大差勝ち
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大差勝ち(たいさがち)とは、スポーツ(特に球技)の試合やレースなど、点数やタイムなどを競う競技で圧倒的な差をつけて勝利を収めること。
概要
基準が明確でない場合が多いが、後述の日本競馬では「大差」が「着差が10馬身を超える場合」と定義されており、これで勝利した場合に「大差勝ち」となる。
ラグビーやバスケットボールなどでは、得点を相手の2倍以上取ることを「ダブルスコア」と呼ぶ。またアマチュア野球や水球の場合、得点差が大差になるとコールドゲームとすることがある。
点数やタイムで競う形式でない競技(相撲・柔道・将棋など)では、大差勝ちではなく「圧勝」「完勝」などの用語が用いられる。これらの競技では、選手の個性や試合展開によって勝負時間が大きく左右され、早く決着させたから強いと言い切れない面がある。
一方で圧倒的な差がつく展開は、双方にとって強化につながらないことがままあるため、強豪チームをシードするなどして力量差の大きい対戦を回避する策が組まれる場合もある。
競馬における大差勝ち
競馬のレースにおいては10馬身を超える着差で勝つこと。競走馬の実力に大きな差がある場合や、障害レースなどで稀に見られる。
競走馬の能力が伯仲する平地の重賞競走での大差勝ちは少ないが、日本では以下のような例がある。
- 1968年 天皇賞・春(優勝馬ヒカルタカイ、2着馬に17馬身差)
- 1975年 桜花賞(優勝馬テスコガビー、2着馬に1.7秒差=10馬身差強)
- 1976年 朝日杯3歳ステークス(優勝馬マルゼンスキー、2着馬に13馬身差)
- 1995年 エンプレス杯(優勝馬ホクトベガ、2着馬に18馬身差)
- 1997年 ステイヤーズステークス(優勝馬メジロブライト、2着馬に12馬身差)
- 1998年 金鯱賞(優勝馬サイレンススズカ、2着馬に11馬身差)
日本以外では1920年のローレンスリアライゼーションステークス(優勝馬マンノウォー、2着に100馬身差)、1973年のベルモントステークス(優勝馬セクレタリアト、2着に31馬身差)等が有名である。テンプレート:Asboxテンプレート:Keiba-stub