横田洋三
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横田 洋三(よこた ようぞう、1940年10月17日 - )は、日本の国際法学者。法学博士。
国際基督教大学教授、東京大学教授、中央大学教授を歴任。法務省特別顧問。国際連合大学高等研究所客員教授。国際労働機関(ILO)条約勧告適用専門家委員会委員長。国際法律家委員会委員。公益財団法人人権教育啓発推進センター理事長。
来歴
1940年10月7日、大西洋上を航海中の箱根丸の船内で出生[1]。1960年に東京教育大学附属中学校・高等学校(現・筑波大学附属中学校・高等学校)を卒業[1]。高校の同期には、川口順子(元外務大臣)、畔柳信雄(元三菱UFJフィナンシャル・グループ社長)、島村英紀(元国立極地研究所所長)、星出豊(昭和音楽大学教授)、松本元(脳科学者)などがいた。
1964年、国際基督教大学を卒業。東京大学大学院法学政治学研究科修士課程、および同博士課程を修了。1969年、法学博士(東京大学)[1]。
1969年に国際基督教大学専任講師に就任、同準教授、教授を経て、1995年に東京大学法学部・大学院法学政治学研究科教授、2001年に中央大学法学部教授、2004年に同法科大学院教授に就任。同年より国連大学学長特別顧問も務める。2011年に中央大学を定年退職[1]。
この間、国際復興開発銀行(世界銀行)法律顧問、アデレード大学客員教授、ミシガン大学客員教授、コロンビア大学客員教授を歴任。カースト問題などに取り組む国連人権促進保護小委員会代理委員を務めるなど、人権問題に積極的に取り組んでいる。
「国連改革に関する有識者懇談会」メンバー。
受賞歴
著書
単著
- 『国際社会と法――平和と発展の条件』(放送大学教育振興会、1986年)
- 『20世紀と国際機構』(国際関係基礎研究所、1989年)
- 『国際司法裁判所――判決と意見第2巻(1964-93年)』(国際書院、1996年)
- 『国際司法裁判所――判決と意見第1巻(1948-63年)』(国際書院、1999年)
- 『国際機構の法構造』(国際書院、2001年)
- 『日本の人権/世界の人権』(不磨書房、2003年)
編著
- 『国際法入門』(有斐閣、1996年/第2版, 2005年)
- 『国際機構入門』(国際書院、1999年)
- 『国際組織法』(有斐閣、1999年)
- 『国連による平和と安全の維持――解説と資料』(国際書院、2000年/第2版, 2007年)
- 『新版国際機構論』(国際書院、2001年)
- 『国際関係法』(放送大学教育振興会、2002年)
共編著
- (森本敏)『予防外交』(国際書院、1996年)
- (総合研究開発機構)『アフリカの国内紛争と予防外交』(国際書院、2001年)
- (山村恒雄)『現代国際法と国連・人権・裁判――波多野里望先生古稀記念論文集』(国際書院, 2003年)
- (大芝亮・久保文明・総合研究開発機構)『グローバル・ガバナンス――「新たな脅威」と国連・アメリカ』(日本経済評論社, 2006年)
- (宮野洋一)『グローバルガバナンスと国連の将来』(中央大学出版部、2008年)
訳書
- ケネス・E・ボールディング『社会動学入門』(竹内書店, 1971年/「歴史はいかに書かれるべきか」に改題, 講談社[講談社学術文庫], 1979年)
- モーリス・ベルトラン『国連再生のシナリオ』(国際書院、1991年)
- モーリス・ベルトラン『国連の可能性と限界』(国際書院、1995年)
- ミシェリン・イシェイ『人権の歴史――古代からグローバリゼーションの時代まで』(明石書店、2008年)