大いなる眠り
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テンプレート:Portal 『大いなる眠り』(おおいなるねむり、The Big Sleep)は、アメリカの作家レイモンド・チャンドラーのハードボイルド小説。1939年刊。私立探偵フィリップ・マーロウを主人公とする長編シリーズの第1作目。
マーロウの視点からの一人称で描かれる。1935年に『ブラック・マスク』に発表された「キラー・イン・ザ・レイン」が一部取り込まれ、内容はきわめて錯綜した筋立てで矛盾も多いとされるが、ハードボイルド小説史上の古典として高く評価されている。
あらすじ
フィリップ・マーロウは、スターンウッド将軍の娘が脅迫されている事件の依頼を受け、脅迫状の差出人の家を訪ねる。銃声を聞いてマーロウが部屋に飛び込むと、そこはヌード写真の撮影現場で、男の死体と裸身の将軍の娘を目にする。
日本語訳
映画化
- 三つ数えろ(1946年)
- 監督ハワード・ホークス、主演ハンフリー・ボガートとローレン・バコールで、ワーナー・ブラザーズにより映画化された。日本では『三つ数えろ』の邦題で公開されてヒットした。脚本には、ノーベル賞作家のウィリアム・フォークナーや、女流SF作家としても知られるリイ・ブラケットが携わっている。
- 大いなる眠り(1978年)
- 舞台をイギリスに移して、マイケル・ウィナー監督、ロバート・ミッチャム主演でリメイクされたもの。