山岳救助レンジャー部隊

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山岳救助レンジャー部隊(さんがくきゅうじょレンジャーぶたい)は、警視庁第七機動隊に置かれている山岳救助を任務とする部隊。

概要

現在、第七機動隊に山岳救助レンジャー部隊は2個小隊が置かれ、部隊は機動救助隊を兼務している。1個小隊は小隊長(警部補)以下16名で編成されている。警視庁山岳救助隊は青梅警察署五日市警察署駐在所の署員、第七機動隊山岳救助レンジャーで構成され、「遭難」の通報が入ると直ちに奥多摩交番に招集されて、遭難者の捜索、救助にあたるため、山岳救助レンジャー小隊は年に数回、青梅警察署、五日市警察署と合同で山岳救助訓練を実施している。

1970年(昭和45年)に第七機動隊第1中隊第3小隊がレンジャー小隊に指定された。部隊は主に篭城事件においての高所からの突入しての犯人制圧やヘリコプターからの降下しての活動、山岳救助などを任務としていた。部隊は1972年あさま山荘事件でも活躍。その後、レンジャー小隊は機動救助隊も兼ねるようになった。ワールドカップ警備等で部隊の出動待機が多くなった2001年にレンジャー小隊を4個部隊に拡大。今まで兼ねていた山岳救助活動と篭城事件における犯人制圧任務を分けるようにして、4個部隊のうち、2個小隊を山岳救助レンジャー部隊とし、2個小隊を銃器対策レンジャー部隊とした。山岳救助レンジャー小隊は今までと同様に機動救助隊を兼務する。銃器対策レンジャー小隊は機関けん銃(短機関銃)を装備し、ビルからロープで降下しての突入等を任務とする。

主な装備

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山岳救助隊の車両。ウインチを装備している

関連項目

テンプレート:日本の救助隊