本郷 (文京区)
テンプレート:Pathnav テンプレート:Infobox Settlement 本郷(ほんごう)は、東京都文京区の町名[1]。現行行政地名は本郷一丁目から本郷七丁目。居住人口は、16,938人(2007年10月1日現在)。郵便番号は113-0033。
地理
文京区南東部に位置する菱形の地区で中央を南北に本郷通り、東西に春日通りが走る。中央には拠点駅である本郷三丁目駅がある。本郷通りが尾根となり、緩やかな台地(本郷台)になっている。南は外濠(御茶ノ水)に面し東は湯島、西は後楽に接する。旧東京市には本郷区があったが、1947年に小石川区と合併して文京区になった。
日本屈指の文教地区である。中央の本郷三丁目駅から南部は商業(医療機器など)・病院地区、北西部は商業(出版業)・住宅地区であり、北東部には東京大学本郷キャンパスがある。一帯に出版社・研究所その他関連施設が多く、在住する学者が多い。他方、南部は秋葉原と連結し近時IT産業が興隆している。
地価
住宅地の地価は2014年(平成26年)1月1日に公表された公示地価によれば本郷1-28-3の地点で114万円/m2となっている。
歴史
湯島郷の中に集落が出来た事に由来し湯島の中心地であったために湯島本郷とよばれていたのが、室町時代から戦国時代に本郷と呼ばれるようになる。町屋として早い時期から開け区域内には本郷以外に弓町、元町、真砂町、金助町、菊坂町、本富士町などがあった。明治から昭和にかけて夏目漱石、坪内逍遥、樋口一葉、二葉亭四迷、正岡子規、宮沢賢治、川端康成、石川啄木など多くの文人が居を構えた。1878年、東京15区の一つとして本郷区が成立。
1965年4月1日、住居表示実施。本郷一-六丁目・元町一-二丁目・弓町一-二丁目・真砂町・本富士町・菊坂町・春木町一-三丁目・金助町・台町・湯島六丁目の全部に、湯島五丁目と森川町のほぼ全部・春日町二丁目・田町・龍岡町・湯島両門町の各一部をあわせた町域を一-七丁目に分けて現行の「本郷」となった。
現在の本郷三丁目交差点角に店を構える「かねやす」は1735年に歯科医兼康祐悦が乳香散という歯磨き粉を売る店として開店してから小間物屋として現代まで営業を続けており、1730年の大火の再興の際大岡忠相がここ以南の江戸城に近い側を土蔵造りの塗屋にすることを命じたためこれを指して「本郷も かねやすまでは 江戸のうち」という川柳が残されている。この句は「かねやす」開店当時(当時は「兼康」。元祖争いがあり、町奉行によりひらがなで書くこととする裁定がくだる)の江戸町奉行所の管轄範囲の北限も示しており、ここまでがいわゆる「江戸」であった(なお、最終的な町奉行の管轄範囲は1818年に「墨引」として明確化され、北限は現在の駒込駅付近まで拡大している)。そのほか、江戸時代・明治時代から営業を続ける老舗が今も多く残っている。
交通
鉄道
道路
施設
- 東京大学 - 町域の多く(七丁目のほぼ全域)を占めるキャンパスがある。
- 順天堂大学医学部附属順天堂医院 - 高度医療を提供する特定機能病院の一つ。1875年に下谷練塀町(現在の秋葉原駅付近)から移転した。
- 本郷給水所公苑(東京都水道局) - 人工地盤上に構築された公園施設。和風庭園と洋風庭園がある。
- 日本サッカーミュージアム - 日本サッカー協会が、2002年ワールドカップ日韓大会の開催を記念して開設したサッカーの展示施設。