松代駅
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松代駅(まつしろえき)は、長野県長野市松代町松代にあった長野電鉄屋代線の駅(廃駅)である。駅番号はY6。
路線が廃止となった後も、駅舎等の設備は残されている。以下、駅に関する記述はいずれも鉄道駅としての営業当時のものである。
駅構造
単式1面、島式1面の2面3線のホームと留置線を有する地上駅。有人駅である(駅員配置時間は7:00-21:00)。戦時中は不要不急線として休止される予定だったが、松代大本営建設のために休止は返上され、貨物輸送に利用された。留置線はその際に敷設されたもの。なお駅員に申請すれば、レンタサイクルを利用することが可能になっている(17:00まで)。
のりば
1 | ■屋代線 | 早朝、夜間に1本ずつ設定されている当駅発着の列車のみが使用 |
---|---|---|
2 | ■屋代線 | 屋代方面 |
3 | ■屋代線 | 須坂方面(駅本屋側ホーム) |
- 1番線は朝と夜の1回ずつを除き定期列車の発着はないが、当駅で折り返す試運転列車や臨時列車が運転される際に使用される。
- 全国でも珍しく進行方面と停車位置がねじれを起こしている駅で、通常2番線に須坂方面・3番線に屋代方面の電車が停まるはずが逆になっている。かつてタブレット閉塞を行っていた鉄道路線で島式ホーム内でこのようなねじれを残している事例は数多くあり長野電鉄内にも事例があるが、当駅の場合ねじれを起こすことでタブレット授受が容易になるものでもなく、極めて稀である。また駅長室のある駅本屋側が1番線ではなく3番線というのも珍しい。
駅周辺
路線バス
駅前にアルピコ交通(川中島バス)・長電バス・長野市乗合タクシー・ぐるりん号の松代駅停留所がある。
- アルピコ交通(川中島バス)
- 長電バス
- 長野市乗合タクシー
- 松代ぐるりん号
利用状況
年間乗車人数及び1日あたり乗車人員は次のとおりであった[1]。
- 2006年度 107,648人 : 295人/日
- 2007年度 106,221人 : 290人/日
- 2008年度 110,009人 : 301人/日
- 2009年度 105,466人 : 289人/日
- 2010年度 121,696人 : 333人/日
歴史
- 1922年(大正11年)6月10日 - 河東鉄道により開業。
- 1926年(大正15年)9月30日 - 河東鉄道と長野電気鉄道の合併により、長野電鉄が発足したことに伴い、河東線の一部となる。
- 1973年(昭和48年)4月1日 - 貨物営業廃止。
- 1983年(昭和58年)8月14日 - 手小荷物営業廃止。
- 2002年(平成14年)9月18日 - 路線名改称により屋代線の駅となる。
- 2012年(平成24年)4月1日 - 屋代線廃止により廃駅。
隣の駅
脚注
関連項目
テンプレート:長野電鉄屋代線- ↑ 「長野市統計書」による