新藤宗幸
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新藤 宗幸(しんどう むねゆき、1946年6月25日 - )は、日本の政治学者。千葉大学名誉教授。専門は、行政学、地方自治論。市民主体の行政のあり方を提唱し、論壇でも活動している。指導教授は横山桂次・島崎晴哉・中村陽一。
来歴
神奈川県逗子市生まれ。神奈川県立横須賀高等学校、中央大学卒業。1972年中央大学大学院法学研究科修士課程修了。財団法人東京市政調査会研究員を務める。78年「1972年州・地方政府財政援助法の成立―一般歳入分与プログラムの創設」によって第4回東京市政調査会・藤田武夫賞を受賞。
1980年専修大学法学部助教授。1984年立教大学法学部教授、その後シェフィールド大学客員教授、2002年千葉大学法経学部教授。2011年定年退任、名誉教授、財団法人東京市政調査会 研究担当常務理事。 地方分権に関して提言を行う分権型政策制度研究センター長や住民投票立法フォーラム共同代表を務める。
著書
単著
- 『行政改革と現代政治』(岩波書店, 1986年)
- 『アメリカ財政のパラダイム・政府間関係』(新曜社, 1986年)
- 『財政破綻と税制改革』(岩波書店, 1989年)
- 『現代政治のオールタナティヴ』(筑摩書房, 1991年)
- 『行政指導――官庁と業界のあいだ』(岩波書店[岩波新書], 1992年)
- 『市民のための自治体学入門』(筑摩書房, 1994年/ちくま学芸文庫, 1996年)
- 『日本の予算を読む』(筑摩書房[ちくま新書], 1995年)
- 『福祉行政と官僚制』(岩波書店, 1996年)
- 『真の行政改革とは何か』(岩波書店[岩波ブックレット], 1997年)
- 『行政ってなんだろう』(岩波書店[岩波ジュニア新書], 1998年 ※新版、2008年)
- 『地方分権』(岩波書店, 1998年/第2版, 2002年)
- 『選挙しかない政治家 選挙もしない国民』(岩波書店, 2000年)
- 『講義現代日本の行政』(東京大学出版会, 2001年)
- 『技術官僚――その権力と病理』(岩波書店[岩波新書], 2002年)
- 『異議あり!公務員制度改革――官僚支配を超えて』(岩波書店[岩波ブックレット], 2003年)
- 『分権と改革――時代の文脈を読む』(世織書房, 2004年)
- 『概説日本の公共政策』(東京大学出版会, 2004年)
- 『政治とは、なんだろうか』(岩波書店, 2005年)
- 『財政投融資』(東京大学出版会, 2006年)
- 『司法官僚――裁判所の権力者たち』(岩波書店[岩波新書], 2009年)
共著
- (阿部斉・川人貞史)『日本の政治』(放送大学教育振興会, 1986年)
- (阿部斉・川人貞史)『概説現代日本の政治』(東京大学出版会, 1990年)
- (阿部斉)『現代日本の政治』(放送大学教育振興会, 1990年)
- (阿部斉)『概説日本の地方自治』(東京大学出版会, 1997年/第2版, 2006年)
- (西尾勝)『いま、なぜ地方分権なのか』(実務教育出版, 2007年)
編著
共編著
- (佐和隆光)『90年代の選択――世界と日本をよむ』(岩波書店, 1991年)
- (山口二郎)『現代日本の政治と政策』(放送大学教育振興会, 1995年)
- (松下圭一・西尾勝)『岩波講座自治体の構想(全5巻)』(岩波書店, 2002年)
- (坂野潤治・小林正弥)『憲政の政治学』(東京大学出版会, 2006年)
外部リンク
- 分権型政策制度研究センター (センター長)
- コミュニティ・自治・歴史研究会『ヘスティアとクリオ』 (編集委員)