矢向駅
矢向駅(やこうえき)は、神奈川県横浜市鶴見区矢向六丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)南武線の駅である。
歴史
- 1927年(昭和2年)3月9日 - 南武鉄道線川崎駅 - 登戸駅間の開通時に開業。川崎河岸駅へ向かう貨物支線も同時に開業。
- 1944年(昭和19年)4月1日 - 南武鉄道線が国有化、国鉄南武線の駅となる。
- 1972年(昭和47年)5月25日 - 貨物取扱が廃止。同時に川崎河岸駅への貨物支線も廃止。川崎市中央卸売市場南部市場まで専用線が続いていた。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR東日本の駅となる。
- 2001年(平成13年)11月18日 - ICカードSuica供用開始。
- 2007年(平成19年)
駅構造
線路西側の駅舎側に単式ホーム1面1線の下り(立川方面)ホーム、線路を挟んで島式ホーム1面2線の上り(川崎方面)ホームがある。上りホームとは跨線橋で結ばれている。
尻手駅管理の業務委託駅(JR東日本ステーションサービス委託)。自動券売機、多機能券売機[1]、自動改札機設置。みどりの窓口は2007年6月22日をもって閉鎖され、翌日から指定席券売機が稼動を開始した。トイレは下り線ホームにある。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 | テンプレート:Color南武線 | 下り | 武蔵小杉・武蔵溝ノ口・登戸・立川方面 | |
2・3 | テンプレート:Color南武線 | 上り | 尻手・川崎方面 | 3番線は当駅始発のみ |
現在当駅止まりの列車はないが、「矢向」の方向幕は南武線(本線)用の全車両に存在する。
利用状況
2013年度の1日平均乗車人員は17,726人である[2]。近年の推移は下記の通り[3]。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
1995年 | 14,186 |
1996年 | 13,944 |
1997年 | 13,538 |
1998年 | 13,372 |
1999年 | 13,529 |
2000年 | 13,496 |
2001年 | 13,798 |
2002年 | 13,336 |
2003年 | 13,293 |
2004年 | 13,257 |
2005年 | 14,555 |
2006年 | 15,176 |
2007年 | 15,652 |
2008年 | 15,788 |
2009年 | 15,762 |
2010年 | 16,214 |
2011年 | 16,318[2] |
2012年 | 17,022 |
2013年 | 17,726 |
駅周辺
駅前には小ぶりのロータリーがある。駅南側に接して道路が踏切で交差しており、この道路に沿って商店街がある。
バス路線
最寄り停留所は、矢向駅前となる。以下の路線が乗り入れ、川崎鶴見臨港バス(臨港)、横浜市交通局(市営)により運行されている。
- 川56系統:末吉橋方面川崎駅西口行(臨港)
- 川69系統:小倉方面川崎駅西口行(臨港)
- 川61系統:元住吉行、江川町行、川崎駅西口行(臨港)
- 川57系統:川崎駅西口行(臨港)
- 18系統:生麦行、鶴見駅前行(市営)
その他
川崎市幸区と横浜市鶴見区との境界線上に置かれていて、ホームは川崎市と横浜市に跨るが、改札口や駅舎が横浜市にある。このため横浜駅からの経路上にある川崎駅・隣の尻手駅と合せて、JRの特定都区市内における「横浜市内」駅の扱いとなっている。なお、当駅が南武線の横浜市内エリアの北限となる。
駅に隣接して留置線があるため、早朝や夕方に当駅からの川崎行始発列車が設定されている。以前はここに矢向電車区が置かれていた。当駅内に南武線全線を担当する矢向車掌区があり、車掌の交替は当駅で行われる。
成瀬巳喜男の映画「めし」(1951年)で、ヒロイン岡本三千代(原節子)が実家に帰るシーンの下車駅として使われた。
駅名の由来
地名から採ったもの。「矢向」には諸説あるが、地名研究では古来川口(川の合流するところ)のことを「やこう」と言う。
隣の駅
- 東日本旅客鉄道
- テンプレート:Color南武線
- テンプレート:Color快速
- 通過
- テンプレート:Color各駅停車
- テンプレート:Color快速