富川駅

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ファイル:Tomikawa eki.jpg
1975年の富川駅と周囲約750m範囲。右が静内方面。かつて沙流鉄道が右端踏切手前から道路に沿って別れており、また、この分岐点付近から逆に駅裏側へ向かって右上の木工場敷地界に沿って専用線が敷かれていたが、一部が道路に転用されている。さらに駅表の川との間に見える貯木場はかつては倍以上の面積を持ち、川には陸揚網場が設けられていて、王子製紙向けの原木が山となっていたが、その中央へ貨物ホームへの引込み線から分岐した専用線が引きこまれていた。こちらも斜めに向かう裏道の一部や貯木場の外周道路の一部に転用されている。これらの状況は、国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの1952年10月(沙流鉄道廃止直前)撮影 USA-M149-13 等で確認することができる。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

富川駅(とみかわえき)は、北海道日高振興局沙流郡日高町富川南2丁目にある北海道旅客鉄道(JR北海道)日高本線である。電報略号ミハ

1986年(昭和61年)10月まで運行されていた急行えりも」の停車駅であった。

かつては平取までの沙流鉄道の接続駅であった。

歴史

駅構造

単式ホーム1面1線を有する地上駅。ホームは線路の南東側(様似方面に向かって右手側、旧1番線)に存在する。転轍機を持たない棒線駅となっている[2]。かつては単式ホーム島式ホーム(片面使用)複合型2面2線を有する列車交換可能な交換駅であった[4]。互いのホームは駅舎側ホーム中央部分と対向ホーム東側を結んだ構内踏切で連絡した[4]。駅舎側(南西側)が上りの1番線、対向側(北東側)が下りの2番線となっていた[4]。また島式ホームの外側1線が側線として残っており[4]、この側線からは苫小牧方に分岐する行き止まりの短い側線を1線有した[4]。そのほか1番線の苫小牧方から分岐し駅舎南側のホーム切欠き部分の旧貨物ホームへの側線を1線、1番線苫小牧方と2番線様似方を結ぶ渡り線を1線有していた[4]。交換設備運用廃止後は対向側の線路は側線を含め1993年(平成5年)までには撤去されたが、ホーム前後の線路は転轍機の名残で湾曲していた[2]

無人駅となっている。駅舎は構内の南東側に位置しホームに接している。有人駅時代の駅舎は改築され、明かり窓を配した鋭角的にそそり立つ合掌部分と板張りの外壁を有する[3]木造駅舎となっている[2]。ホーム側には木彫りの熊の顔が掛けられている[2]。駅舎とは別棟でトイレ棟を有する[3]

かつては駅舎内に売店があった(1993年(平成5年)3月時点では営業中であった[2])。また「ハヨピラ ししゃも祭り」と記載された駅スタンプが設置されていた[2]

自動券売機設置駅。

駅名の由来

テンプレート:節stub 当駅の所在する地名より[5]

旧駅名の佐瑠太(さるふと)は、アイヌ語の「サル・プト」(沙流川の河口)に由来する[5]テンプレート:Ambox

利用状況

  • 1981年度(昭和56年度)の1日乗降客数は341人[4]
  • 1992年度(平成4年度)の1日乗降客数は274人[2]

駅周辺

周囲は材木工場などがあり、原木なども積んである。市街地は国道を中心に広がる。

隣の駅

北海道旅客鉄道
日高本線
汐見駅 - 富川駅 - 日高門別駅
かつて汐見駅と当駅との間に臨時駅であるフイハップ浜駅(フイハップはまえき)が存在した(1989年(平成元年)8月27日開業、1993年(平成5年)9月24日廃止)[6]

かつて存在した路線

沙流鉄道(旧・沙流軌道)
沙流鉄道線(廃止)
佐瑠太駅 - 東佐瑠太駅

脚注

テンプレート:脚注ヘルプ

注釈

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出典

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関連項目

テンプレート:日高本線

テンプレート:沙流鉄道
  1. 書籍『無人駅探訪』(監修:西崎さいき、文芸社2011年6月発行)150ページより。
  2. 2.0 2.1 2.2 2.3 2.4 2.5 2.6 2.7 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)101ページより。
  3. 3.0 3.1 3.2 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社2008年8月発行)345ページより。
  4. 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 4.5 4.6 書籍『国鉄全線各駅停車1 北海道690駅』(小学館、1983年7月発行)101ページより。
  5. 5.0 5.1 書籍『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』(監修:太田幸夫、富士コンテム、2004年2月発行)100ページより。
  6. 書籍『日本鉄道旅行地図帳 全線全駅全廃線 1 北海道』(監修:今尾恵介新潮社2008年5月発行)29ページより。


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