大嵐駅
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大嵐駅(おおぞれえき)は、静岡県浜松市天竜区水窪町奥領家にある、東海旅客鉄道(JR東海)飯田線の駅である。難読駅名の駅として知られる。
豊橋方の大原トンネルは飯田線で最長 (5,063m) である。
駅構造
島式ホーム1面2線と側線を持つ地上駅。警報機の付いた構内踏切が平岡方面にある。中部天竜駅管理の無人駅である。トンネルに挟まれており、分岐器もトンネル内にある。(大原トンネル側は佐久間ダムにより水没した旧線の付け替えのため急カーブとなっている)
旧・富山村が東京駅を模して建設した駅舎がある。この駅舎は「みんなの休む処」と名付けられている。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | テンプレート:Color飯田線 | 下り | 天竜峡・飯田方面[1] |
2 | テンプレート:Color飯田線 | 上り | 中部天竜・豊橋方面[1] |
利用状況
「静岡県統計年鑑」「浜松市統計書」によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。
年度 | 一日平均 乗車人員 |
---|---|
1993年 | 72 |
1994年 | 64 |
1995年 | 60 |
1996年 | 59 |
1997年 | 73 |
1998年 | 58 |
1999年 | 53 |
2000年 | 49 |
2001年 | 不明 |
2002年 | 〃 |
2003年 | 〃 |
2004年 | 〃 |
2005年 | 〃 |
2006年 | 29 |
2007年 | 30 |
2008年 | 34 |
2009年 | 34 |
2010年 | 35 |
2011年 | 34 |
2012年 | 33 |
駅周辺
駅は静岡県浜松市天竜区にあるが、愛知県北設楽郡豊根村富山地区(旧富山村)への玄関駅となっている。駅前にある鷹巣橋(愛知県道426号・静岡県道287号津具大嵐停車場線)を渡ると豊根村富山地区となる。
とても山深い場所に位置し、道路による他地域とのアクセスが非常に不便であるため、新聞輸送や郵便配達に飯田線の列車が用いられている。郵便は愛知県でありながら、静岡県の日本郵便天竜郵便局によって行われており、社員は郵便物が入ったリュックを背負い、電車から降りると、駅前に停めてあるバイクに積み込んで配達に向かう。
- 天竜川
- 静岡県道288号大嵐佐久間線 - 旧線を転用した道路。トンネル(夏焼第二隧道)も残っている。
- 愛知県道・静岡県道1号飯田富山佐久間線
バス路線
- おでかけ北設(豊根村営バス) 富山線 (大嵐駅 - 支所前 - 漆島)
- 平日のみ運行。
- 富山村が豊根村と合併する前から路線図に載っていない無料の村民バスとして存在していた。
歴史
- 1936年(昭和11年)12月29日 - 三信鉄道が天龍山室駅から当駅まで延伸したことにより開業。一般駅。
- 1937年(昭和12年)8月20日 - 三信鉄道が小和田駅まで延伸し、天竜峡駅までの既存線と直結。途中駅となる。
- なお、この時開業した区間が、現在の飯田線の最後の開業区間である。
- 1943年(昭和18年)8月1日 - 三信鉄道線が飯田線の一部として国有化され、国鉄の駅となる。
- 1955年(昭和30年)11月11日 - 佐久間 - 大嵐間経路変更に伴い、構内配線を変更。
- 1971年(昭和46年)12月1日 - 貨物・荷物の取扱を廃止(旅客駅となる)。
- 1984年(昭和59年)2月24日 - 飯田線CTC化に伴い無人化。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、東海旅客鉄道の駅となる。
- 1997年(平成9年)8月20日 - 新駅舎完成。
隣の駅
- 東海旅客鉄道
- 飯田線
- テンプレート:Color快速
- 通過
- テンプレート:Color普通
- テンプレート:Color快速
かつて存在した路線
- 日本国有鉄道
- 飯田線(旧線)
- 白神駅 - 大嵐駅 (- 小和田駅)