宗教番組
宗教番組(しゅうきょうばんぐみ)は、宗教を主題に置く番組。ここでは、特定の宗教団体が、自らの布教目的で放送するものを主に扱う。
目次
概観
布教番組は、放送枠買い取り・持ち込みが殆どを占め、教義上の理由(朝のお務め等)と費用面の理由から、廉価な早朝・深夜に主に放送されている。
多チャンネル化が著しいテレビ放送では、BSデジタル放送・CS放送とCATVが、廉価に全国放送可能なメディアとして注目され、インターネットと共に有力な布教手段として多用される傾向にある。
宗教団体が自らの専用放送局を所有する例は、外国には例が多いが(後述)、日本では見られない(文化放送の成立経緯[1]参照)。
日本で放送中の宗教番組の例
あ
か
- カルバリーチャペルアワー(大和キリスト教会)
- 希望の声(富雄キリスト教会・エリムキリスト教会)
- 幸福への出発(生長の家)
- 高野山の時間(真言宗)
- 心に光を(「心に光を」メディアセンター / 西日本福音ルーテル教会)
- 心のいこい(念法眞教)
- こころの時代
- 心のともしび(カトリック善き牧者の会)
- ゴスペルジェネレーション(峰町キリスト教会)
- 金光教の時間(金光教)
さ
- さあ、やるぞ 必ず勝つ(阿含宗)
- 宗教の時間 - 厳密には番組ではなく、これらの5分〜20分の枠をまとめた総称枠を指す。
- 宗教の時間(NHKラジオ)
- 浄土宗の時間(浄土宗)
- 信仰の時間
- ラジオライブラリー「新・人間革命」(聖教新聞 / 創価学会)
- 聖書の話(東京聖書センター)
- 生命之光(キリストの幕屋)
- 新千年紀宣言(世界基督教統一神霊協会)
- Bible Voice Broadcasting 聖書と福音・東住吉キリスト集会高原師 (キリスト集会)
た
- 大徳寺昭輝の天の夢
- 大雄院といっしょ!(大雄院)
- 天使のモーニングコール(幸福の科学)
- 天理教の時間(天理教)
- 太陽のほほえみ(カトリック善き牧者の会) - 1964年~1996年
- 中国世界遺産ものがたり(創価学会)
な
は
- ハーベストタイム(ハーベスト・タイム・ミニストリーズ)
- 拝、ボーズ!!(エフエムくらしき)
- ぴいぷる(霊友会) - 放送終了
- 比叡の光(比叡山延暦寺)
- 東本願寺の時間(東本願寺)
- 光とともに(セブンスデー・アドベンチスト教会)
- 仏法と孝道(孝道教団)
- フレンドシップラジオ(ビージャパン、キリスト教系)
ま
や
ら
わ
宗教枠(超宗派)
単一の宗教団体で箱番組を維持するには多費を要するため、複数の団体が共同で1つの枠を買い取って輪番制で用いたり、また放送局・財界の理解と支援によって、同様に超宗派の時間枠を廉価に、或いは無償提供される場合がある。以下に例挙する。
- 『宗教の時間』(NNN系列、1962年~2001年3月)
- 正力松太郎が立ち上げた、財団法人全国青少年教化協議会の放送枠。仏教系超宗派。
- テレビ版『心のともしび』(1966年10月~)も、同一の成立経緯に依る。
- 『精神文化の時間』(ベターライフチャンネル)
- 株式会社精神文化映像社(=カトリック系)の制作
- これらの他、葬儀社や建設会社の時間枠もある
- 『心の時間』(スカイ・A)
日本国外の状況
キリスト教信者が多いとされる国においては、ラジオ局自体がキリスト教の宗教放送専門の場合があり、よく「クリスチャン・ラジオ」と呼ばれる。これらの局においてはほぼ1日中、トークは聖書にちなんだ話題が選ばれ、音楽はゴスペルなどがしばしば選曲される。世界的にラジオ局を有するFEBCを始め、欧米には中波やFMによるクリスチャン・ラジオが多い。韓国では基督教放送がラジオ及び衛星放送で放送され、仏教放送や圓音放送のような仏教系のラジオ局もある。
ちなみに初期の文化放送は、カトリック修道院(聖パウロ修道会)が布教を目的に開局を申請した局であったが、日本では宗教放送局が認められず、宗教色を薄めてようやく認可された経緯がある。2006年7月24日に港区浜松町に移転するまで使用された新宿区四谷(若葉)の本社社屋が特徴的な形をしているのは、教会施設(教会堂)を改修して転用されたため。