ホーム1面1線を持つ地上駅。かつては相対式ホーム2面2線、副本線および貨物ホームを有していた[1]。知床斜里駅管理の無人駅である。
駅事務室跡に『ラーメン喫茶・えきばしゃ』がテナントとして入居している。窓口は現在もありこの店が乗車券販売を受託していたが、現在は廃止されている。
- Yamubetsu station02.JPG
待合室の様子
- Yamubetsu station03.JPG
ホームの様子
駅名の由来
駅名はアイヌ語の「ヤム・ペッ」(冷たい川)、即ち「止別川」に由来する[1][2]。
表記上は「やむべつ」となっているが、元のアイヌ語発音に近い「やんべつ」と呼ばれる場合もある[3]。
駅周辺
オホーツク海に近く、駅前の北海道道557号止別停車場線から国道244号にかけての沿線に止別の集落が広がる。小清水町中心部とは約11 km離れている。
- 小清水町役場止別出張所
- 止別郵便局
歴史
かつて北見鉄道が分岐し、小清水市街地方面との間に混合列車が運行されていた。
- 1925年(大正14年)11月10日 - 国有鉄道の駅として開業[4]。一般駅。
- 1930年(昭和5年)6月3日 - 北見鉄道開業。当駅付近に仮止別駅が設置される。
- 1937年(昭和12年)3月15日届出 - 北見鉄道が駅前に乗り入れ(仮止別駅の構内側線扱い)。
- 1939年(昭和14年)8月25日 - 北見鉄道廃止。
- 1968年(昭和43年)11月30日 - 駅舎改築[5]。
- 1982年(昭和57年)9月10日 - 貨物取扱い廃止[6]。
- 1984年(昭和59年)
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR北海道に継承。
隣の駅
脚注
参考文献
- グループ169.1『北海道 釧網本線』(1999年)
- 北海道旅客鉄道釧路支社『JR釧路支社 鉄道百年の歩み』(2001年)
- 本久公洋『北海道鉄道駅大図鑑』 北海道新聞社(2008年) ISBN 978-4-89453-464-3
関連項目
外部リンク
- 止別駅 - JR北海道釧路支社
- ↑ 以下の位置に戻る: 1.0 1.1 『北海道 釧網本線』 p. 80
- 元の位置に戻る ↑ 『北海道鉄道駅大図鑑』 p. 308
- 元の位置に戻る ↑ 郵便番号検索などで「やんべつ」の表記が見られる。
- 元の位置に戻る ↑ 『鉄道百年の歩み』 pp. 83 - 84
- 元の位置に戻る ↑ 『鉄道百年の歩み』 p. 101
- 元の位置に戻る ↑ 『鉄道百年の歩み』 pp. 111 - 112
- ↑ 以下の位置に戻る: 7.0 7.1 『鉄道百年の歩み』 p. 113