日産・テラノ
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テラノ(TERRANO )は、日産自動車のSUV。初代および2代目はパスファインダーの日本・東南アジア仕様車であった。2013年に発表された3代目はダチア・ダスターをベースとするインド向けの小型SUVである。
また、日本ではミストラルの車名で輸入販売が行われていたSUVの欧州名も「テラノ」(あるいは「テラノII」)である。
目次
歴史
初代 WD21型(1986年-1995年)
- 1986年8月 - 初代テラノ(WD21型系)登場。
- 1989年10月 - 4ドアを追加。リアドアハンドルがドアパネルではなく窓枠部にあり、2ドアモデルに近いデザインを持つが、2ドア車のような窓は4ドアだと構造的や視界に無理があり、ごく一般的な四角形に変更されている。また、V6エンジン搭載車がEGI搭載のVG30E型に変更される。
- 1993年1月 - マイナーチェンジ。オーバーフェンダーを装備したワイドボディタイプを追加。その一方で、バン系(4ナンバーモデル)車種等一部の車種を廃止した。また、フロントグリルが変更され、日産のCIエンブレムが装着された。
- 1994年11月 - 一部変更(セミマイナーチェンジ)。TD27T型ディーゼルターボエンジンの出力改良で115馬力にパワーアップ。標準ボディの「R3M」VG30E型搭載モデル、および「R3Mアーバン」を追加。オーテックジャパンの手による「ワイドR3Mアーバン」をベースとする特別仕様車「AJリミテッド」を設定。モデル登場時から存在していた日本向けの3ドアモデルは消滅した。
- 2006年12月26日 - インドネシアでの生産終了。インドネシアにおけるテラノの総生産台数は1万7,801台に達した。尚、WD21型テラノの生産は全世界において終了となった。
モータースポーツ
- 1987年1月 - 仏プライベーターが第9回パリ・アルジェ・ダカールラリーに参戦。
- 1988年1月 - 第10回パリ・アルジェ・ダカールラリーにてVG30E型搭載車が市販車無改造(マラソンクラス)クラス2位完走。ファラオラリーにも参戦し、2位、3位を獲得する。
- 1989年1月 - 第11回パリ・チュニス・ダカールラリーにてVG30E型搭載車が総合11位T1クラス優勝。バハスペイン T2クラス2位。ファラオラリー T2クラス優勝。アトラスラリー T1クラス優勝、T2クラス2位、4位。ポルトガルラリー T2クラス優勝。
- 1990年 - チュニジアラリー T1クラス2位。アトラスラリー T1クラス優勝、2位、T2クラス3位。オーストラリアサファリラリー T2クラス優勝。
- 1991年1月 - 第13回パリ・トリポリ・ダカールラリーにてT2クラス優勝。ファラオラリー T1クラス優勝、T2クラス優勝、ディーゼルクラス優勝。
- 1992年1月 - 第14回パリ・ケープタウンラリー T2クラス優勝、マラソンクラス2位。
- 1993年 - FIAクロスカントリーラリー・ワールドカップマラソントロフィー(T1クラスのチャンピオン)獲得
- 1994年 - FIAクロスカントリーラリー・ワールドカップマラソントロフィー獲得。
- 1995年 - FIAクロスカントリーラリー・ワールドカップマラソントロフィー3年連続で獲得。
2代目 R50型(1995年-2002年)
- 1995年9月 - 2代目R50型系登場。
- 4ドアのみとなり、ボディ・オン・フレーム構造およびアテーサE-TSをベースとする電子制御トルクスプリット式フルタイム4WDシステムの「オールモード4X4」を採用。副変速機付きトランスファー装備のパートタイム式4WDも設定された。サスペンション形式はフロントがマクファーソンストラット、リアは5リンク式となり、それぞれにコイルスプリングを組合わせる。ステアリング系はラック・アンド・ピニオン式。搭載するエンジンは直列4気筒OHV TD27ETiディーゼルターボ、およびV型6気筒OHC VG33E型の2機種。運転席SRSエアバッグおよびABSを標準装備とした。同時にオーテックジャパンの手による特別仕様車「アストロード」を設定。4ドアのみのラインナップとなったため、テラノ / パスファインダーの2ドアはD21型系が最初で最後となる。
- 1996年8月 - 直列4気筒OHV QD32ETi型インタークーラー付ディーゼルターボエンジン搭載モデルを追加。
- 上級派生車種インフィニティQX4(JR50型系)を発表、日本国内向けは「テラノレグラス」となる。
- 1998年7月 - 国内生産累計台数が100万台を達成。
- 1999年 - マイナーチェンジを実施。外装・内装の意匠変更に加え、QD32ETi型に替わり直列4気筒DOHC4バルブ ZD30DDTi型インタークーラー付ディーゼルターボエンジン搭載車を設定。さらにVG33E型搭載車に2WDを追加。
モータースポーツ
- 1997年1月 - 第19回ダカール・アガデス・ダカールラリーに参戦。総合6位完走。第3回ラリーレイド・モンゴルに参戦し、総合優勝を飾る。
- 1999年1月 - 第21回パリ・ダカールラリー T2クラス7位、8位獲得。また、第5回ラリーレイド・モンゴルに参戦し、総合優勝を飾る。
- 2000年1月 - 第22回パリ・ダカールカイロラリー T2クラスにVQ35DE型搭載仕様で参戦し総合8位完走。
- 同年8月 - 第6回ラリーレイド・モンゴルにVG33E型搭載車で参戦し、総合優勝を飾る。
- 2001年1月 - VQ35DE型搭載仕様で第23回パリ・ダカールラリー T1クラス、およびT2クラスに参戦。T1仕様が総合12位クラス優勝、T2仕様はクラス4、5位を獲得。
- 同年 - パリ・ダカールラリーを開幕戦とするFIAクロスカントリーラリー・ワールドカップ(全9戦)で、T2仕様のテラノが第4戦モロッコ、第7戦マスターラリーで共に総合3位入賞を果たし、ドライバーズポイントシリーズ5位を獲得。
- 2002年1月 - 第24回トタール・アラス・マドリード・ダカール・ラリーにVQ35DE搭載D22型ピックアップ、VQ35DE搭載エクストレイルと共に、VQ35DE搭載仕様で参戦。総合11位プロダクション部門2位を獲得。
- 2004年 - FIAクロスカントリーラリー・ワールドカップに参戦。T1クラスドライバーズタイトル、およびマニュファクチャラーズ・タイトルを獲得。
- 2005年 - FIAクロスカントリーラリー・ワールドカップに参戦。
- 4月 - 第2戦 第24回2005年ラリー・オプティック2000チュニジア 総合37位
- 5月 - 第3戦 ORPIモロッコラリー2005 T2クラス1-2位
- 6~7月 - 第4戦 ラリー・オブ・オリエント2005 プロダクションカテゴリー(T2)優勝、総合6位
- 9~10月 - 第5戦 ラリー・オブ・ファラオ 総合3位、4位、6位完走
3代目(2013年- )
2013年8月20日、インドにて発表。9月1日から予約受付を行い、10月からデリバリーを開始する。価格は100万ルピーを下回る[1]。新しいテラノはルノー・ダスターをベースとする小型SUVで、外観は前後デザインを大幅に変更し、内装もダッシュボードを一新するなど、ベース車と比べてより上質感を持たせるものとした。生産はダスターと同様にチェンナイにあるルノー・日産アライアンスのオラガダム工場にて行われる。
車名の由来
ラテン語で「地球」の意のTERRAと語感を強める接尾語NOの合成語。 「地球のすべての道を自由に駆け巡るクルマ」の意味。
関連車種
- 日産・エルグランド -二代目までシャシを共有。
- 日産・テラノレグラス
- 日産・エクストレイル
- トヨタ・ハイラックスサーフ
- 三菱・チャレンジャー
- いすゞ・ミューウィザード / ウィザード
関連項目
脚注
外部リンク
- テラノ/テラノレグラス (1999.2-2001.5)
- テラノ/テラノレグラス (2001.5-2001.9)
- テラノ/テラノレグラス (2001.9-2002.8)
- GAZOO.com 日産・テラノ(初代)
- GAZOO.com 日産・テラノ(2代目)
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