尻手駅
尻手駅(しってえき)は、神奈川県川崎市幸区南幸町三丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)南武線の駅である。
南武線の本線のほか、浜川崎駅方面の支線(浜川崎支線、旅客案内では「南武支線」)、および新鶴見信号場への支線(尻手短絡線、貨物列車専用)が当駅から分岐している。
歴史
- 1927年(昭和2年)3月9日 - 南武鉄道線川崎駅 - 登戸駅間の開通時に尻手停留場として開業。
- 1929年(昭和4年)頃 - 駅に昇格、尻手駅となる。
- 1930年(昭和5年)3月25日 - 貨物支線が浜川崎駅まで開業。
- 1930年(昭和5年)4月10日 - 当駅 - 新浜川崎駅間で旅客営業開始。
- 1944年(昭和19年)4月1日 - 南武鉄道線が国有化、国鉄南武線の駅となる。
- 1973年(昭和48年)10月1日 - 貨物支線が新鶴見操車場(現在の新鶴見信号場)まで開業。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により東日本旅客鉄道の駅となる。
- 2001年(平成13年)11月18日 - ICカードSuica供用開始。
駅構造
単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線の計2面3線の高架駅。
各ホームから地下道を通ったところにある木造平屋建ての駅舎は開放的で、内部には自動券売機や自動改札機、窓口などがある。直営駅で、みどりの窓口(営業時間 7:00 - 20:00)が設置されている。川崎新町駅と浜川崎駅の南武線側は当駅が管理している。
2011年3月バリアフリー化工事が完工した。ホームごとにエレベーターが設置されたが南武線下り(矢向・登戸・立川方面)と南武支線(八丁畷・浜川崎方面)へは改札左手にある南武線上りのホームへ向かうエレベータを利用して中二階での乗り換えが必要となっている。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | テンプレート:Color南武線 | 上り | 川崎行 |
2 | テンプレート:Color南武線 | 下り | 矢向・登戸・立川方面 |
3 | テンプレート:Color南武線 | 支線 | 八丁畷・浜川崎方面 |
- ワンマンの浜川崎支線は発車メロディを扱わないため、車外ブザーを鳴らして発車を知らせる。このため、発車メロディを普段扱うのは1番線と2番線のみであるが、列車接近時のATOS放送は3番線を含むすべてのホームで使用されている(3番線には行先案内表示機がない)。
- 4・5番線にはホームが設置されていないが、4番線が尻手短絡線の本線、5番線が尻手短絡線の待避線となっている。浜川崎支線・尻手短絡線経由で新鶴見信号場 - 浜川崎・川崎貨物・東京貨物ターミナル駅方面を結ぶ貨物列車が使用している。なお、南武線経由で浜川崎方面へ抜ける列車[1]はホームのある1番線と2番線より南武線 - 浜川崎支線へと乗り入れている。
- JR Shitte station kounai no1.JPG
尻手駅構内の立川方面を見る、一番奥が尻手短絡線の待避線、その手前が尻手短絡線の本線となっておりその先で合流して単線となり尻手短絡線として新鶴見信号場に繋がっている。(2010年4月24日)
- JR Shitte station kounai no2.JPG
尻手駅構内の川崎・浜川崎方面を見る、左側2線は川崎駅に繋がる南武線、写真では線路がほとんど見えないが右側の一番奥が尻手短絡線の待避線、その手前が尻手短絡線の本線、さらに手前が浜川崎支線発着線(3番線)となっていてその先で南武線・浜川崎支線と合流している。また尻手短絡線の待避線も奥で南武線・浜川崎支線と合流して単線となり川崎新町まで続いている。(2010年4月24日)
- JR-Shitte-stn.jpg
左が3番線、右が2番線(1998年2月16日)
利用状況
2013年度の1日平均乗車人員は12,873人である[2]。当駅は南武支線との乗換駅だが、南武線の乗り換え駅では最も少ない。近年の推移は下記の通り[3]。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
1995年 | 10,095 |
1996年 | 10,083 |
1997年 | 9,855 |
1998年 | 9,759 |
1999年 | 9,817 |
2000年 | 9,990 |
2001年 | 10,339 |
2002年 | 10,368 |
2003年 | 10,478 |
2004年 | 10,733 |
2005年 | 11,079 |
2006年 | 11,388 |
2007年 | 11,544 |
2008年 | 11,677 |
2009年 | 11,632 |
2010年 | 11,691 [2] |
2011年 | 11,695 |
2012年 | 12,087 |
駅周辺
駅所在地は川崎市幸区であるが、横浜市鶴見区との境にあり、「尻手」という地名も横浜市側にある。駅の下を尻手黒川道路が交差している。
- 川崎市中央卸売市場南部市場
- キヤノン 川崎事業所
- 国道1号
- 神奈川県道140号川崎町田線(尻手黒川道路)
バス路線
尻手駅前(徒歩すぐ)
尻手駅入口(徒歩すぐ)
駅名の由来
駅開設当時、当駅自体は川崎市大字南河原に位置していたが、駅名は隣接する橘樹郡鶴見町大字市場字尻手(現在の横浜市鶴見区尻手一 - 三丁目)から採った。「尻手」とは、「ある地域の後方にある土地」を意味する。
その他
- 一時期アナウンスが「しって( ̄\)」と語尾下げで放送されていたが、いつの間にか元の語尾上げの「しって(_/)」に戻されていたテンプレート:要出典。
- 1960年(昭和35年)公開の映画「夜の流れ」(成瀬巳喜男・監督)に登場する。
- 当駅は川崎市内にあるが、運賃区分上は横浜市内の駅として扱っている。これは、南武線の川崎駅から稲田堤駅までのうち、矢向駅のみ横浜市(鶴見区)であり、中心駅(横浜駅)から矢向駅に行く途中の川崎駅と当駅も「横浜市内」に加える方が合理的だからである(なお、当駅から発着する支線の八丁畷・川崎新町・浜川崎の各駅や、さらに浜川崎で接続する鶴見線全線も横浜市内エリアの扱いがされている。)。「横浜市内」の詳細は特定都区市内を参照。
隣の駅
- 東日本旅客鉄道
- テンプレート:Color南武線
- テンプレート:Color快速
- 通過
- テンプレート:Color各駅停車
- テンプレート:Color快速
- テンプレート:Color南武線支線(浜川崎支線)
- 尻手駅 - 八丁畷駅
- 南武線貨物支線(尻手短絡線)
脚注
関連項目
外部リンク
テンプレート:Navbox- ↑ 拝島 - 安善間の米軍ジェット燃料輸送貨物列車(通称米タン)、臨時特急「リゾート踊り子号」など
- ↑ 2.0 2.1 JR東日本「各駅の乗車人員」
- ↑ 川崎市統計書