恋路駅
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ファイル:恋路駅ホーム.JPG
ホーム 07.10.27
恋路駅(こいじえき)は石川県鳳珠郡能登町恋路にあった、のと鉄道能登線の駅。
概要
急行停車駅(ただし「のと恋路号」のみ)であった。2005年(平成17年)、能登線の廃止により廃駅となった。全国的にも珍しい「恋」のつく駅であるため[1]、廃止された今でも多くの訪問者がある。
現在は、隣接する宗玄隧道を酒蔵として活用している宗玄酒造が、当駅付近の線路敷を保有し駅跡の整備を行っている。2013年4月1日からは、当駅跡と宗玄酒造社屋との間にレールを再敷設しトロッコを走らせている[2]。
駅名の縁起のよさから恋路駅行き記念切符の需要があったが、当駅は無人駅であるため発行は隣の松波駅で行われていた[3]。現在は宗玄酒造で入手できるほか[4]、のと鉄道でも恋路ゆききっぷを封入したキーホルダーを販売している[5]。
駅構内
単式ホーム1面1線を有する地上駅。無人駅であった。ホームは築堤上にあり、地上部とは階段で結ばれていた。階段はきれいに整備されており、足元を照らす街灯があった。
駅周辺
歴史
- 1964年(昭和39年)9月21日 - 日本国有鉄道(国鉄)能登線の仮停車場として開業(夏季のみ営業)。
- 1969年(昭和44年)10月1日 - 臨時乗降場に変更。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道に承継され、臨時駅となる。
- 1988年(昭和63年)3月25日 - のと鉄道に転換、同時に通年営業駅に昇格。
- 2005年(平成17年)4月1日 - 能登線廃止に伴い廃駅。
隣の駅
脚注
- ↑ 他に「恋」のつく駅として、母恋駅、恋山形駅、恋ヶ窪駅、恋し浜駅がある。
- ↑ 旧能登線 さぁ再出発 きょうオープン - 中日新聞
- ↑ 寺田裕一『私鉄の廃線跡を歩くIII 北陸・上越・近畿編』、JTBパブリッシング、2008年、151頁。ISBN 978-4-533-07145-4
- ↑ 『鉄道ジャーナル』通巻550号(2012年8月号)、81 - 83頁。
- ↑ 駅スタンプ/のと路クッキー/「恋路ゆき」きっぷキーホルダー - のと鉄道
関連項目
外部リンク
- 能登線廃線後の各駅の今 - 恋路駅
- 恋路駅にレールはない のと鉄道 - asahi.com