書物
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書物(しょもつ、book)とは、文字を書いたり図・画など描いたり、またはそれらを印刷し、綴じたもののこと[1][2]。
概説
書物は、広辞苑では「文字や図画などを書き、または印刷して一冊に綴じたもの[1]」と説明されており、続いて「本。書籍。図書。典籍」と、ほぼ同義の言葉を並べている。 大辞泉では、特に説明文も無しに冒頭から、「本。書籍。[3]」としている。
ユネスコでは、「book」の統計をとるために(便宜的に)「表紙を含めて49ページ以上の非定期の印刷刊行物」と線引きしている。(この定義ではページ数がそれより少ない冊子や、リーフレットや、定期刊行物などが除外されている)。
不特定多数を対象に作成された本・図書・書籍などの編纂物や、制度的重要書を意味する「典籍」([4])と同義語として扱われることも多い。
近年では電子媒体なども含む。 テンプレート:Seealso
分類
書物は様々な分類方法がある。
書字方式による分類
形態による分類
- 粘土板(ねんどばん): 粘土の板に文字を刻みつけて乾燥させた書物。
- リーフレット: 1枚の印刷物
- 巻物(まきもの): 製本せずに、紙をぐるぐる巻いた書物。古くはエジプトのパピルスの巻物など。
- 折り本(おりほん): 仏教のお経など折り畳まれた書物。
- 本(ほん): 製本された書物。紙に印刷されたもの。古くは中世の羊皮紙の写本など。
- 電子出版、電子書籍
- マイクロフィルム
流通による分類
出典・脚注
- ↑ 1.0 1.1 広辞苑 第五版 p.1351 【書物】
- ↑ 「綴じる(とじる)」の意味についてはWikitionary「綴」も参照。
- ↑ 大辞泉
- ↑ 『重編國語辭典修訂本』(教育部國語推行委員會)で「籍」を検索 http://dict.revised.moe.edu.tw/cgi-bin/newDict/dict.sh?cond=%C4y&pieceLen=50&fld=1&cat=&ukey=291946575&serial=1&recNo=21&op=f&imgFont=1