木津温泉駅
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木津温泉駅(きつおんせんえき)は、京都府京丹後市網野町木津にある、北近畿タンゴ鉄道(KTR)宮津線の駅。「きづ」とは濁らず「きつ」と読む。
概要
日本国有鉄道(国鉄)、西日本旅客鉄道(JR西日本)時代は、丹後木津駅(たんごきつえき)と名乗っていたが、北近畿タンゴ鉄道へ移管された際に現在の駅名になった。
以前は、普通列車のみ停車し、夏季の海水浴シーズン及び、冬季の松葉ガニシーズンの時を除くと特急や一部の快速は通過していたが、2007年3月18日改正より、全ての列車が毎日停車するようになった。
KTR線内に15駅存在する有人駅であるが、網野駅と同様に地元の京丹後市観光協会網野町支部の係員に、駅の管理と出改札業務を委託されており(簡易委託駅)、早朝と夜間は無人となる。KTR主要駅と同様に硬券を扱っており、乗車券、自由席特急券、台紙付きの入場券を発行するが、2014年現在、当駅ではダッチングマシンは使用されない。
駅構造
ファイル:KTR Kitsu onsen 03.JPG
しらさぎの湯(足湯)
豊岡方面に向かって右側に単式1面1線のホームを持つ地上駅である。かつては交換可能駅であったが、交換設備は撤去されており、現在は分岐器や絶対信号機のない停留所に分類される。構内には、交換可能駅であった名残の相対式ホームが残っている。駅舎は改築こそされているものの、趣のある和風建築の駅舎である。
2007年4月1日、駅ホームに足湯「しらさぎの湯」が完成した。原泉掛け流しで、午前9時〜午後5時まで利用できる。利用は無料だが、鉄道利用者以外の利用には駅の入場券が必要である。
駅周辺
- 木津温泉の湯を使用した足湯(当駅構内)
- ミニ行基像(当駅構内)
- 京都北都信用金庫浜詰支店(浜詰・丹海バス浜詰下車)
- 浜詰海水浴場(浜詰・丹海バス浜詰下車所要5 - 6分)
- 木津温泉(駅前・当駅下車 徒歩1 - 3分)
- 丹後木津郵便局
- 京丹後市立橘小学校
- 京丹後市立橘中学校
- 京丹後市立網野郷土資料館
- ローソン木津温泉店
- かに一番・木津店(駅前)
- 国道178号
バス
- 丹後海陸交通(2003年に一旦廃止となったが、2009年10月1日より復活した)
利用状況
宮津線沿線には海水浴場が多数あるが、木津温泉駅も例外ではなく、浜詰海水浴場(当駅から、バスもしくはタクシー利用で、5〜6分)が近くにあり、特急列車も停車する。1日の平均乗車人員は以下の通りである。
- 162人(1999年度)
- 156人(2000年度)
- 134人(2001年度)
- 151人(2002年度)
- 145人(2003年度)
- 132人(2004年度)
- 126人(2005年度)
- 123人(2006年度)
- 106人(2007年度)
- 124人(2008年度)
- 123人(2009年度)
- 152人(2010年度)
- 150人(2011年度)
- 140人(2012年度)
歴史
- 1931年(昭和6年)5月25日 - 国有鉄道が網野駅から当駅まで延伸したことで開業。当時の駅名は丹後木津駅(たんごきづ)。
- 1932年(昭和7年)8月10日 - 当駅から久美浜間が開業し、舞鶴駅(現在の西舞鶴駅) - 豊岡駅間が全通。中間駅となる。
- 1972年(昭和47年)3月15日 - 漢字表記はそのままで、よみがなを「たんごきつ」に改める。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、西日本旅客鉄道(JR西日本)の駅となる。
- 1990年(平成2年)4月1日 - 北近畿タンゴ鉄道への宮津線移管により、同鉄道の駅となる。同時に木津温泉駅に改称。
隣の駅
※特急「はしだて」の隣の停車駅は列車記事を、特急「たんごリレー」の隣の停車駅は路線記事を参照のこと。
関連項目
外部リンク
- KTR木津温泉駅(路線図・駅舎情報) - 北近畿タンゴ鉄道
- 京丹後市観光協会 網野町支部